ブラティスラヴァ世界絵本原画展＋チャペック兄弟、ラダ、トゥルンカ チェコ絵本

「ブラティスラヴァ世界絵本原画展＋チャペック兄弟、ラダ、トゥルンカ　チェコ絵本の黄金時代」というのを見に行ってきました。
あの紅茶とお菓子で有名な？カレル・チャペックで、前からちょっと興味があったカレルチャペック・ヨゼフチャペック兄弟の作品なども展示されていると言うし、チェコやスロバキアの絵本とか、アニメーション映画や、世界最大の絵本絵画展で選ばれる作品って、どんなのかな～って。
　ブラティスラヴァ世界絵本原画展とは、1967年より、当時のチェコスロヴァキアで開催され、現在はスロヴァキアの首都ブラティスラヴァで2年ごとにおこなわれる世界最大規模の絵本原画展だそうです。

まずは、絵画展での受賞・入賞作品などの展示ルームを見ました。入ってすぐあった、最優秀賞のイランの「アリ・レザ・ゴルドゥジャン」氏という方の絵は、全然アートとか絵心とか解らない私にも、さすがすごいな、って思いました。『穴のあいた靴下』という絵が、赤が印象的で、色鮮やか、かつ、ファンタジックで可愛いんです。

「Jourabe Sourakh」©Ali Reza Goldouzian2003

こっちの画像は色がちゃんと出ていません。
こんな感じの可愛い絵に、摩訶不思議なペルシャ文字の組み合わせが、何とも言えず合う！とても良い感じ☆　文字は、読めないんだけれど、美術館のくれたパンフレットに内容が書かれていました。
女の子がはいていた靴下。片方に穴があいて捨てられてしまいます。穴のあいた靴下は、もう一度自分を使ってくれる誰かを捜して旅に出る。途中でコオロギや雀に出会い、最後には寒さに震えるネズミの帽子になって、いつまでも仲良く暮らしましたとさ、
という内容です。とても可愛くて良いお話じゃございませんか
隣に「黒鉛筆と赤鉛筆」というアリ・レザ・ゴルドゥジャン氏の別の絵風の作品も並んでいました。


アリ・レザ・ゴルドゥジャン　Ali　Reza Goldouzian氏は、他にどんな絵本を出しているのかな？と検索してみたらば、日本で全然ヒットしないので、世界のサイトに飛んでみたら、こんな絵も発見。英国サイトですこちら「The beautiful pond」という作品かな。

他にも、リュボスラウ・パリョ（一番上のキリンの絵）、はたこうしろう なつのいちにち（凄く鮮やかな色合い）、酒井駒子 金曜日の砂糖ちゃん等の絵が、目に留まりました。
展示室には、このブラティスラヴァ世界絵本原画展に出品されたアーティストさん達の絵本が、誰でも自由に見られるように置いてありました。中を見られるというのは、とても嬉しいことです☆荒井良二さんの絵は、子供が小さい頃、図書館の絵本をよく見ていましたが、出来上がった絵本での絵と、原画では雰囲気が全然違っていてビックリしました。原画は、まるで小学生が画用紙に水彩絵の具で描いた様な風合いだったんですね。

次に、隣の展示室には、1900年頃のチェコ・スロバキアなどの古い絵本や原画などが展示されていました。本は、殆どが表紙だけガラスケースの中に展示されているだけなので、中は見られず（当然ですが）でも、ちょっと残念・・・。
目的の一つだったカレル・チャペックとヨゼフ兄弟の絵本とかは、展示品が少なかったし、あまり心に強く残る絵とか有りませんでした。ちなみに、カレル兄弟とは（兄はヨゼフ、弟はカレル） 1887年頃チェコ生まれの作家・画家・舞台美術家・本のデザイナー・挿絵、編集者。


今回、一番可愛いな～ととても心に残ったのが、成田聡子（なりたさとこ）さんの「かかしごん」という版画風の絵本でした。なりたさとこさんについては、後日、別に記事をアップします。
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