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辻井伸行「のぶカンタービレ!」感想と、あの天才ピアニストは今? 

2009-07-02 | ♪音楽・ピアノ♪

辻井伸行さんが非常に話題になっていますが、先日辻井さんのお母さんの書いた「のぶカンタービレ」という本を読みました。お母さんのいつ子さんはフリーアナウンサーをしていた方で、お父さんは産婦人科医。
息子が生まれつき盲目だったものの音楽が大好きで、そして才能があるのを見いだしたお母さんは、良いピアノの先生にレッスンを頼んだり、有名な音楽家の先生に会いに行ったりと、非常に積極的だった。

息子も非常にたぐいまれなる才能があったのは事実だけれど、お母さんの凄い行動力がなかったら、こういう状態になれなかったのでは・・?とも思いました。そしてお家が一軒建つ以上のお金もかけたというのも解ったんです。 (とはいえ、辻井君は天才的にピアノが上手かったので、大学は特待生で授業料が免除だったりっていう親孝行?な息子でもあります)いずれにしても、お医者さんのお父さんが一生懸命お金を稼いで息子に使っていた・・という記載もあって・・・。お家がお金持ちじゃなかったらどうだったんだろう・・・?というのも読みながら思ったりもしたんです・・・

お金が無かったら、まずはコンクールに出場するという事さえ出来ないんです。 例えば「ショパンコンクール」ですが、何年か前に規定が変わって、数日滞在すれば良いというのではなく、それこそ何ヶ月という単位で滞在しなければならないんですよ。長期に渡って海外で滞在する費用は莫大です・・・。

いずれにしても辻井さんの実話です。辻井君の音楽大学の山本貴志先生(ショパンコンクールで4位になった)が、未だに密かにショパンのピアノを何時間も練習していた・・・というエピソードとか、先生の前に座って、「どうやって弾いたら良いでしょう?」ではなく、自分流に味付けした料理を披露してほしいと言った事など、とても印象的でした。

「のぶカンタービレ」の前に書かれた本「今日の風、なに色?」は未読なのですが、そちらの方が感動するお話になっているのかもしれません。

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以前世間を騒がせていたピアニストはその後どうなったのかな・・?と調べてみました。

まずは、ブーニン。現在は、日本にお家もあり、日本女性が妻だとは。


スタニスラフ・ブーニン Stanislav Stanislavovich Bunin:1966年9月25日-)はロシアのピアニスト。
ショパン国際ピアノコンクール(開催地:ワルシャワ)で第11回大会(1985年10月1日~21日)にわずか19歳で圧倒的な優勝をした。これをNHKが特集番組を放送したことを端に、当時「ブーニン・フィーバー」が。専門家の間では演奏解釈はどちらかというと異端的と評され、ピアノ界で主流派とはみなされなかったが、これまでにない非常にメリハリのある演奏はクラシック音楽に疎遠な人々に歓迎された。ブーニン自身は日本を非常に好意的に思うようになり、頻繁に来日演奏会を催している。北海道南西沖地震の際には、ピアノを抱え奥尻島を訪問し、演奏会を行った。その時のピアノは奥尻町立宮津小学校に寄贈され、同島では丁重に保管されている。

辻井君がまだ喋れない程小さい頃、いつもお母さんがかけていたブーニンが弾くショパンのCDに傷がついてしまって、違う人が同じ曲を弾いているCDをかけたら、いきなり機嫌が悪くなってたというエピソードがありました。後日、また同じブーニン版をかけたらニコニコしたとか
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次に数年前話題になっていた、ユンディ・リ 2000年のショパンコンクールで、15年ぶりに第1位での優勝した、中国版キムタク風といわれてました

(とはいえ、ちょっとしか似てないんだけどね・・歯を矯正していたけれど完了したのかな?歯が綺麗になったらきっとルックスが上がる様な気がしていたけれど)

ユンディ・リ(Yundi Li〔中国語 :李雲迪〕, 1982年10月7日 - )は、中国・重慶生まれのピアニスト。

2000年、第14回ショパン国際ピアノコンクールで、実に15年ぶりに第1位での優勝を果たし、一躍注目を浴びる。ショパン・コンクールでの優勝はアジアでは史上2度目、中国人では初である。ショパン・コンクール優勝後も、ドイツで研鑽を積む。ハノーヴァー音楽大学でアリエ・ヴァルディに師事した後、現在は香港の市民権得て同地に在住。

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少年天才ピアニストということで80年代中盤話題になったキーシン
それほど私は彼の演奏に凄くびっくりした~とかは無かったのですが、現在は?っていうと、2003年以後の事は良く解らなかったのですが、順調に活躍されているのかもしれません。

エフゲニー・キーシン(Evgeny Kissin 1971年産まれ)はロシアのピアニスト。

キーシン HP
モスクワ生まれ。わずか2歳でピアノを学び始める。のちグネーシン音楽大学に進んで、アンナ・パヴロフナ=カントルに今日まで師事する。10歳でモーツァルトのピアノ協奏曲(K.466)を弾いてデビュー、11歳で初リサイタルを開くなど、幼い頃から神童ぶりを発揮する。12歳の時、ドミトリー・キタエンコの指揮するモスクワフィルハーモニー管弦楽団で弾いたショパンのピアノ協奏曲が発売され、世界中の注目を浴びることとなる。以来、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、アバド、カラヤン、小澤など多くの著名オーケストラ、指揮者と共演。
コンクール入賞歴はほとんどないが、国際的ピアニストとして世界各地で演奏・録音活動を積極的に続けている。1986年、初来日し全国ツアーを行う。2003年再来日。いずれも好評である。1990年9月30日にカーネギー・ホールにおいて、アメリカ・デビューを果たす。当日の演奏は絶賛され、CD化されて、世界的名声をいっそう確かなものとした。
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最後に(もう充分長過ぎるんだけど・・)
ショパンコンクールって、5年に1回しか無いんですよね。しかも毎回必ず優勝者が出るというわけじゃなく該当者無しということもあるんですよね。
 第11回 (1985年) にブーニンが受賞した後は、12,13回と2回連続該当者無しだったんです。で、15年ぶりに受賞したのが、第14回 (2000年)ユンディ・リなんです。

 で、そのショパンコンクールにも、辻井さんは以前挑戦していて(特別賞だったかな・・・を受賞されています)。その時の様子が、「のぶカンタービレ!」に詳しく出ていますが、ほんとにこういう長期に渡るコンクールに出るというのは、凄い精神力が必要だというのが解ります。そして今ではネットでその演奏が世界中で誰でも聞けるため、「どうしてあの人が入選して、彼が落ちるんだ?」 という文句や不満が殺到したり・・ってこともあるそうです。


過去の優勝者
第1回 (1927年) - レフ・オボーリン(ソヴィエト連邦)
第2回 (1932年) - アレクサンドル・ウニンスキー(ソヴィエト連邦): 第2位のイムレ・ウンガル(ハンガリー)とは同点で、コイン・トスによって順位を決めた。
第3回 (1937年) - ヤコフ・ザーク(ソヴィエト連邦)
第4回 (1949年) - ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ(ポーランド)、ベラ・ダヴィドヴィチ(ソヴィエト連邦)
第5回 (1955年) - アダム・ハラシェヴィチ(ポーランド)
第6回 (1960年) - マウリツィオ・ポリーニ(イタリア)
第7回 (1965年) - マルタ・アルゲリッチ(アルゼンチン)
第8回 (1970年) - ギャリック・オールソン(アメリカ)
第9回 (1975年) - クリスティアン・ツィメルマン(ポーランド)
第10回 (1980年) - ダン・タイ・ソン(ヴェトナム)
第11回 (1985年) - スタニスラフ・ブーニン(ソヴィエト連邦)
第12回 (1990年) - 該当者なし(第2位はケヴィン・ケナー(アメリカ))
第13回 (1995年) - 該当者なし(第2位はフィリップ・ジュジアノ(フランス)とアレクセイ・スルタノフ(ロシア))
第14回 (2000年) - リ・ユンディ(中国)
第15回 (2005年) - ラファウ・ブレハッチ(ポーランド)

主な日本人受賞者
第3回 - 原智恵子(第15位入選、特別聴衆賞)(日本人初の出場)
第5回 - 田中希代子(第10位)(日本人初の入賞)
第7回 - 中村紘子(第4位)
第8回 - 内田光子(第2位、銀メダル。現在まで日本人最高位)遠藤郁子(第8位)
第10回 - 海老彰子(第4位なしの第5位)
第11回 - 小山実稚恵(第4位)
第12回 - 横山幸雄(第3位、銅メダル)、高橋多佳子(第5位)
第13回 - 宮谷理香(第5位)
第14回 - 佐藤美香(第6位)
第15回 - 関本昌平、山本貴志(ともに第4位)
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10 コメント

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Unknown (はまかぜ)
2009-07-03 12:28:13
こんにちは。
辻井伸行さん、一躍時の人になりましたね^^
何年か前に24時間テレビに出ていたことがあったと思います。
最近の報道では、既にドイツに渡って演奏したりもしているようです。
今後のさらなる活躍にも期待ですね
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Unknown (yottyan)
2009-07-03 22:39:42
このような本を出されていたのですね。
本当にお母さんはものすごいプロモーターですね。
天才、秀才、やっぱり周りもすごいわ。

ショパンコンクールがこれだけすごいものなのですね。
またのだめカンタービレ見たくなりました。

そして、いろいろなピアニストの音楽も
聴いてみたくなりましたね。
私などは、latifaさんのように
耳も感性も肥えていないので
わからないかもしれません。

のだめのCDは、ちょっと厳しかったですが。
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祝優勝 (もとよし)
2009-07-04 12:45:49
元々ピアノには疎いし、ピアノ・コンクールウォッチャーでもないんですけれど、辻井さんの演奏、動画サイトに色々出廻ってるのを私も聴きました。
ライブ演奏での高揚感がスゴイ方ですね。(^ァ^)

その並外れた才能については、早くから注目されていたようですけれど、それもやはり親御さんの尽力あってのことなんでしょうね。

それにしても第2回ショパコンでは、優勝者をコイントスで決めたってのがスゴイ!(^^ゞ
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はまかぜさん☆ (latifa)
2009-07-04 16:54:15
こんにちは~はまかぜさん
24時間テレビ!!出演されていらっしゃったかもしれませんね。ニュースステーションとか、題名のない音楽会だったかな?色々な番組に小さい頃から一杯出てたみたいですから。
残念ながら私は見たことが無かったみたいです。

そうそう。この前ニュースステーションで、ドイツ公演の時の密着取材!とかなんとかってのを見ました。
お母さんが、もう今回からは一緒に行かなくなり、マネージャーさんがずっと彼に付き添っていました。子離れ・母離れというのをこれを機に実行されているようでした。
ドイツコンサートの時はとっても緊張されたようで、最初2分半だか、弾かずにピアノの鍵盤をなぞっていたそうです。
演奏は大喝采でした
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yottyanさん☆ (latifa)
2009-07-04 16:58:43
>天才、秀才、やっぱり周りもすごいわ。
ほんとですよね・・・。イチローとか、宇多田ヒカルとかもそうですよね。幼児教育とか、小さい時から親が・・っていうのは、個人的にあまり好きではないんだけれど、でも、本人が望んでとか、本人が好きだから、っていうのは有りですよね。
とはいえ、天才は小さい頃からやってなんぼなのかな~。

のだめカンタービレ、映画版を作ってるらしいですね。しかも1つじゃなくて2つ!
どんだけ金儲けするつもりなんだか~フジテレビ!
特別版ドラマで、無料で見せて欲しかったぞ~!
私も音楽を良い悪いとか聞き分けられる耳、持ってませんー!
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もとよしさん☆ (latifa)
2009-07-04 17:01:22
>辻井さんの演奏、動画サイトに色々出廻ってるのを私も聴きました。
ライブ演奏での高揚感がスゴイ方ですね。(^ァ^)
 今はYOU-TUBEとかで誰でも気軽に動画とか音楽とか見れて、良い世の中になりましたよね! おかげさまで、私も幾つか見ましたが、すごいですよね~

>それにしても第2回ショパコンでは、優勝者をコイントスで決めたってのがスゴイ!(^^ゞ
 これ、もとよしさんがコメント書いてくださったから気がつきましたよ。
ウィキペディアからコピペして貼っちゃったので、よく全部読んでませんでした
返信する
久々です^^ (らら)
2009-07-04 17:38:38
latifa さん、こちらに書き込みするのは、本当に久しぶりです^^

「今日の色は何色?」読みましたとも。それも
今回話題になるずっと前に読んでいました。
私は、障害の中でも、目が見えない。っていうのは自分的には一番つらいのでは・・?と
思ってるの・・だから、その関連の本は
結構読んでます。本人も大変なのは当然
だけど、それを見ている母親の気持ち。とか
そう言うのを知りたくて・・


彼がこの賞を取った後、お父さんがテレビの
インタビューで答えているの見ましたか?
「目は見えなくても良いんだけれど、でも
一度だけ目が見えるようになって、お母さんの
顔が見てみたかったなぁ・・」と高校生
の頃一度だけ言われたときには、「かわいそう
だった・・」とお父さんが涙して言ってるのを見て、
一緒に泣いてしまいました・・・
ここまで来るまでに、どれだけの精神的
葛藤があったんだろうか・・?と思うと、
なんとも言えない気持ちになってしまって・・・


そうなんだ・・ショパンコンクールって5年に
一度だけなんですか・・・?
そうそう。娘も言っていたけれど、こう言う
芸術の類は、審査員も言っていたけれど、
個人的な好き嫌いがあるから、この辻井君の
ピアノも彼より、ずっとうまい人がいるのに。
なんで?!みたいな記事があって、読んだって
言ってました。


でも、とにかく自分の事の様に嬉しかったわ^^あの大騒ぎの後、私、数年ぶりにピアノを
あけて、ショパンのワルツ。練習しちゃいました~~
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ららさん☆ (latifa)
2009-07-05 16:18:16
ららさん~こんにちは コメントありがとう~!!
「今日の色は何色?」ずっと前に読んでいたのね?それじゃさ、彼が受賞した時の喜びたるや、まるで親戚の子の様な近しい気持ちですっごく嬉しかったでしょう?^^いいな~!!
私は全然知らなかったわー

>彼がこの賞を取った後、お父さんがテレビの
インタビューで答えているの見ましたか?「目は見えなくても良いんだけれど、でも
一度だけ目が見えるようになって、お母さんの
顔が見てみたかったなぁ・・」
 見た、見た。凄く興味があったから、受賞直後はニュースとかも、それを扱ってる番組ばっかりチャンネルちゃかちゃか変えて見てました~。 もし目が見えるとしたら、一番見たいものは両親の顔って言っていたよね?

>この辻井君のピアノも彼より、ずっとうまい人がいるのに。なんで?!みたいな記事があって
 えっ!そうなの?それはしらんかった。私が読んだのは、ショパンコンクールで、辻井君の方が観客の反応もすごく良くて、良いってみんなが言っていたのに、なんであの人が・・?って人が選ばれていたそうなのね。ネットで演奏を見て選考基準が納得いかない!って声が多かったが故に、辻井君が後々に特別賞だか・・・を受けるに至ったって事が書かれていたんだ。まあ・・・確かに音楽とか芸術って好みもあるから、全員が納得する順位なんてなかなかつけられないのかもしれない、難しいね~。

私も辻井君が受賞したのは、凄く嬉しかったよ~!!でも、ららさんの喜びは、それの何倍も大きかったと思うわ~。以前あの本を読んでいたんだもんね
返信する
ピアノ (ランラン)
2011-12-16 12:40:58
医師関係者の方で辻井家と繋がりのある方がいらしてあの家系は物凄いブルジョアだと伺いました。お金に関係なく立派に前進する辻井君には拍手です。リーさん、ユンディは悲しくなる程の貧しい農村の出で父上が鉄鋼会社に働きに出てクラッシックを勉強しましたが中国側からの出場許可は下りず自力で実は行ったんですよ。ショパンコンクールには。費用は借金されたのか?本当は2位の方が優秀の筈が将来性と言う事でユンディが優秀しました。借金は賞金で何とかしたのかな?しかしながら家族でお金の亡者になって哀しいですね。厳しいロンドンとかで活躍出来ず中国と日本が稼ぎ場所に。でもコンサートは少なくアジアの三流番組で司会してたり何をしているのか疑問に思う事も。お顔はキムタクに似せてデビューしてから整形してますが実物の方が良いです。音楽で勝負してグラミー賞でも取って欲しい物ですね。
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ランランさん☆ (latifa)
2011-12-16 15:36:55
こんにちは、ランランさん
そうなんですかー、色々な情報、教えてくださってありがとうございました。
辻井家がもの凄いブルジョアなのは、なんとな~く察しましたが、リーさんとユンディの事は今日初めて知りました・・・。
2位の裏事情や、現在そういう状態なのも知りませんでした・・・。
貧乏なお家から出た人の肩をつい持ちたくなってしまう性分の私です・・。
ピアノの才能があるのに、なんだか現在は・・・。是非これからも活躍してもらいたいものです・・・。
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