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「地球星人」感想 村田沙耶香

2019-03-14 | 小説・漫画他
「コンビニ人間」の後の作品とのこと、かなりエグい、ぶっとんだ内容になっていました。3つ★

世間で大多数の地球人(「工場」的な)「なかよし」出来ないと、「恋愛」しないとイカンという人達 VS ごく少数のポハピピンポボピア星人、この辺りは面白かったです。
途中までは、なかなか面白く読んでいたのですが、最後の方は、ちょっとついて行けなかったですね・・・

ストーリーを、ざっくり書いておきます。

姉ばかり可愛がる母親や、意地悪な姉。そして塾のエロ教師、こんな人達に囲まれて、かなり悲惨な日々を送る奈月だが、唯一の救いは親類の男の子由宇と会う事。彼と心を通じあわせ、年に1回だけ会うのを指折り数えて楽しみにしていた。

塾の先生からのセクハラはパワーアップし、母に打ち明けるも、取り合ってもらえず・・・
このままじゃ口だけじゃ済まなくなる恐さから、由宇に、セックスしたいと言い出す。
その現場を大人たちに見つかってしまい、それ以後、主人公は両親から監視されるようになり、長野のおばあちゃんちにも行けなくなり、もちろん由宇とも引き離されてしまう。


その後年月が経ち、奈月は、「すり抜け・ドットコム」で知り合った夫智臣と平和に暮らしている。
性交渉無しの夫婦だ。

奈月が、長野の山奥にある、おばあちゃんちの話をすると夫は非常に喜び、いつか行ってみたいと本気で願っていた。
夫が仕事を辞め、生きる気力を失っていたところ、空き家のおばあちゃんちに少し滞在して気分転換するという案が持ち上がる。
そこには、一人で先に住んでいた由宇がいた。
夫婦で訪ねて、久しぶりに由宇と再会するも、3人は結構気が合い、共に平和に暮らすようになる。
居心地が良かったが、親類がそろそろ戻って来いと連れ戻しに来て・・・

★以下ネタバレ★
最後の方で、夫は、自分の祖父、兄弟と近親相姦してみようと思う(普通の人がやらないであろう極限のタブーな事をやれば、洗脳から解放されるかもしれないって考えで)っていう思考回路が、え??って感じで・・・
その後、犯人捜しを長年し続けている塾講師の親が家にやってきて、奈月に暴力をふるったのを、防衛するためにやり返したのだが、半端ないほどの反撃で、死んでしまう。(まあ、ここはいいとして・・)その後、食べてしまう。美味しく・・・って処は、ちょっと・・・。
塾講師を殺したのは奈月だと思っていたけど、もしかしたら姉って可能性もあるのかな・・
最後は、何がなんだかわからないのですが、男性たちも含め3人がお腹が膨れていて、妊娠しちゃった?? よくわからなかったです。
以上

地球星人 村田沙耶香 (2018/8/31)
内容(「BOOK」データベースより)
私はいつまで生き延びればいいのだろう。いつか、生き延びなくても生きていられるようになるのだろうか。地球では、若い女は恋愛をしてセックスをするべきで、恋ができない人間は、恋に近い行為をやらされるシステムになっている。地球星人が、繁殖するためにこの仕組みを作りあげたのだろう―。常識を破壊する衝撃のラスト。

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2 コメント

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同感 (しずく)
2019-03-17 17:35:03
todoさんつながりでコメントさせて戴きます。

あの結末には引いてしまいました
私も最近読んだばかりで感想を載せています。良かったらどうぞ。
http://amegasuki3.blog.fc2.com/blog-entry-438.html#more
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しずくさん☆ (latifa)
2019-03-18 07:58:44
こんにちは、しずくさん
コメント、とても嬉しいです、ありがとうございます。

そうですよね・・・
やっぱり、結末の展開は、ちょっと・・・。
途中までは、共感できる部分も多くて、とても面白かったのですが・・
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