「阿弥陀堂だより」
都会暮らしの樋口可南子演じる女医さんがパニック障害や色々なことがあって、旦那と共に、田舎(旦那の故郷)に引っ越して、とても良い感じのおばあさんや色々な人と出会ったりして元気を取り戻して行く、いうおおまかに言えばそんな内容。私も15年位前にパニック障害になったことがあって、その頃はまだそんな言葉もなく、世間にも全然知られておらず(もちろん自分も全く解ってなかった)市立病院に行って症状を話したものの、内科から始まって色々なところを回され、結局解らずじまいだった・・・って事がありました。会社の上司にも、病院行くのに休暇をもらう説明の時、こうこう、こういう症状で・・って話しても「はぁ?」って感じで・・・
日本の田舎の風景・自然がとても美しくて、目に爽やか~でした。内容も、宮沢賢治の「アメニモマケズ・・」の詩の如く、質素・清貧を尊ぶ感じの良いセリフやエピソードが盛り込まれて、なかなか良い映画だったんではないでしょうか。3つ☆くらいかな・・・
そしておばあさんが、なんとも言えず良かったです。北林谷栄さんが演じられています。
このおばあさんの口調「~であります」「~でありますよ」というのが、何とも言えないあったかい口調で、あの「有り難いことです・・」と深々と頭を下げる、昔のおばあさんとかって、ああいう感じだったなあ・・・と思い出しました。私も小さい頃、おばあちゃん子だったし、おばあちゃんに連れられて良く老人の会?とかお茶会とかに一緒に行っていたので。
しかしながら、部分的に、ん~?って処や、なんとなく、ちょっとこれはなあ・・・という処もありました。
一番、白けてしまったシーンは、「子供が集団で夕焼け小焼けを歌って帰るシーン」有り得ないだろう??いまどき・・・・って思って、そこで樋口可南子さんが涙する・・・んですが、冷めた目で見てしまいました。
それにしても、あの村の風景は素晴らしいけれど、窓ガラスが無いお家・・・こんなお家あるのかな・・・
監督・脚本: 小泉尭史 原作: 南木佳士 撮影: 上田正治 美術: 村木与四郎 音楽: 加古隆 出演: 寺尾聰/樋口可南子/田村高廣/香川京子/北林谷栄
ちょっと体調崩してしまって、お返事遅れてしまって、ごめんなさい。
あ~~なるほど・・・
この映画も、都会人が撮った田舎の映画・・だったのでしょうか・・・(^^;)
あまり深く調査はしてないのですが、黒澤監督のもとでずっとお仕事されていた監督さんだったかな・・・と、記憶していますが・・・
>ちょっとこれはなあ・・・という処もありました。
この作品に限らず、実態を知らないで
思い込んでいる。あるいはかん違いをしている
というケースは多いです。
アメリカ人が日本の家を撮ると、かならず
提灯がぶら下がって、遠くに富士山が見える
という場面にしてしまうのと同じです。