ビブリアシリーズの後日談的作品。
面白かったです。
ビブリアシリーズ、終わってしまったなーと思っていたら、こんな本が出版されていたとは。
4つのお話が入っていて、どのお話にも今までのビブリアシリーズで登場した人物がちょこちょこからんで来ています。
もう忘れちゃってる人もいて、焦った(^-^;
なんと、あの2人の間に、女の子の扉子ちゃんという子が産まれています。
栞子さんに外貌はそっくりで、本好きで、結構あなどれないカンの鋭い女の子です。
そして栞子さんは大輔と結婚後も、相変わらず敬語的な会話をしているっていうのが、あの2人らしいなーと微笑ましく思いました。
以下、ネタバレで内容・あらすじ、感想を書いています!注意です。
①北原白秋 与田準一編『からたちの花 北原白秋童話集』
かつて犯罪を犯したものの今はまっとうになっており、かなり年下の女性と結婚した坂口昌志。
彼の異母兄弟である兄と、その娘の由紀子。
刑務所から出た後、3か月ほど、兄宅に居候していた昌志。
幼かった由紀子は一人で夜寝るのが怖いと思っていて、寝かしつけの時に、「からたちの花」を父が歌ってくれていたと思っていたが、実はそれは昌志だった。
ある夜、由紀子の処に居合わせたのを、兄嫁に見られ(いたずらしようとしたと勘違いされた)激怒、以後縁が切れていた。
その時、父は弟をかばわなかった。寝かしつけを毎日の様にしていたのは自分じゃなくて弟だったというのがバレたくなかったから。
しかしながら、かたたちの花を歌っていたという事は兄も知っていた。
現在、父は脳溢血で言葉がちょっと不自由になっている。
風の便りにそれを知った弟が、お見舞いに来たいと電話が来たものの、来てもらう事を拒否される。数年前より結婚して子供も出来ていたという弟のところに、兄である父からお祝い金と「からたちの花」の本を届ける様に言われ、由紀子が出かけて行くのだった。
そこにいたのは、気さくな嫁と赤ちゃんだった。
由紀子が今でも覚えている歌を、弟の嫁も同じ歌詞で知っていた。夫が普段よく歌っていたから。
しかし歌の一部の歌詞が本来の歌詞とは違っていた。勝手に夫が変えて歌っていたからだ。
由紀子が思い込んでいたこと(いたずらしようとした)は違っていたことに気がつかされる。
今後、由紀子と昌志家族が交流を持って行きそうな気配を感じさせて終わる。
②『俺と母さんの思い出の本』
良い処の坊ちゃんとして育って来たのに、青年期にゲームとオタク趣味に走ってしまい、がっかりするセレブな母親。
オタク業界では著名人となった、イラストレーターのハラヒデミ
若くして突然亡くなってしまう。残された若く可愛いコスプレ・オタクマニアの嫁。
ヒデミが母からもらった思い出の本があると言ってたのは、果たして何の本だったのか?という難問をセレブ母から頼まれる。
その本は、ファイナルファンタジーのテーマ曲のピアノ伴奏版楽譜だった。
ヒデミの中学時代からの友達が、本棚にあった本を黙って持って行ってしまっていたのだった。
その謎解きの栞子さんのひらめきが凄い。
友達宅に入った時に、「僕の妹がこんなに可愛いわけがない」という最近のラノベの本と、そこにはさまれていたレシートに気がつく。それは栞子の付き合いのある古本屋の滝野ブックスで買ったものだった。
(きっとヒデミ宅から黙って持ちかえったPC関係の本等を売りに出したに違いない、その店に行ったついでに、この本を買っただろうと推察、その時点で、すぐ電話をし、滝野ブックスの書店員がギリギリのタイミングでやってきてくれて、一件落着)
③ 佐々木丸美『雪の断章』
せどりで生活しているホームレスの志田と親しくしていた女子高生の奈緒。
急に志田が行方知れずになっていたら、いつもの土手で、顎に小さいあざがある1つ年下の色白の少年紺野君から声をかけられる。
彼は、志田と親しくしていたそうだ。志田からの言付けを、紺野君経由で、また「雪の断章」の本が奈緒に。
奈緒は、もう既に1冊もらっていたのに、また同じ本をもらうなんて、何か変だ?と思う。その本には「アリガトウ」という文が書かれていた。
謎解き
紺野君はひきこもりで、志田がねぐらにしていた土手が良く見える近くの家に住んでいて、志田の様子を頻繁に見ていて、時にいやがらせをしたりしていたのだった。そんなある日、志田が可愛い女子高生と親しくしているのを見てショックを受ける。その子と親しくなって本の話をしたいと思う。それがきっかけで、自分も頑張ってみようという気になり、外に出る様になる。
ある日、志田の妻が具合が悪くなっていたのを見かけて、救急車を呼んであげた。
色々親切にしてくれた事のお礼にと、志田が紺野にあげた本が、そのアリガトウと書かれた本だったのだ。
紺野君は奈緒と仲良くなりたいがために、計画的に知恵を働かせて、そんな小細工をしたのだった。
最後は紺野君が自分の言いたくない過去などをぶっちゃけて話し、さよなら、と去ろうとしたら、奈緒も自分の過去の話(実は自分も志田の本についてる栞のヒモが欲しいが故に盗んだ事があった)を打ち明けようとしたところで終わる。
きっと2人は、これ以後、良い感じになったんだろうなー。
数年後、奈緒の通っている大学に、紺野君も後から入学したそうだし。
4.内田百聞『王様の背中』
舞砂道具店の吉原孝二は、山田さんというコレクターの遺品の本を譲り受けられないかな?とお家にお邪魔したが、タッチの差で、山田の息子が残っていた本をビブリア古書堂に持って行ったと聞いてがっかりする。
孝二の父は、以前栞子さんとシェークスピアの本バトルで負けて以来、がっくり落ち込み、お店の方も傾いてしまっていた。
山田さんの家を出た時に、つい転んで服を濡らしてしまい、山田さんが家にあった、とんびコートを孝二に貸してくれた。
帰り道、通りがかったので、ビブリアを外から見てみたら栞子さんは留守で、妹が店番をしており、ちょっと入ったところ、娘の扉子がいて、その子が勝手に読んでいた本が、山田の息子が査定のために置いて行った本の中の一冊で、大変貴重な王様の背中であるのに気がつく。もうちょっと早かったら、自分がその本を・・と思うと悔しくてたまらなくなった。
ところが、店番していた妹は、目が悪く、孝二をさっき来た山田息子と混同して間違うのだった。
もともと孝二と外貌が似ていたことと、同じような珍しいとんびコートを着ていたからだったが、それをいいことに、この本を、やっぱり売るのをやめたから持ち帰ると言って、ネコババしようと思い立つ。
ところが、扉子が、なんだかんだと、面倒な事を言って、孝二を焦らせる。
それでも、なんとか切り抜け、本を戻してもらい、駅についたら、なんと妹と扉子が追いかけて来て「やまださーん!」とやってきた。ちょうどその時、外出していた栞子さんと大輔も駅に着た。慌てて孝二が電車に乗り込むも、大輔も同じ電車に乗り込んでしまう。
コートを脱いで知らぬふりをするも、結局大輔に突き止められてしまう。
実は、本の中に挟まっていた貴重な版画が1枚抜け落ちていた(扉子が書店の中で落としていた)のを、あわてて妹と扉子が届けるために、駅に来ていたのだった。
そして、あの後、山田さんの奥さんは、自分のつまらない話を聞いてくれた孝二に、あの本たちを譲りたいと、喫茶店にいた息子に電話をかけていたのだった。
だから、盗もうとしなくても、普通にしていたら、孝二の手に、あの本が回って来るはずだったのだった・・・。
うーーー、残念というか、無念というか・・・。孝二の出来心も理解できるし、切ないなあ・・・これ。
さて、冒頭、大輔からカバーがかかった愛用の本をどこかの置き忘れたから、探してほしいって栞子さんが電話で頼まれていて、その本を、どうにかして扉子に見つからずに回収しようとしてるのだけれど、その本が何だったのか?が明かされます。
なんと、日記的なもので、そこに栞子さんとの出会いからのあれやこれやや、今までの事件などを大輔が書いていた、きわめてプライベートな物だったのでした。
そんな本を持ち歩いちゃイカンよー!
最後まで読み終わって思うことは、面白かったのですが、なんというか、基本、このビブリアシリーズって、ほんわかした栞子さんと大輔のキャラとは相反して?登場してくる人に悪人や、悪事が多いんですよね・・・。
そこが残念というか・・・。 最近、悪人が出て来ない本をたまたま読む事が多かったせいか、やっぱりこのシリーズって、本好きな人が多いのに(本好きな人に悪い人はいない、って思いたいというか、願いたいので・・)悪どい人が登場するよなあ・・・って。
あと、読み終わって、ネットで評判をちらっと見たら、扉子がお店の本を勝手に読んだりしていて、それはイカンのでは?って思ってる人がいて。まあ、確かにそうなんだろうけど、私はそこは、ちょっとおおめに見てあげられるかな^^
ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ 三上延 2018/9/22
三上延
「江ノ島西浦写真館」感想
ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~
ビブリア古書堂の事件手帖6 栞子さんと巡るさだめ
「ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ 」
「ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~」
ビブリア古書堂の事件手帖2
「ビブリア古書堂の事件手帖1」
面白かったです。
ビブリアシリーズ、終わってしまったなーと思っていたら、こんな本が出版されていたとは。
4つのお話が入っていて、どのお話にも今までのビブリアシリーズで登場した人物がちょこちょこからんで来ています。
もう忘れちゃってる人もいて、焦った(^-^;
なんと、あの2人の間に、女の子の扉子ちゃんという子が産まれています。
栞子さんに外貌はそっくりで、本好きで、結構あなどれないカンの鋭い女の子です。
そして栞子さんは大輔と結婚後も、相変わらず敬語的な会話をしているっていうのが、あの2人らしいなーと微笑ましく思いました。
以下、ネタバレで内容・あらすじ、感想を書いています!注意です。
①北原白秋 与田準一編『からたちの花 北原白秋童話集』
かつて犯罪を犯したものの今はまっとうになっており、かなり年下の女性と結婚した坂口昌志。
彼の異母兄弟である兄と、その娘の由紀子。
刑務所から出た後、3か月ほど、兄宅に居候していた昌志。
幼かった由紀子は一人で夜寝るのが怖いと思っていて、寝かしつけの時に、「からたちの花」を父が歌ってくれていたと思っていたが、実はそれは昌志だった。
ある夜、由紀子の処に居合わせたのを、兄嫁に見られ(いたずらしようとしたと勘違いされた)激怒、以後縁が切れていた。
その時、父は弟をかばわなかった。寝かしつけを毎日の様にしていたのは自分じゃなくて弟だったというのがバレたくなかったから。
しかしながら、かたたちの花を歌っていたという事は兄も知っていた。
現在、父は脳溢血で言葉がちょっと不自由になっている。
風の便りにそれを知った弟が、お見舞いに来たいと電話が来たものの、来てもらう事を拒否される。数年前より結婚して子供も出来ていたという弟のところに、兄である父からお祝い金と「からたちの花」の本を届ける様に言われ、由紀子が出かけて行くのだった。
そこにいたのは、気さくな嫁と赤ちゃんだった。
由紀子が今でも覚えている歌を、弟の嫁も同じ歌詞で知っていた。夫が普段よく歌っていたから。
しかし歌の一部の歌詞が本来の歌詞とは違っていた。勝手に夫が変えて歌っていたからだ。
由紀子が思い込んでいたこと(いたずらしようとした)は違っていたことに気がつかされる。
今後、由紀子と昌志家族が交流を持って行きそうな気配を感じさせて終わる。
②『俺と母さんの思い出の本』
良い処の坊ちゃんとして育って来たのに、青年期にゲームとオタク趣味に走ってしまい、がっかりするセレブな母親。
オタク業界では著名人となった、イラストレーターのハラヒデミ
若くして突然亡くなってしまう。残された若く可愛いコスプレ・オタクマニアの嫁。
ヒデミが母からもらった思い出の本があると言ってたのは、果たして何の本だったのか?という難問をセレブ母から頼まれる。
その本は、ファイナルファンタジーのテーマ曲のピアノ伴奏版楽譜だった。
ヒデミの中学時代からの友達が、本棚にあった本を黙って持って行ってしまっていたのだった。
その謎解きの栞子さんのひらめきが凄い。
友達宅に入った時に、「僕の妹がこんなに可愛いわけがない」という最近のラノベの本と、そこにはさまれていたレシートに気がつく。それは栞子の付き合いのある古本屋の滝野ブックスで買ったものだった。
(きっとヒデミ宅から黙って持ちかえったPC関係の本等を売りに出したに違いない、その店に行ったついでに、この本を買っただろうと推察、その時点で、すぐ電話をし、滝野ブックスの書店員がギリギリのタイミングでやってきてくれて、一件落着)
③ 佐々木丸美『雪の断章』
せどりで生活しているホームレスの志田と親しくしていた女子高生の奈緒。
急に志田が行方知れずになっていたら、いつもの土手で、顎に小さいあざがある1つ年下の色白の少年紺野君から声をかけられる。
彼は、志田と親しくしていたそうだ。志田からの言付けを、紺野君経由で、また「雪の断章」の本が奈緒に。
奈緒は、もう既に1冊もらっていたのに、また同じ本をもらうなんて、何か変だ?と思う。その本には「アリガトウ」という文が書かれていた。
謎解き
紺野君はひきこもりで、志田がねぐらにしていた土手が良く見える近くの家に住んでいて、志田の様子を頻繁に見ていて、時にいやがらせをしたりしていたのだった。そんなある日、志田が可愛い女子高生と親しくしているのを見てショックを受ける。その子と親しくなって本の話をしたいと思う。それがきっかけで、自分も頑張ってみようという気になり、外に出る様になる。
ある日、志田の妻が具合が悪くなっていたのを見かけて、救急車を呼んであげた。
色々親切にしてくれた事のお礼にと、志田が紺野にあげた本が、そのアリガトウと書かれた本だったのだ。
紺野君は奈緒と仲良くなりたいがために、計画的に知恵を働かせて、そんな小細工をしたのだった。
最後は紺野君が自分の言いたくない過去などをぶっちゃけて話し、さよなら、と去ろうとしたら、奈緒も自分の過去の話(実は自分も志田の本についてる栞のヒモが欲しいが故に盗んだ事があった)を打ち明けようとしたところで終わる。
きっと2人は、これ以後、良い感じになったんだろうなー。
数年後、奈緒の通っている大学に、紺野君も後から入学したそうだし。
4.内田百聞『王様の背中』
舞砂道具店の吉原孝二は、山田さんというコレクターの遺品の本を譲り受けられないかな?とお家にお邪魔したが、タッチの差で、山田の息子が残っていた本をビブリア古書堂に持って行ったと聞いてがっかりする。
孝二の父は、以前栞子さんとシェークスピアの本バトルで負けて以来、がっくり落ち込み、お店の方も傾いてしまっていた。
山田さんの家を出た時に、つい転んで服を濡らしてしまい、山田さんが家にあった、とんびコートを孝二に貸してくれた。
帰り道、通りがかったので、ビブリアを外から見てみたら栞子さんは留守で、妹が店番をしており、ちょっと入ったところ、娘の扉子がいて、その子が勝手に読んでいた本が、山田の息子が査定のために置いて行った本の中の一冊で、大変貴重な王様の背中であるのに気がつく。もうちょっと早かったら、自分がその本を・・と思うと悔しくてたまらなくなった。
ところが、店番していた妹は、目が悪く、孝二をさっき来た山田息子と混同して間違うのだった。
もともと孝二と外貌が似ていたことと、同じような珍しいとんびコートを着ていたからだったが、それをいいことに、この本を、やっぱり売るのをやめたから持ち帰ると言って、ネコババしようと思い立つ。
ところが、扉子が、なんだかんだと、面倒な事を言って、孝二を焦らせる。
それでも、なんとか切り抜け、本を戻してもらい、駅についたら、なんと妹と扉子が追いかけて来て「やまださーん!」とやってきた。ちょうどその時、外出していた栞子さんと大輔も駅に着た。慌てて孝二が電車に乗り込むも、大輔も同じ電車に乗り込んでしまう。
コートを脱いで知らぬふりをするも、結局大輔に突き止められてしまう。
実は、本の中に挟まっていた貴重な版画が1枚抜け落ちていた(扉子が書店の中で落としていた)のを、あわてて妹と扉子が届けるために、駅に来ていたのだった。
そして、あの後、山田さんの奥さんは、自分のつまらない話を聞いてくれた孝二に、あの本たちを譲りたいと、喫茶店にいた息子に電話をかけていたのだった。
だから、盗もうとしなくても、普通にしていたら、孝二の手に、あの本が回って来るはずだったのだった・・・。
うーーー、残念というか、無念というか・・・。孝二の出来心も理解できるし、切ないなあ・・・これ。
さて、冒頭、大輔からカバーがかかった愛用の本をどこかの置き忘れたから、探してほしいって栞子さんが電話で頼まれていて、その本を、どうにかして扉子に見つからずに回収しようとしてるのだけれど、その本が何だったのか?が明かされます。
なんと、日記的なもので、そこに栞子さんとの出会いからのあれやこれやや、今までの事件などを大輔が書いていた、きわめてプライベートな物だったのでした。
そんな本を持ち歩いちゃイカンよー!
最後まで読み終わって思うことは、面白かったのですが、なんというか、基本、このビブリアシリーズって、ほんわかした栞子さんと大輔のキャラとは相反して?登場してくる人に悪人や、悪事が多いんですよね・・・。
そこが残念というか・・・。 最近、悪人が出て来ない本をたまたま読む事が多かったせいか、やっぱりこのシリーズって、本好きな人が多いのに(本好きな人に悪い人はいない、って思いたいというか、願いたいので・・)悪どい人が登場するよなあ・・・って。
あと、読み終わって、ネットで評判をちらっと見たら、扉子がお店の本を勝手に読んだりしていて、それはイカンのでは?って思ってる人がいて。まあ、確かにそうなんだろうけど、私はそこは、ちょっとおおめに見てあげられるかな^^
ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ 三上延 2018/9/22
三上延
「江ノ島西浦写真館」感想
ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~
ビブリア古書堂の事件手帖6 栞子さんと巡るさだめ
「ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ 」
「ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~」
ビブリア古書堂の事件手帖2
「ビブリア古書堂の事件手帖1」
前作から7年後の世界も堪能しました。
登場した作品の中では『雪の断章』が1番読んでみたいと思いました。
結末も可愛い恋物語でしたし。
それでも本当に栞子と大輔は結構ふんわりした感じなのに、高価な古書も出てくるからか周りが何だかどす黒いですよね^^;
新刊も楽しみです。
扉子ちゃんは栞子さんと智恵子さんの頭脳と、文香ちゃんのおおらかさを受け継いでいて、成長が楽しみな半面、暴走しないかちょっと心配でもあります。
7年って、短いようで長いんだなあ・・・と感じました。このシリーズの1巻を読んだ時と今では自分の状況も違うし、小説での、あんなウブだった2人が、結婚して、なんと幼稚園の子供までいるんですから!
雪の断章は、この本を読み終わって、すぐ図書館にリクエストしちゃいました
舞台が故郷だったのもあって。
そうそう、日月さんの感想で、「扉子ちゃん、恐ろしい子、、」って処で、密かに爆笑してました。ほんと、その通りです。
意識していないのにね。
末恐ろしい、楽しみな人材です。
>戦前から戦後にかけての古本屋事情をからめた前日譚
私もそれ、読みたいです
ビブリアシリーズがまた読めて嬉しいです
最後の孝二の話は、孝二が山田の息子になりすまして本を持ち去ろうとしたのが読んでいて悲しかったです。
親子二代に渡って稀少価値の高い本を手に入れるためなら犯罪に走ることもいとわないのか…と思いました
昔の古本屋は古書コレクターが亡くなったのを知ると知らない人でも勝手に家に押し掛けて、強引に古書を買い取って行ったというのも恐ろしかったです。
稀少価値の高い本は現実の世界でも人を狂気に走らせることがあるのではと思いました。
扉子が登場したのは新鮮でした
まだ新しい話を読めそうなので続編を楽しみにしています
私もまたこのシリーズが読めて嬉しかったです!
基本、栞子さんと、謎解きと古本屋さんと知らなかった謎・ウンチクって部分は大好きなのですが、悪意が必ず出て来るのが・・・個人的にはそこだけ好みじゃなくて、残念なんですよ・・・。
最後のお話での、希少価値本ですが、もう本を返却しちゃったので、正確には覚えていないんですけれど、確か30万だか50万円の価値がある本、って事だったと思うんですけど、たかがそれ位の金額の為に、犯罪を犯すって・・・・って思っちゃったんですよね・・・
これが、数100万円とかだったら、まだしも・・・