この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

鳩山総理の最後っ屁

2010-06-02 17:15:01 | 意見がありますけど
今日、鳩山総理が両議員総会で辞意を表明した。
自らの言葉の軽さに追い詰められての退陣であるが、小沢幹事長も巻き込んだ辞意表明には意表を突かれた。久々のウルトラCではないか。
これで参議院選挙の民主党の躍進は間違いない。社民党もまた現状を超える議席を獲得するだろう。
優柔不断のお坊ちゃんと思っていた鳩山総理に抱き込み心中のような奇策があったとは、たいへん御見それしました。本当に。
民主党にとっては九回裏逆転満塁ホームランが飛び出したようなものである。

今回、鳩山降ろしに動いた小沢幹事長は、この機会に多少強引であろうと代表の座に返り咲こうと考えたに違いない。ところが、鳩山氏の思わぬうっちゃりに合って、権力の中枢から遠く離れたところに追いやられてしまったのである。
自民党で一番総理に近かったはずの小沢一郎は内紛により自民党を飛び出す。新生党、新進党、自由党、民主党と変遷して昨年の政権交代直前には民主党代表にいたから、総理の道はもう目前のことだった。ところが、自分の後援会の土地購入にまつわる政治資金虚偽記載問題で代表を退かざるを得ず、路線変更したくない小沢氏の意向で当時幹事長だった鳩山氏に棚からボタ餅のように代表の座が行き、総理の椅子も持って行かれてしまった。
運命はかくも厳しいものなのだ。

そういえば、そんな男がもうひとりいた。ともに民主党立ち上げをした鳩山兄弟の弟の方だ。
この邦夫氏の変遷を辿るのも面倒だから割愛するが、小賢しく動きすぎたと思う。
兄とともに民主党にじっとしていればチャンスもあっただろうが、99年の都知事選に出馬、民主党の応援を受けながら、敗れたあとは自民党に移ってしまった。その男が今年3月には何を考えたかひとり自民党を離党している。おそらく民主党にもぐりこむチャンスを模索しているのだろうが、今回の兄の失脚でその望みも断たれてしまったのではないか。よくよく不運な男である。
これはじたばたし過ぎた例かもしれないが、神の業はなかなか憎い。

しかし、民主党や社民党が躍進しようと普天間基地は依然として沖縄の中に留まるだろう。そして国民は普天間基地問題をすぐに忘れ去るだろう。沖縄県民を除いては。
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