2019年に投稿したシングルフックの考察その①とその②はおかげさまで
多くの方に閲覧して頂き、今でも閲覧TOP3の記事にランクインされております。
有難いことであります。
かなり間が空いてしまいましたが、
その後シングルフックの装着のメリットデメリットを
自分なりに検証をし、釣行毎に使用していろいろ試行錯誤していました。
今回はそんなプラグ用シングルの進化版という感じのお話・・・
ここ2年ばかりは過去記事にもちょこっと書いた新しいシステムの
「KZバランサー シングル」を使って釣行を重ね、
シングルフックの装着によるルアー別の使用感を確かめていました。
その中で感じた弱点を軽減するにはどうすればいいかを
模索して形になってきたので作り方を公開して、
皆様にも試していただき使用に関してのフォローバックを頂ければうれしいです。
やはり私だけではなかなか満足いくサンプル数を
収集できないので皆様の意見を参考に
シングルフック装着時のデメリットを克服したシステムを
構築出来たらと思います。
KZバランサーシングルのコンセプトは過去の記事、こちらを参照してください。
最初に断っておかなければならないことありますが、
これはウッドのルアーに限定したシステムとなります。
プラスティックルアーには少々難ありと思われますので
悪しからず・・・。
理由は次回の記事でご説明したいと思います。
まず用意する部材から・・・。
今回はオーナーのST-66 3/0 6.7g前後の
フックを作る際の部材を例に
話を進めます。
装着するルアーの大きさでいうと190~200mmあたりが
ベストマッチな大きさになります。
①縦アイのシングルフック
画像はBKKのディーンディアブロですが縦アイのシングルならメーカーはさほどこだわりません。
DECOYのJS-5 キャスティングシングルなどでも構いません。
手に入りやすいフックを用意していただければと思います。
横アイのものは使えませんので縦アイをご用意ください。
目標とする重さのフックより2g以上軽いフックを用意してください。
このフックは自重が4.8gでした。
針の自重は個々に図ることをお勧めします。
アイのロウ付けの状態によって自重がマチマチなことがあります。
あとは装着するルアーとのサイズ感を見てフックの大きさ・重さを選定してください。
②ダイニーマノットⅡ120号 5m
現状の製品名は「ダイポリノットⅡ」に変わってるかもしれません・・・
100号でも構わないと思うのですが
10m設定しかなく、値段も高いので
120号 5mのほうが使い勝手がいいかもです。
③Φ3.0の鉛線 1kgのコイル
私はこのサイトで通販で買っています。
一回買えば死ぬまで使えそうな量です(笑)。
それでは作り方をご説明します。
まずダイニーマノットⅡを10㎝の長さに切ります。
中の芯を抜きます。
芯は使いませんので捨ててください。
このダイニーマノットⅡの重さを量ると
0.4gです。
次に鉛線をカットします。
鉛線で補う重さは
フックの完成自重を6.8g前後にしたいので
6.8gー4.8g(フック単体の自重)ー0.4g(ダイニーマノットⅡの重さ)=1.6gになるので
0.8g×2本の鉛線を作ります。
Φ3.0mmの鉛線を8mmの長さにカット。
すべての部材を量ると
大体コレくらいになります。
0.1~0.3g位の誤差は気にしなくて大丈夫です。
次にダイニーマノットをフックのアイに通して2つに折ります。
ダイニーマがシャンクの側面に沿うようにします。
この状態でセキ糸で止めます。
セキ糸を止める際の最近のお気に入りは
このカルティバのフィニッシャーです。
大変便利です。
次にダイニーマの中に鉛線を差し込みます。
千枚通しで入り口を広げると作業しやすいです。
入り口から1~2mmのところで止めます。
瞬間接着剤で鉛とダイニーマを固定します。
セキ糸で止めた部分も
瞬間接着剤を染み込ませて固定します。
この瞬間接着剤で固定することでも自重が少し重たくなるので
あまり厚く塗ると意図した重さよりも重たくなる場合があるので
気を付けてください。
それとほかのサイズにアレンジする場合は
ダイニーマの長さは
折り返した端が
フックの懐くらいの長さに調整していただければ
いいと思います。
少し話が長くなったので
このシステムの要の部分は次回に・・・。
その④に続く・・・。