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「僕は小説が書けない」中村航 中田永一

2015-01-30 | 小説・漫画他

乙一さん(中田永一さん)が好きなので、読んでみようと手に取りました。
恋愛・少人数部活・小説を書くということを含んだ青春小説です。3つ★

中村航さんの本は2,3冊読んだ事があるのですが、特に好き!とか嫌い!とかが無いかな。
2人で交互に書いたそうです。
こういう2人で・・とかって小説は、なんだか相手に遠慮というか、配慮してる感があって(書いているご本人たちは、そんな風には全く思っていないかもしれないが)私はあまり好きってわけじゃないです。やっぱり一人で書く方が好きだなー。

内容は、というと、地味で暗く、親しい友人がいない主人公。
そんな主人公と真逆な弟。読書の楽しみを教えてくれた尊敬できる父。
ところが、自分はその父の子供ではないと気がついてから、両親と普通に会話ができなくなる。
趣味だった小説を書くこと。しかしそれ以後書けなくなってしまっていた。
高校入学してから、廃部の危機にさらされている文芸部の七瀬先輩に強引に誘われ、入部することになる。

文芸部の先輩OBが2人登場してきます。
一人は物語を作る仕事についている、婚約者がいて、カッコいい系の井上さん、
もう一人は熊みたいな風貌で、いまだに1つも小説を完成発表はさせてない、大胆不敵な御大。

印象に残ったところはというと、七瀬を好き、という彼に、御大が
「単に女っ気のない生活で、たまたま彼女が側にいたからじゃないのか?」と言うところ。

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
井上さん、高校生の七瀬さんに手だしたりして、イカンでしょー。
七瀬さんが、真面目な高校生のわりには、やってる事や行動が大人の女?で、うわわわー。
主人公の気持ちを知りながら、失恋話を打ち明けた後に、なんとキスかい(笑)
それと、お母さんがお父さんという存在がいながらも、誰かと浮気して妊娠したって、、、おいおい・・・。
それでも許して自分の息子として育てたとのこと。
自分は仕事ばっかりでお母さんは寂しかったんだ、って・・・・・。えー??
浮気するのはいいとして(良くはないけど)、避妊しないなんて・・。10数年経った後、寝ぼけてその男の名前をつぶやく母。
微妙だわ・・・。最終章では、それぞれのメンバーが、その後どうなったか、が語られます。みんなそれぞれ幸せに暮らしているようで良かったです。
以上

また乙一さんの小説が読みたいなあー。

僕は小説が書けない (2014/10/31)
内容(「BOOK」データベースより)
生まれながらになぜか不幸を引き寄せてしまう光太郎。引っ込み思案で心を開くことができず、親しい友人もいない。血のつながりのない父親との関係をはじめ、家族との距離感にも悩んでいる。高校に入学した光太郎は、先輩・七瀬の勧誘により廃部寸前の文芸部に入ることに。実は光太郎は中学生のとき、小説を書こうとして途中で挫折した経験があった。個性的な先輩たちや強烈な個性のOBふたりに振り回されながら・・・

中田永一
僕は小説が書けない
くちびるに歌を
「百瀬、こっちを向いて。」「吉祥寺の朝日奈くん」

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (苗坊)
2015-02-05 20:17:56
こんばんは。
恋愛部分は色々と色々ありますけど^^;
小説を書くという部分に関しては面白く読みました。
御大の考え方好きです。
でも自分は書けないなぁと思いますが^^;
にしても両親の考えは諸々どうなん?と思いますよねー。
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苗坊さん☆ (latifa)
2015-02-12 13:08:41
こんにちは!苗坊さん
小説を書く、というところ、他であまり読んだ事がなかったので、私も面白く読ませてもらいました。
苗坊さんなら、すごく沢山本も読まれていらっしゃるし、文章も上手だから、小説、書けるんじゃないかなー!!なんて思います。
読んでみたいなー。
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