
乙一「さよならに反する現象」
乙一作家生活25周年記念短編集! との事です。
装丁が豪華です。
内容は?というと、面白いお話もあったけれど、良さが私には解からないお話も1つ(おそ松くん)有りました。3つ★半~4つ★って感じかなー。
私が好きだったお話は「家政婦」と「悠川さんは写りたい」でした。
両方とも幽霊のお話だけど、なんか明るいというか、ほのぼのしたコメディっぽい雰囲気で楽しく読めるんですよね。
家政婦
住み込み家政婦として滞在している家には霊が通過する地点があるらしく、姿が見えても気が付いてないようにスルーするというスキルが必要になる。
ここでスルーしないと霊に取りつかれてしまうから。
その日常は、ちょっと大変だけど、慣れればなんとかなるのね。
そもそも雇用主の先生と息子さんが素敵だった事、喫茶店で仕事をしている姿をよく見かける竹林さんも気になっており、3名も気になる人が側にいたら、それは嬉しい職場環境よね。
★以下ネタバレ★
やっぱり竹林さんが少女を監禁していたのです。
竹林さんが自殺されたのは遠い場所だったそうで、それじゃ先日部屋に立っていたのはリアル人間だったのかも。鍵も無くしていたし、、意外な展開とオチでした。
「悠川さんは写りたい」はラストシーンで、加工しなかったはずの目が空洞になっていた・・・というのは、どういう事なんだろう?怨念が強かったため自然に霊の本物写真が出来上がっていた、ってオチなのかな。以上
乙一さん、やっぱりご結婚されて家庭円満、幸せなんだろうなーというのが小説から滲み出てる気がする。良かったです。
星野源さんの「フィルム」関連の短編も未来何が待ってるか解らないよ、今つまんなくても、未来は幸せな事が待ってるかも、ってのを感じる内容だった。
星野さんについては「くだらないの中に」以前の活動は知らないけど、若いのにくも膜下出血で2回入院して、可哀想だな・・って思っていて、まさかその後彼が歌だけではなく役者として出世し、ガッキーと結婚する事になるとは想像もしてなかったわ。
さよならに反する現象 2022/4/13
・・・・・・・
「一ノ瀬ユウナが浮いている」

最初凄く面白かったのだけれど、途中から、え???
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」にそっくりじゃないか、これ・・・?
でも、あの乙一さんが知っているのに、こういう似たお話を書くわけがないよね・・・、と思って最後まで読んだのだけれど・・・
編集者さんとかも、凄く人気でアニメ・映画化もされた「あの花」知らないわけないだろうし・・・どういうことなんだろう・・・
乙一「一ノ瀬ユウナが浮いている」 2021年11月
箱庭図書館
失はれる物語、暗いところで待ち合わせ 感想
zoo
「銃とチョコレート」「GOTH」「小生物語」感想
「メアリー・スーを殺して」「私は存在が空気」 「夏と花火と私の死体」
乙一作家生活25周年記念短編集! との事です。
装丁が豪華です。
内容は?というと、面白いお話もあったけれど、良さが私には解からないお話も1つ(おそ松くん)有りました。3つ★半~4つ★って感じかなー。
私が好きだったお話は「家政婦」と「悠川さんは写りたい」でした。
両方とも幽霊のお話だけど、なんか明るいというか、ほのぼのしたコメディっぽい雰囲気で楽しく読めるんですよね。
家政婦
住み込み家政婦として滞在している家には霊が通過する地点があるらしく、姿が見えても気が付いてないようにスルーするというスキルが必要になる。
ここでスルーしないと霊に取りつかれてしまうから。
その日常は、ちょっと大変だけど、慣れればなんとかなるのね。
そもそも雇用主の先生と息子さんが素敵だった事、喫茶店で仕事をしている姿をよく見かける竹林さんも気になっており、3名も気になる人が側にいたら、それは嬉しい職場環境よね。
★以下ネタバレ★
やっぱり竹林さんが少女を監禁していたのです。
竹林さんが自殺されたのは遠い場所だったそうで、それじゃ先日部屋に立っていたのはリアル人間だったのかも。鍵も無くしていたし、、意外な展開とオチでした。
「悠川さんは写りたい」はラストシーンで、加工しなかったはずの目が空洞になっていた・・・というのは、どういう事なんだろう?怨念が強かったため自然に霊の本物写真が出来上がっていた、ってオチなのかな。以上
乙一さん、やっぱりご結婚されて家庭円満、幸せなんだろうなーというのが小説から滲み出てる気がする。良かったです。
星野源さんの「フィルム」関連の短編も未来何が待ってるか解らないよ、今つまんなくても、未来は幸せな事が待ってるかも、ってのを感じる内容だった。
星野さんについては「くだらないの中に」以前の活動は知らないけど、若いのにくも膜下出血で2回入院して、可哀想だな・・って思っていて、まさかその後彼が歌だけではなく役者として出世し、ガッキーと結婚する事になるとは想像もしてなかったわ。
さよならに反する現象 2022/4/13
・・・・・・・
「一ノ瀬ユウナが浮いている」

最初凄く面白かったのだけれど、途中から、え???
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」にそっくりじゃないか、これ・・・?
でも、あの乙一さんが知っているのに、こういう似たお話を書くわけがないよね・・・、と思って最後まで読んだのだけれど・・・
編集者さんとかも、凄く人気でアニメ・映画化もされた「あの花」知らないわけないだろうし・・・どういうことなんだろう・・・
乙一「一ノ瀬ユウナが浮いている」 2021年11月
箱庭図書館
失はれる物語、暗いところで待ち合わせ 感想
zoo
「銃とチョコレート」「GOTH」「小生物語」感想
「メアリー・スーを殺して」「私は存在が空気」 「夏と花火と私の死体」
「さよならに反する現象」どの作品も乙一さんらしくて面白かったです。
「悠川さんは写りたい」祐川さんがとても明るくて素敵な子で、切ないけどいいお話だったなーと思ってのあの最後はよくわからないというか怖いというか…ちょっと理解できなかったのが悔しいです。
「家政婦」は、見事だなぁと感心。
「悠川さん~」も良かったです。
乙一さん、結婚されたんですね。知らなかった~~~。そーいうのも作風に影響されてるのかな?
「悠川さんは写りたい」
明るく元気な女の子でしたね。
ラストは、苗坊さんもハッキリとは理解できなかったのですね。
乙一さんは、最近乙一名義でも本を出される様になっていたんですね。
注意しないと、気がつかないまま、日時が経って・・って事が私はよくあるのです。
おそ松君、知らない方の方が多いですよね。
私は知っていても良い世代なのですが、見てなかったので殆ど知らないのです。
そうなんですよ。だいぶ前に、映画監督とか色々やってる押井守さんの娘さんとご結婚されたと聞いてビックリしたんですよ。お幸せなんだろうなーと推察。
『一ノ瀬ユウナ~』は、映画『サマーゴースト』という作品の姉妹編ということなので、そちらの作品との類似はあってもおかしくないと思いましたが、それ以外の作品とも似ているとなると、ちょっと気になりますね。
面白くない訳ではなかったのですが、
乙一さんにしては大人しい作品だな、という印象でした。
コメントありがとうございます。
映画「サマーゴースト」は未見ですし、全然詳細を知らないので、それを知っていたら、また違うのかもしれませんね。
べるさんも初期の乙一作品がお好きだったんですね。私もです。
とことんブラックな感じとか怖いもの見たさで楽しく読ませてもらっていました。
でも、まだ乙一さんお若いし、作風も変化して行くかもですね。
これからも応援しつつ、追いかけて行きたいなーと思っています。