ジブリのグッズ店、
原発施設から撤退へ。
そりゃそうだ。
宮崎駿監督のアニメで知られるスタジオジブリのキャラクター商品販売店が、福島第二
原子力発電所(福島県)の広報施設から撤退することになりそうだ。5年前に開店したが、
「原発PRに協力している」とインターネット上で話題になり、ジブリは「誤解を招く」
と判断。販売店の運営会社が19日、東京電力に閉店を申し入れたことを明らかにした。
東電は「大変残念」と困惑している。
この店は「となりのトトロ」や「崖(がけ)の上のポニョ」、現在公開中の映画
「借りぐらしのアリエッティ」などのキャラクター雑貨を販売する「どんぐり共和国」。
ジブリから許可を得て、ベネリック(本社・東京)が、全国に展開する約30店舗のうちの
1店だ。
東電によると、原発の広報活動を行う福島第二原発エネルギー館(福島県富岡町)に
2005年7月に出店。「どんぐり共和国」は東北地方に同店を含めて2店舗しかなく、
年間約8万人の来館者の間で人気という。
だが最近、ネット上で「ジブリが福島原発のPRに協力している」と話題に。
同社は星野康二社長名で「メールと電話で複数お問い合わせをいただきました。(中略)
重大な判断ミスでした」と出店取りやめを指示したと公式サイトで発表した。
ジブリはキャラクターや作品のイメージを守るため、新作映画タイアップなどを除き、
企業や団体の広報にキャラクターを使用させていない。今回は東電の広報施設内にある
店のため、PRにあたると判断した。
東電は公式サイトで店を紹介しているが、キャラクターをPRには使っていないと説明。
「利用者、地域の方にご心配をかけ、大変残念。今後の対応は検討中」(広報)という。
(朝日新聞)
この記事読んでびっくりしました。
なんで、ジブリの「どんぐり共和国」が原発なんかに?
>重大な判断ミスでした
宮崎駿さんはショックを受けているにちがいないと思うのですが。
>「原発PRに協力している」とインターネット上で話題になり、
>ジブリは「誤解を招く」と判断。
誤解も何も、ジブリっていわば、反原発の立場じゃないんですか?
トトロに似合うものかどうか、
思い出していただきたい。
「天空の城ラピュタ」や「もののけ姫」で描き出した愚かさを
当事者が否定するようなことをしてどうするんでしょう。
ネットで騒がれることがなくても、
今後はしっかりとした管理運営でお願いしたいです。
(原発にかかわって仕事しているひとたちがいるのはわかっていますが、
原発は著しい反自然のものと考えています。
L図書の管理人たる司書の私的意見なので、看過してください。)
もちろん、原子力エネルギーなしでは日本が機能しなくなる現実を踏まえても、ジブリが原発PRに一役買っていたとは。
原発がエコだというイメージ戦略に乗せられてしまいそうです。
(少し調べてみたら、Twitterで問題ではないか?というツイートがされたのが15日のことのようで、それを思うと、本当に迅速に対応なさったんですね)
トトロや、ナウシカや、ラピュタで、科学文明の果てを見せてくれたジブリ。原発に頼る文明は、「風とともに生きる」ナウシカの生き方と正反対です。
今までの経緯(なぜ出店したのか)は、ともかく、迅速に対応して、間接的に「原発反対」の態度を示して下さったことに安心しました。
信じられなかったです、この記事。
まろうさぎさんがおっしゃるとおりです。
ミスとは言えない、
だれかの判断ですよね。
なんらかの力が働かなければ、そんなところに出店しようはずもない、
と思ったのですが、あくまで私見であります。
>間接的に「原発反対」の態度を示して下さったことに安心しました。
まろうさぎさんはやっぱり優しい!!
ジブリが担ってしまったもの、というのはあると思うのです。
主張なくしてあの作品たちは成立しえないですからね。
それにどこまで責任をもつか、今回のことで、ジブリは厳しく
叱責されたと思います。
身をひきしめられたことでしょう。
でなければ、今後、うそつき、の汚名に甘んじなければならないですね。