ポコアポコヤ

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「映画篇」金城一紀 1話が良かった~♪

2007-09-16 | 小説・漫画他

5つの短編が入っていて、全てに、ローマの休日の上映会が、からんでいる・・という設定。
特に一番最初のお話「太陽がいっぱい」は、素晴らしかったです。
あちこちが、ツボ、ツボ~~涙~!!。てっきり、金城さんの実体験のお話か?と思ったのだけれど、そうではないんですよね?こういう少年達の友情話し?を書くと、金城さんは、ほんっとに上手い!!

そして、金城さんと自分の年代が近いせいか、出て来る映画が、私も見たものが多くて、好きな映画が結構かぶっていて、そこも楽しかった。私は「燃えよドラゴン」の方が好きだけどもw


「太陽がいっぱい」
私もお気に入りの映画なんだけれど、最後捕まっちゃいけない、というのや、その後の勝手な創作話しも面白かった。

「ドラゴン怒りの鉄拳」
ある日突然夫に自殺されてしまった私は、返却を忘れられていたビデオを返す為に、レンタルビデオ店に行き、そこでアルバイト店員の鳴海と知り合う。

「恋のためらい/フランキーとジョニー もしくは トゥルー・ロマンス」
学校で嫌われものの石岡とボクは・・

「ペイルライダー」
両親が不仲で、淋しい気持ちのユウは、パンチパーマのバイク乗りのおばちゃんと知り合う・・。

「愛の泉」
おじいちゃんを亡くして元気を無くしているおばあちゃんに、親戚の子供らが力を合わせて、思い出の映画を公民館で上映させようと奮闘する。


私は、「恋のためらい/フランキーとジョニー」と、「ペイルライダー」という映画は見た事がないのが残念・・。
個人的に1話「太陽がいっぱい」が最高で、「ペイルライダー」と、「愛の泉」も、面白かったー。愛の泉に出て来るアホアホの子、ケン坊が、可笑しくてツボでした。

「映画を批評するようになってしまうのでなく、映画を楽しみたい」 という思いや、グダグダ監督の自己満足で作られている、小難しい映画より、ストレートに伝わる、誰でもが解りやすくて楽しめる映画が好き、という少年達の思いが、そのまま、現在の金城さんの本当に一番作りたい・好きな映画・・にも繋がっているんだろうな~と推察。

金城さん原作の映画は、「GO」は凄く面白く見て、私の「お気に入りの映画リスト」に入っています。私が最初に金城さんの作品に出会ったのも、この「GO」でした。「フライ・ダディ・フライ」、「恋愛小説」も、面白くて4つ☆以上でした。

「恋愛小説」感想と、試聴色々 玉木宏

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20 コメント

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餃子大好き! (真紅)
2007-09-19 14:07:17
latifaさま、こんにちは~。拙記事にコメント&TBありがとうございました。
TBさせていただきました。
私も1話がよかったです。万人受けするのは5話かもしれませんね。
餃子大好きゾンビーズも最高ですよね。。
これからも金城さんにはたくさんいい物語を書いていただきたいです。
公式HPで、『邦画篇』も書こうかな~みたいな発言されてて、是非読んでみたいと思いました!
ではでは、また来ますね。
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Unknown (エビノート)
2007-09-19 19:59:11
こんばんは!
普段映画はあまり観ないんですが、
映画館に行きたくなっちゃいました。
どの作品からも伝わってくる前向きなパワーに
勇気付けられた一冊でした♪
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Unknown (藍色)
2007-09-20 02:38:19
latifaさん、こんばんは。
久しぶりに読む金城さんでした。
映画へのあふれんばかりの愛情が伝わってきましたね。
出てくるたくさんの映画、
次々と場面を思い出して、何回も懐かしさに浸りました。
ケン坊のアホアホパワー、笑えましたね。
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真紅さま☆ (latifa)
2007-09-20 09:59:01
わっ☆真紅さまも、1話が一番良かったですね?^^
私は、不覚にも、読みながら何度かポロっと泣けてしまいました

5話も良かったです。私もあんな良い孫に恵まれたいもんです・・・(って、何時の話しになるやら^^)
おじいちゃんとおばあちゃんの馴れ初めというか、親しくなるまでの経緯とかも、すごく良かったなー☆

いつか金城さん、ご自身で映画も撮ってみて欲しいですネ
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エビノートさん☆ (latifa)
2007-09-20 10:05:50
映画館に足を運ぶっていうのも、結構大変だったりしますよね。近所だったりすると良いのだけれど・・
私の住んでいる処は田舎なので、なかなか、気軽に映画館に行けません。
エビノートさんは、福岡でしたっけ・・。
あそこは、ミニシアター系の映画も充実しているし映画を見るのには良い街だな~って、羨ましく思っています
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藍色さん☆ (latifa)
2007-09-20 10:09:01
藍色さんは、この小説、凄く思い入れあるだろうな~って、読みながら、そんな事が頭をよぎりました。

現在小説家の人に、昔、映画を作りたいと思って目指していた人が多いと聞きました。
また、こちら側(鑑賞する側)も、小説好きな人は、映画も好きで良く見てる・・ってのが、全部じゃないけれど、けっこう当てはまってるとか。

ケン坊と、主人公の男の子が、彼女から「そっくり」って言われるシーンが、爆笑でした。
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実は殆ど観てない・・・・ (牧場主)
2007-10-16 15:51:00
この作品は、いいですねぇ、はい。
金城さんのね、作品は一本芯がある感じが好きです。
しなる、折れない、まっすぐな芯が。

金城さんで思い浮かぶのは、「フライ・ダディ~」なんですけど、岡田准一君と随分ウマがあったみたいで、親しげな対談とかなさっていたのを読んでいたんです。
でね、いつだったか、菅野美穂と岡田君が、「李王朝の夫婦愛・虹を架ける王妃」というドラマをやったんですね。
その宣伝の時、韓国のリ・ギンさんという実在の人物を日本の今の方は殆ど知らないと思うけど、岡田さんは知っていましたか? みたいな質問をめざましの大塚さんというアナが聞いたんです。で、岡田君、「はい」って言ったんです。
「やる前から?」(知ってるわけねぇだろ、みたいな視線)
「はい」
「この役をやることが決まってから?」
「いいえ、以前本で読んだことがあって」
みたいな会話をしてたんです。
で、その番組じゃないんですけど、どうでしたか、岡田さんとの共演は、みたいなことを聞かれて、菅野美穂が、「休憩中に十代でもないのに『戦争と平和』を読んでるんですよ、絡みづらいったらない」みたいなことを言ってたらしいんです。
岡田君・・・(まあ、私の中では岡田さん)はですね、多分、金城さんが書いた「舜臣」というキャラクターを自分の中で漉して、金城さんがどこかで男の子として生きている、自分はそれに恥じないよう、かっこよくありたい、沢山の価値観を自分はまだ知らないから、彼に胸を張れるよう、頑張りたい、っていう想いを持って仕事をし、読書もなさっているんだな、と妄想したんですね。
今度ドラマで脚本家と主演男優として仕事を一緒になさるらしいけど。
まあ、金城さんっていうのは、そういう、生きている、男の子なんだな、男の子から、そういうふうに思われているかっこよさがあるんだな、って思いながら読みました。
いわんとしていることが伝わりましたかね?
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牧場主さん☆ (latifa)
2007-10-16 18:48:15
「李王朝の夫婦愛・虹を架ける王妃」というドラマ
見ましたよ~。岡田君のオデコがちょっぴり気になったカナ(^^;)?

岡田君は、すごく読書家だというのを以前何かの雑誌(多分ダビンチ)で読みました。

林真理子だったかな・・?が、岡田君と対談する機会があって、読書好きという噂を聞いていたので、これは読んだことがあるかな・・?って本を3つ程挙げたら、全部読んでいらっしゃったそうです。
1,2,3と3つ挙げる際に、どんどんマニアックで、多分ここまでは読んでないだろう?というタイトルを挙げたのにもかかわらず、岡田君は、どんなジャンルをも制覇?していたそうで、この話を聞いて、岡田君株がかなり上がってしまいました^^

> 今度ドラマで脚本家と主演男優として仕事を一緒になさるらしいけど。
うん、うん、11時からのドラマですよね。一応1話は見てみようと思ってるんですが、時間が11時からで、もう寝ちゃう時間なんですよ~。10時や9時からやって欲しかったなー
金城さんは、岡田君のこと、結構気に入ってるのかも♪ですね。
スンシンとか、他にも、ルックスも良くて良いヤツって、金城さんの小説に結構出て来ますよね?それに、金城さん的に、岡田君が、当てはまる感じなのかな~?
いわんとしていること、伝わりましたよ。あんまりジャニーズは何故か昔から好みのタイプがいないんだけれど、岡田君はなかなか中身の伴った素敵な男性の様ですな!
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11時ですか・・・ (牧場主)
2007-10-17 12:53:17
う~ん、めんどくさいけど、録画して観てみます。

岡田さんは、顔が整いすぎてていまいち好きじゃなかったんだけど、私も↑のlatifaさんの文を読んで、株が上がりました。

私も、やっぱり一話がよかったかしら。
「ドラゴン怒りの鉄拳」のお話もよかったかな。
あれですかね、確か、金城さん、以前自分の本が映画化されたとき、脚本をなさっていたんで、小説を書くときは、ばーって頭に映像をきちんと具体的に思い浮かべて、万一これが映画化されたら、こうじゃ、みたいな感じで書いていらっしゃるのかも。
これから、映像と小説の二足のわらじで行かれたら、面白いですよね。
自分の映画のノベライズをなさる方もいるけど、逆の(というか、本→映画という方が違和感ないけど)方法で成功し続けられたら、もしかしたら初めてかも。
村上龍とか、失敗した人はいますけどね。
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牧場主さん☆ (latifa)
2007-10-17 21:46:27
私も忘れないようにせねば。とりあえず1話は見てみようと思います。
堤さんも出てるって言うし^^

えっ!金城さんの本が映画化された際、脚本を担当されていたんですか?
それは、GOのことでしょうか?それとも他の映画なのかな・・?
これだけ映画好きな金城さんのこと、きっと監督業(映画製作)も上手にされるにちがいないですね。

確かに・・村上龍さんは映画は・・・。

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一つだけ (牧場主)
2007-10-19 10:34:52
「GO」はですね、クドカンが脚本書いて、脚本賞を取ったんですよ、たしか、原作にない、落語好きっていうキャラにして、随分上手く書いてありましたよ。

「フライ・ダディ・フライ」をね、脚本を原作者の金城さんが担当していたんですよ。
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牧場主さん☆ (latifa)
2007-10-19 20:30:48
あっ!そうでしたか、教えて下さって、ありがとうございます~。そういえば、クドカンがGOっていうのは、聞いたことがあったはずなのに、忘れちゃってました。
それよか、すごーく怖ろしいことに、落語好きってキャラでしたっけ???ギャー!!!全然覚えが無いというのが、怖ろしい・・・・。

フライダディ・・・は、金城さんが担当してたんですね(これは初耳!)
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Unknown (june)
2007-12-13 21:39:35
この本、よかったです~。最初の「太陽がいっぱい」でぐわっとつかまれました。
私はlatifaさんのようにたくさん映画を見てないんで、知らない作品が多くて凹みました。知らなくてもこれだけ楽しめたんだから、知ってたらもっともっと楽しめたんだろうなぁ・・と。
そういえば映画の「恋愛小説」を見ようと思って忘れてました。借りてこなくちゃ!あと、「フランキーとジョニー」とか「フライングハイ」「ドラゴン怒りの鉄拳」も!見たい映画が一気に増えました
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juneさん☆ (latifa)
2007-12-14 09:36:18
やっぱりjuneさんも、1話目で、ぐわっと?
いやいや・・・私も見てない映画が一杯でした。。。
もっと知っていたらなぁ・・と、ちょっぴり悔しかったです。

「恋愛小説」「フランキーとジョニー」とか「フライングハイ」「ドラゴン怒りの鉄拳」
この中で私が見たことあるのは、恋愛小説だけです・・。ドラゴン怒りの鉄拳は、すごーく小さい時にTVで見たっきりなので、もう殆ど忘れちゃってて、見たことに入らないレベルだし・・。
恋愛小説は、面白くて私は好きな映画でした~juneさんもお好きだとイイナ
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こんばんは♪ (ミチ)
2007-12-18 23:34:55
やっと順番が回ってきて読みました~。
私は1話と5話が良かったな~。
1話はもしかしてご本人かな?と思いながら読んでいました。
金城さんはこういうの書かせたら本当に上手いですよね。
そして5話では色の違う5人の従兄弟たちがツボでした。
アホアホパワーのケン坊と、漢(オトコ)の律子が笑いを誘いました。
ちょっと残念だったのは最後に一言ずつでしたがその従兄弟たちの消息が書かれていたこと。
あまりにも上手く行きすぎでないかい?なんて思っちゃったわ(汗)
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ミチさん☆ (latifa)
2007-12-19 16:14:38
わ~い、ミチさんもお読みになられたんですね
私も1話は、てっきり実話?なのかな、なんて勝手に思って読んじゃってました。
こういうのは、金城さんの十八番ですね^^
5番目は、アホアホのケン坊とのやりとりが可笑しかったなー。

なるほどねー。うん、うん、最後の処に近況みたいのが書かれてましたね。こういう部分って、その小説によって、要らなかったな~って思う時と、あって良かったな、って時とありますよね。
私的には、この小説の最後の近況は普通にさら~っと読めてしまいましたが、ちょっと今ふと頭に浮かんだのが、「包帯クラブ」その後のみんなの近況が出るでしょう? あそこは、う~む・・・としばし考えてしまったんです。(別に不要だったのにーとまでは思わなかったし、現在こうなんだ・・って勇気が出るとも取れるんだけど、それでもやっぱり、この近況部分が有って良かった!と手放しに喜べなかったというか)
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映画がみたくなりました (日月)
2009-01-18 23:42:35
映画篇は、これから見たい映画、読みたい本がたくさんできた作品でした。「太陽がいっぱい」の原作も読みたいし、タイトルとなった映画もみたい。映画篇を読んだことでいろんな宿題をもらいました。(とても楽しい宿題ですが)
金城さんは切ない話やアクションの話が多いように思っていたので、「愛の泉」のアットホームな作品が書けるなんて、いい意味で衝撃的でした。

わたしも、燃えよドラゴンの方が好きです。
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日月さん☆ (latifa)
2009-01-20 09:00:15
日月さん、こんにちは~
この本、私も凄く楽しく読みました。
金城さんの書くお話って、ツボに来ることが多くて好感を持っているんです。

この本で紹介されている映画の中には、見てないのが色々あったので、私も見てみたいな、って思いました。

太陽がいっぱいの原作って、そういえば、読んだことがないし、読もうという考えが今までなかったわ~!太陽がいっぱいも、ローマの休日も、子供の頃見て感動して、大人になってから見てもやっぱり感動した映画で、私も特にお気に入りです

日月さんち
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Unknown (時折)
2010-01-23 08:45:06
おはようございます。
TBさせていただきました。
最近映画から遠ざかっているのですが、映画というメディアと小説というメディアとを、とりあえず小説で融合させた!みたいなテイストにころんときました。
>あちこちが、ツボ、ツボ~~涙~!!
同感一票です。
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時折さん☆ (latifa)
2010-01-23 17:48:57
時折さんが、すごくこの小説を気に入られているのが文章からビシバシ伝わって来ました。
私もこの小説が大好きなので、なんだか嬉しくなっちゃいました。

金城さんは映画監督も出来そうですよね。
いつか見てみたいものです!
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