ポコアポコヤ

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「イグアナくんのおじゃまな毎日」「黄色い目の魚」佐藤多佳子

2007-01-09 | 小説・漫画他

図書館で「一瞬の風になれ」を借りようとしたら、待ち人の多さに挫折、かわりに「イグアナくんのおじゃまな毎日」と「黄色い目の魚」を借りて来て読みました。

黄色い目の魚(2002/10) 佐藤 多佳子
主人公の女の子が、ちょっと生意気?っぽくて文句が多かったり、いつもイライラしてるところも、そして家族(両親)との部分も、私の中学校の頃と似てる部分があって、興味深く、面白く読みました。
2人の少年、少女を、短編ながらも、小学校から高校までの間、時にクロスさせ、繋がりながらお話は続いて行くのですが、完全に私は、女の子(みのり)の視線に重ねてこの本を読んでしまいました。

読んだ後、何かモヤモヤしたものがあって、手放しに「この小説大好き!」って言えないのは、なんでなんだろう?って、暫し考えてみて、解りました。
この主人公みのりちゃんが、羨まし過ぎた、ってことに(^^;)
叔父さんの通ちゃんみたいな存在、私も欲しかったよー!
そして、木場君みたいな彼氏も欲しかった! 


みのりちゃんは、学校で、なかば孤立?しちゃっていて、でも堂々としていて。それは通ちゃんって存在がいたからこそ、学校や家以外の場所で、自分の好きな居場所があったからじゃないのかな。
私がみのりちゃんと違う処は、友人関係の部分で、学校に行くのは友達に会いに行くからだったし、「つるんでトイレ」は私にとっては「付き合いでしぶしぶ」はなくて、楽しい日課だったところかな・・・。

あと、似鳥ちゃん部分は、自分の中で、すっかり忘れていた若き日のあのイヤ~な予感?というか、、を、この本で久し振りに思い出しました。

本の帯で、角田光代さんが「この本を高校生の私に手渡してあげたい」と書いていたそうです。私もこの本、中高生の時、読んでみたかったな。今読んでも面白かったけれど、今は、やっかみ少々入ってしまったようです。
舞台になる場所が、馴染みある場所だったのも、嬉しかったな。
あ~あ!若いっていいな、ほんと、羨ましいぜ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イグアナくんのおじゃまな毎日 佐藤 多佳子
経児童出版文化賞・日本児童文学者協会賞・路傍の石文学賞受賞作。

最初に読んだのが、こちらの本。面白かったです。
小学生の子供も、一気読みしちゃって笑っていました。
イグアナを飼ってみたいとは思わなかったけれど、とても良い話しだったし、ラストも良かった。
アメリカの帰国子女の日高君って男の子もが、イカしたヤツだな!って思った。「イグアナ菌」ってクラスで騒ぎになった時、「もーらいっ!」ってぱくっと食べちゃった日高君、君の様な子が一杯いてくれたらなっ!って思った瞬間だったよ。

内容・あらすじ(「MARC」データベースより)
樹里が誕生日プレゼントにもらったのは、生きている恐竜イグアナ。おとなしくて人気のペットだというが、世話が大変。成長すると二メートルの大トカゲになるという。それでも、あこがれの少年が偶然イグアナが好きと知って…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみに、これ読みながら、萩尾望都原作の1996年4月~6月テレビ朝日系列で放送されていた「イグアナの娘」っていうのを思い出しました。菅野美穂主演のドラマで、内容は以下。

ゆりこ(川島なお美)は難産の末、出産した娘リカを見て激しいショックを受ける。それは人間の赤ん坊ではなく、まるでイグアナのような子どもだったのだ。だが夫・正則(草刈正雄)や、ゆりこ以外の人には普通の可愛らしい赤ん坊にしか見えない。 成長してもリカのことはイグアナにしか見えず、愛情を注ぐことができないゆりこ。ついには思い余ってリカとともに心中をはかろうとさえする。
ところが再び妊娠し出産した二人目の娘まみは、ゆりこにもちゃんと人間に見える子どもだった。リカを愛せない分を補うかのようにまみを溺愛するゆりこは、やがてあからさまにリカに冷たく接するようになる。

「しゃべれどもしゃべれども」 凄く良かった☆ 佐藤多佳子

コメント (18)    この記事についてブログを書く
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18 コメント

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やまけんさん☆ (latifa)
2007-08-04 15:29:55
やまけんさん、こんにちは
コメント、TBありがとうございます~☆
やまけんさんの、サッカーの中村選手と、佐藤さんのエピソード、全然知らなかったのですが、そんな事があったんですね~
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こんにちわ (やまけん(肩の力を抜いて))
2007-08-04 11:43:01
★以前に書かれた記事ですが、私も最近読んだのでTBさせていただきます
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牧場主さん☆ (latifa)
2007-05-25 14:08:56
いやいや、何もしないで、どんどんになって行くより、精一杯スポーツしたり運動するほうが、100倍素敵ですよ!!
私も何か運動せねば・・・と思いつつ、ゴロゴロ家で過ごしてしまって、イカンです・・。

夜のピクニックは、そうそう!夜通し歩くお話です、でも歩きというかマラソン?。う~ん、学校の行事で、長い距離を走る・歩く って事が軸になっています。あまりに自分の高校時代と違い過ぎて、共感出来なかったのかもしれませんw

角田さんの小説は、私、かなり大好きです。一杯あるので、凄く感動したのと、あんまり~のとありますが

落語、私は中1の時にクラブが、落語研究会だったんですよ(^^;)
自ら選んだ訳じゃなくて、じゃんけんで負けて、次も負けて・・・って最後に残ったのが、落研で^^
でも、凄く先輩達がいい人が多くて、落語の良さまでは解らないまんまでしたが、落語にかかわる人への印象は、すんごくアップしました
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運痴です (牧場主)
2007-05-25 10:03:05
脂肪燃焼の為だけに運動しているだけで、サプリや通信販売で何とかなるなら、家でlatifaさんに張り合えるくらい映画でも見たいです。

「夜のピクニック」は、勝手に夜通し歩く話かと思っていました。
ああ、マラソンなんですかー。
いやぁ、latifaさんが角田光代をプッシュしてるみたいだから、角田光代フェアに突入しようと思っていたけど、そっちにしようかな。
でも、いまいちだったんですね・・・

私は、「黄色い目の魚」も好きだけど、「しゃべれども・・・」も好きですよ。
まだ、「タイガー&ドラゴン」なんてやってないときで、何故に落語よ?と思ったけど、ほんとに落語が好きなんだなー、って感じが。
私のパートナーは無類の落語好きで、今日は林家正蔵を聴きにいきます。
二人ペアのチケットだったのに、私は行けなくて・・・
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牧場主さん☆ (latifa)
2007-05-25 09:14:03
おはようございます、牧場主さん
そうかー、牧場主さんは、スポーツオタクなのですね?読書や映画も一杯見られたりするのに、運動系にもいそしんでいらっしゃるなんて、すごい!
私は子供の頃、学校で3本の指に入る、運動神経の無いヤツでして・・・外見的には、あまりそういう気配が無いみたいで、、、だからこそ、より一層惨め~というか・・・。体育コンプレックスみたいのがあるんです。特に走ることについては、真面目に走ってるのに、先生から真面目に走れ!と、罵倒され怒られる始末・・・。
10代前半まで、ほんとに体育関係では、辛い思いをしてきたせいもあって、どうも、素直に読めない性格形成が出来上がってしまったようです。
あ、でも、卓球とかダンスとかバトミントンは好きですよ(←ちょっと違うかw)

しゃべれども・・・は、映画が上映になった(もうすぐなる)みたいですね。面白そうな内容だな~って、実は映画の予告編を去年の秋かな?見てから、興味が湧きました。こちらは今度機会があれば、読んでみようかな~と思っています。
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また、営業魂 (牧場主)
2007-05-24 19:52:24
ああー、そうなんですか・・・
私は、スポーツオタクでして、スタイル維持とか、成人病予防とか、邪念まみれの、加齢臭漂う濁った汗しか流してないんで、十代、スポーツ、という条件があれば、もうそれだけで、がっついちゃうんですね・・・

もう「しゃべれどもしゃべれども」がね、私が読みたいと思ったときは、映画化なんて決まってなくて、閉架図書から出してもらったんですよ。
だから、本屋大賞は中継を生で見ましたよ。
「ごめん、ヘタレ京大生はもう少しヘタレとって、堪忍な、しをんさんも、今回は待っとって、お願いお願い、佐藤さん!(もうちょいいいペンネームはなかったのか)私はあなたの仕事をしっかと見届けるでー!」って。
ああー、読んでないんですか・・・
ええんですけどねぇ・・・
本屋に行く度、「どうぞ、十代の子が、十代のうちに、彼女の本を手に取りますように」と祈るくらい素敵なのに。
まあ、きっと、予約でいっぱいと言うことは、十代の方がlatifaさんより先に出会う運命なのかも。
いつか、予約しないでも借りられるようになったら、読んでいただきたいなぁー!
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牧場主さん☆ (latifa)
2007-05-24 13:05:51
>一瞬の風になれ
実は、まだ読んでいないんです。
図書館に問い合わせをしたら、すごい人数のリクエスト数になっていて、どれだけ待てばいいやら・・・と、諦めたのが一つと、
もう一つの理由は、以前「夜のピクニック」を読んだのですが(これも学校のマラソン中のお話ですよね)世間で凄く評判がよいのに、私はいまひとつ、のれなかったんです。
その後読んだしをんさんの「風が強く吹いてる」も、そうでもなかったので、、、もしや、この手のマラソン関係は、ダメなのかなぁ・・・なんて、気持ちが働いてしまっていて・・・
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質問 (牧場主)
2007-05-23 12:33:03
その後、「一瞬の風になれ」は読まれましたか?
また、明日来ます。
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みみこさん☆ (latifa)
2007-02-08 10:05:48
みみこさん~こんにちは
>私も高校生時に読みたかったです。
なんだか今は、色んな世界を見すぎているような
気がして・・・・笑。
 そうそう・・・そうだね。私なんて、つい自分の子供を見てるような?感覚で読んじゃった部分が幾つかあったもの・・・。普通主人公に自分を置き換えて読むってのが普通なのだろうに・・・。悲しいわ~

イグアナの娘、みみこさんも見ていたのね~☆
あの時間帯のドラマって、再放送とか滅多にしないよね?また見てみたいな。
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懐かしい・・イグアナ (みみこ)
2007-02-08 09:32:36
こちらにも。
本当うらやましい↑世界でしたよね。
私も高校生時に読みたかったです。
なんだか今は、色んな世界を見すぎているような
気がして・・・・笑。
イグアナの娘・・私も観ていましたよ。
お話・・面白かったですよね・・。
↑のイグアナ君~も探して読んでみたいわ・・。
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マーさん☆ (latifa)
2007-01-25 10:17:07
マーさん、こんにちは
えっ!ちゅらさん4に出てたんですか。
マーさん、NHKのドラマとかも、詳しいですよねー!!すごい。
普通の日本ドラマ、韓ドラ、それに、NHKのまで、ほんと博識だわ~
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菅野美穂さん (マー)
2007-01-25 00:41:39
彼女を見ると今でもイグアナかなってちょっと思いますそれほどイグアナにピッタリの感じがしていたからです

先日ちゅらさん4を見ていて彼女上手いと思いました

ちゅらさんの最初の放送の時えりーが初恋の文也君とがじゅまるの下で初めて愛を確かめる時菅野さん横でうれし涙でワ~ンワ~ンと泣くシーン真に迫っていました私も涙したシーンですが実はドラマが始まる前の最初に撮ったシーンだったのですってね

それであのような号泣にはさすが女優と思いました

わたしも何を言っているのか・・・・
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マーさん☆ (latifa)
2007-01-23 11:58:20
うわ~マーさん、イグアナの娘に反応して下さって嬉しいです
あのドラマの主役は、若いころの、菅野さんだったんですよね・・・。
彼女って、「週末婚」の特番で、愛人?の役をやったとき、すんごい演技力!って思ったのだけれど(未見だったら、なんのこっちゃ?と解らないですね、スイマセン)最近は、なんだか、普通な綺麗な女優さんの中の一人・・・という感じで・・・。

前は土曜日の夜、慎吾が出てた番組で、お掃除隊とか変な事もやってて、お茶目で美人で可愛い子って、ちょっと他の綺麗女優さんとは違うナって思ってたんだけど・・・。あ、今も嫌いって訳じゃないんだけど、パンチが前より無くなったかな?みたいな・・・。

ありゃ、話がそれてしまった・・・すいません。
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latifaさんのこのタイトルを見て (マー)
2007-01-23 10:24:05
実は「イグアナの娘」思い出していました(笑)
萩尾望都原作だったのですか~
際物ドラマでしたが子供達が見ていて横目でチラチラ見ていました
こんなドラマを話題にするlatifaさんもかなりドラマ通です(笑)

それに比べてこの児童書の方は何だか爽やかな内容なのですね

ほんと、若いって素敵です
まだ自分も充分若いつもりなんですが
よそ様からはそう見えないところが悲しいです
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juneさん☆ (latifa)
2007-01-10 16:54:25
juneさん、こんにちは~
うううう・・・ありがとうございます。
まぶしすぎて、それを素直に、いいっ!と手放しに言えない自分がいたりします。

ところで、娘さんは絵本や漫画派とか。
家の子もそうなんですよ。絵が無いと寂しいみたいで・・・。
へんないきもの、息子さんが読んでいたような気がするだなんて、なんか嬉しいな!
イグアナくんは、挿絵が、子供が好きそうな可愛い絵なのも良かったみたいです。たま~に、ポツポツと小さな絵が入っているし、文字が大きくて、ふりがなも入っているので読みやすいようです(←子供には)
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Unknown (june)
2007-01-10 12:39:06
>この主人公みのりちゃんが、羨まし過ぎた、ってことに(^^;)

気持ちわかりますよー。ほんとまぶしかったですもん。若い頃読んだらどうだったんでしょうね。若い頃の自分に読ませてあげたい!です。

「イグアナくんのお邪魔な毎日」っておもしろそうですね。娘のために・・と言いつつ自分のために借りて見ます。
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chiekoaさん☆ (latifa)
2007-01-09 18:27:24
こんにちは!chiekoaさん
chiekoaさんちで、一瞬の風になれの3冊について、好感触に書かれていらっしゃるのを見て、私も読んでみようっ♪と、図書館に行ったものの・・・・
一足遅かったようです・・・。
私んちは、すごいハウスダストとか埃アレルギーで、古い本を読むと、くしゃみ・鼻水が止まらなくなってしまうんです・・・
それ以来、本を買うことは、殆ど辞めてしまいました。
昔、大事にしていた本も、見れない始末・・・(-_-)

YAですか?メモメモ!!今度見てきます!
森絵都さんは、風に舞いあがるビニールシートを、前にリクエストしたものの、順番待ちが凄くて、ず~っと待っている処なんです。
chiekoa先生、また色々教えて下さいね
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Unknown (chiekoa)
2007-01-09 12:53:24
直木賞候補になったから、予約数もきっと増えちゃってるんですよね~。いや、でもあの本は買っても後悔はない一冊ですよ!いや、三冊か…場所をとりますが(笑)。
佐藤さんの本は、YAもいいですよね。大人が読んでもぐっときます。その点で前回受賞された森絵都さんと同じくらいの力のある方かと…ぜひ受賞を!
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