天童荒太さんの６年ぶりの書き下ろし小説「包帯クラブ」読んでみました。作品のテーマは「心の傷」。今年の秋に、柳楽優弥 石原さとみ 主演で映画化もされるそう。
天童さんといえば、「永遠の仔」
最初にTVドラマで見はじめて、すぐ図書館で原作を読んだ作品。これほど、痛々しい辛い内容は、無いっていう位の衝撃的な内容でした。親から虐待受け、大きなトラウマになってしまう何十年を、子供達から大人になるまでの長い間を辿ってじっくり描いた作品。なんというか、、、本当に凄く印象に残る、ある意味、名作です。
で、久し振りに読んだのが「包帯クラブ」でした。
心に傷を持った人々の生き方を青少年向きに書き下ろした作品で、「傷を負った場所で包帯を巻くクラブ」みたいなお話。
「戦わない物語が書きたかった」とのことで、とても優しいお話なので、感動する人も多いのかもしれません。が、私は、いい話だな～って思いながらも、どこか少しだけ、ぬるい感じ・・・も感じてしまったりしました・・・。
でも、傷受けてメタメタになってる渦中の部分を描いた小説って凄く多いのだけれど、それを「癒す」という部分を書いた小説って、私は初めて読んだし、あまり無いんじゃないかな？って思うんですよ。（私が知らないだけで、一杯あるのかもしれませんが）そういう点で、この「包帯クラブ」はとても価値有る、稀少な良い作品なのではないかな！って思います。
この包帯クラブの傷というのは、「永遠の仔」の傷の激しさと比較すると、他人からしてみれば些細なことだったりするものもあるのだけれど（って他人が比較するのは変ですね。本人にとっては、それが知らず知らずのうちに大きな傷になってたりする場合だってあるし、人それぞれ、ショックなツボは違うし・・）
いずれにしても、もし若い少年少女が、この本を読んで、前向きになれたり、元気をもらえたら、それは素晴らしいことだよな、って思いました。
小説の中の主人公の女の子達は、日本各地の「方言」を頻繁に使い（仲間内だけでしか通じない）クラブを中学時代作っており、そこの部分とかも興味深かったなー。小説には、登場人物の１０数年後の姿が、ちょこ、ちょこと、手紙で紹介されています。
映画「包帯クラブ」公式HP
監督：堤幸彦
主演：柳楽優弥 石原さとみ 田中圭、貫地谷しほり、関めぐみ、佐藤千亜妃 他
撮影は、群馬県の高崎で行われているらしいです。
柳楽優弥君は、ナイスな人選だけれど、主役のワラが石原さとみさんっていうのは、全然イメージが違いすぎてビックリ・・・。こういう王道にモテそうな美人の子がワラっていうのは・・・どうなんだろうか？
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最後に「永遠の仔」ドラマ版の紹介をちょっと。
2000年4月10日～6月26日に放送。平均視聴率11.8%。
キャスト
久坂優希：中谷美紀、邑野未亜（12歳時）
長瀬笙一郎（モウル）：渡部篤郎 勝地涼（12歳時）
有沢梁平（ジラフ）：椎名桔平 浅利陽介（12歳時）
早川奈緒子：石田ゆり子
久坂雄作：古尾谷雅人
久坂志穂：永島暎子
真木広美：黒谷友香
長瀬まり子：藤真利子
有沢紀久子：筒井真理子
有沢修三：黒沼弘已
有沢弓子：鷲尾真知子
岸川育雄：渡辺哲
岸川夫人：草村礼子
土橋医師：森本レオ
脚本：中島丈博 演出：鶴橋康夫、花堂純次
主題歌メインテーマ：坂本龍一「LOST CHILD」
エンディングテーマ：イクシード「I will...」
挿入歌：中谷美紀「壊れた心」
中谷さんの歌、この曲、とても悲しいです。
勿論、教授の曲なんですけどね。
石田さんいいなー(笑)
永遠の仔、ご覧になられていたんですねー！！！
私も毎週欠かさず見ていましたよ。
暗くて挫折した人が殆どなのに、私は、見ずにはいられないーって感じで。
この頃って、坂本さんと中谷さん、一緒によく仕事していましたね＾＾
私も、石田ゆり子さん好きです。品があるというか。
早速借りてきましたよ。時間がかかりますが
読み終えたらまたコメントしにきますね。
永遠の仔↑私も本は読みました。重かったですよね・
テレビのほうは時々しか観ていなくて残念だったわ。
出演者懐かしいわ・・。
それは、楽しみ！！！
なんてたって、回りで読んでる人が皆無なもんで・・・。
読んで来たら、色々またお話しましょう☆
永遠の仔、みみこさんも、読んだことがあるのね・・・。あれはキツかったね・・・
だって、分厚い本が２冊だもん・・・。
内容も今まで読んだ本の中でも、トップか２番目くらいに悲惨というか、辛かったし・・・。
＞どこか少しだけ、ぬるい感じ・・・
ほんとうにそうですよね。
どこかにこの本を読んで元気になる子がいたらいいなって思います。
私も「永遠の仔」は本読んで、ドラマも毎週欠かさず見ていました。
で、いままで、小説読むとドラマでガッカリっていうのが多いのに、これは全くそういうことがなかったんです。
中谷美紀は子役のときの女優のほうが、私としては
小説に近い気がしましたが、それでも、本当にぴったいりでした。
これを読んだ時は、それほど身近じゃなかった
虐待の話が今では毎日のように、新聞、テレビで
知られるようになったのが、本当に辛いです。
実際、あれほどの虐待を受けた子供が、普通に育つなんて、奇跡に近いし、こうなるのも当然のように
思います（勿論、とんでもなく悲惨なんだけど）
渡部篤郎の役も、悲しいし、椎名きっぺい（変換できない！）の役も、せつない・・・
せめて、中谷美紀と幸せになってくれ・・と思っても
現実はそういうことにはならないんですよねぇ。
「包帯クラブ」
まだ、読んでいませんが、今度読んでみますね。
このごろは、どこかにちょっとでも救いがないと、
辛すぎて・・・。
お越し頂いて、とても嬉しいです。ありがとうございました！
これ読む年代によって、受け止め方が違って来そうですよね・・・。自分が学生時代に読んだら、きっともっと感動しただろうな、と思いました。
ぬるいとか書いちゃいましたが（汗）、この本を読んで、感動したり元気が出る人も多いようですし！
ななさんも、永遠の仔、小説とドラマ、両方知っていらっしゃったんですね。再放送は、そういえば、やったこと無いみたいですね・・・。
な～んか、ここんところ、へこみ気味で、、と言っても私の凹む理由なんて、こんなことで凹むなんて呆れるわ、って程度のことなんですが・・・。なんか、レイさんとお話したかったんですよ。
永遠の仔のドラマの中谷美紀さんの思春期時代の女の子役さん、覚えてますとも！私も彼女がすごく合ってるなって思いました。そういえば、最後、海で全裸シーンがありましたよね。
そうですね・・・。この本を読んだ当時は、今ほど、子供が実の親に虐待されて亡くなった・・・って事件は多くnewsで見聞きすることは無かったでしたよね・・・。最近は、本当に頻繁にそういうニュースが流れて、憂鬱になります・・・。あの３人の中で、みんなとんでもなく可哀想なのだけれど、渡部さん演じる少年の幼少時代が、特に見てられない～～って衝撃でした。たしか、押入に暮らしていて、本当に悲惨でしたよね・・・。椎名さんは、幼少時代よりも、何故かむしろ大人になってトラウマ引きずっている姿が印象に残ってます。てっきり、私は、中谷さんが、どちらかとまとまってハッピーエンドになるのか・・・と甘い期待をしてしまったんですよ・・・。
中谷さんの父親役の古尾谷さん、もうご存命じゃないんですよね。凄く不気味さが出てたな・・・。中谷母を演じた永島暎子さんが、うまい！と思いました・・・。あ～思い出すと、憂鬱になるドラマだわ・・・。
包帯クラブね、他人が聞くと「そんなに後々まで傷になって残る程の事ではないんじゃないの？」って事も出て来るんですよ。永遠の仔は、トラウマになって当然レベルのことが起きていたのだけれど、この包帯クラブは、些細な事もあるのです。それでも、当人にとっては、ガーン
短いので、サクサク読めるかと思います。私は、感動！まではいけなかったのですが、レイさん、もし読まれたら、またざっくばらんに、感想を聞かせて下さい。レイさん、その後、春風は吹いてきていますか・・・？
・・札幌の冬は長いんですよね。それだけに、春が来ると凄く嬉しいし、あっという間にキラキラした初夏になりますよね。そんな風に、お互い一緒に、のんびり待ちましょうか・・・ね
余裕が出来編んだなぁって、思います。
自体は、全く変化なし。いや、むすろ悪くなってるとさえいえるのに、なんだろうか、、、今年になって
理由はわからないのですが、ちょっと吹っ切れたんです。
だから、客観的にみて「たいしたことない」か「悲惨だ」とは、いえないですよねぇ。
だって、そのひとの悩み、苦しみはそのひとだけのものだもの。
「こんあに、他の人に比べると・・」なんて思うこと全然ないですよ！
本当にそう思います。
凹むときはとことん凹んで、それからあぜらずじょじょに上れればいいんですよねぇ。
ちょうどおぼれた時と同じで、中途半端にじたばたすると苦しいけど、そこに付いちゃったら、自然に浮き上がれるんだと思います。私もたぶん、そこに足がついたのかも。。。、（開き直りね^^）
「包帯クラブ」よんでみますね。
どこかちょっとでも「救い」がほしいです。
だって、このごろは「この子はたった、これだけの人生で、なんでこんなに苦しまなくっちゃいけなかったのか」っていう思いだけが募ります。
答えはないし・・・。どこかで、そういう思いをシャトダウンしてるんですよねぇ。
考えると、辛いから。
latifaさんにも、暖かい春風が吹きますように。
時間はかかっても、いい事も続かないけど、悪いこともつづかないですよ！ファイティン！！！！
朝起きて、PCつけて、レイさんからコメント来ていて、すごく何か、嬉しかったんです☆
なんか今朝は、早朝に目が醒めてしまって、そのまま、再び眠ることが出来ないまま、ずっと起きちゃっていて・・余計なことまたモンモンと考えちゃって、起きる時間になっちゃった・・という、なんだか目覚めが良くない朝だっただけに、なおのこと、嬉しかったのかもです
で、吹っ切れたっていうの、解ります。同じ状態でも、本人の気持ちの持ち方で、違うんですよね～。
＞ちょうどおぼれた時と同じで、中途半端にじたばたすると苦しいけど、そこに付いちゃったら、自然に浮き上がれるんだと思います。私もたぶん、そこに足がついたのかも。
解ります。うん、うん！！。例はすごく悪いんですが、凄く悲惨でボロイほったて小屋を、外側から見てると、あんな所で暮らすなんて耐えられないよぉ～なんて思うんだけど、そこに入るしか無い状況になっちゃって、いざ住んじゃえば、慣れる？っていうんですかね・・・。あそこに引っ越さなくちゃいけないって薄々感じたり、準備をしている時が、実は一番辛かったり、恐れとかジタバタ感とか強かったりして。
人間適応するっていうんですかね・・・。
なかなか、開き直りand達観するまでが、辛くて長い？というか・・・
包帯クラブ、ちょっとでも、レイさん的に、救いを感じる内容なら、よいのだけれどー！
＞客観的にみて「たいしたことない」か「悲惨だ」とは、いえないですよねぇ。だって、そのひとの悩み、苦しみはそのひとだけのものだもの
確かにそうです・・・。でも、私は、些細な事で、よろめかない、太っ腹な強さを持ちたいです！持つようにがんばりたい！←と、がんばる、ってのがダメですな。