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そんな感じの日々 ~今はこれが精一杯~

アメリカ旅行記、思い出して書き始めてみました。
よろしければ御覧ください。(現在休止中)

新バット購入!

2010-05-23 19:07:46 | スポーツ
 
宮崎を騒がせている口蹄疫。
成獣だと致死率はわずかにも関らず、
他の畜産への影響と肉質の低下を理由に殺処分。
畜産として考えればこの処分は当前なんだろうけど、
牛本人(本獣?)の立場に立ってみれば、
こんな些細な病気で殺されるなんてたまったもんじゃない。

別に豪団体のような思想は持ってないけど、
でも、動物を守るだとか環境を守るだとか言ったって、
結局全部人間の人間のためのエゴなんだなぁ。
なんて、ふと思ってしまった。

ちなみに俺はほとんど牛は食わないけど。
単純に最近胃に重いから。



ソフトボール用バット購入。
ディマリニJUICEのトップバランス783g。
初オークション利用で新品39,800円⇒9,800円だったから、
お買い得といえば、かなりそうだ。
そりゃ、ショップで定価購入なんてバカらしくなるよ。

その新バットを引っさげて、
早速来週の職場ソフトに向けて同期と練習。
同じメンバーであっても、
飲み会だと「職場の同期」って感じで、それはそれでいいんだけれど。
外で一緒に運動すると「普通の友達同士」で集まってる気になる。
飲み会よりも一緒に運動する方が、ハードルは高い。
だからこそ、10回の飲み会よりも1回のソフトボールだな、
・・・とまで思うのは俺だけかもしれないが。


で、このバット。使用してみた感想としては、
素振り時の振り抜き感はかなりスルドくて気持ちいい、
のに、実際打つと思った以上に飛ばず。。。
いや、ブランドとこの値段からして飛ばないはずはないんだけど、
これは打ち手を選ぶバットだ。少なくとも万人向けじゃない。
普通のミドルバランスバットで打つ感じでいくと、
ボコッという音と共にボールに押し負ける。
コツンとぶつけにいっても打球が死んでしまう、ってことは、
乗っけて運ぶ打ち方をマスターしろということか。

とりあえず、もう買っちゃったわけだし、
コイツを本番までに使いこなせるよう、振りまくるのみ。
今日大雨でテニスの予定が流れたおかげで、
もう既に200回くらい家ん中で振ってたけど。

土色なゴールデンウィーク

2010-05-08 19:05:53 | スポーツ
   
今年は文字通り、"ハード"なGWだった。
こんな感じに。

 1日10時 バイクで徳島向かう
    16時 徳島ユースホステルにて1泊

 2日10時 香川・塩江へバイク移動、8時間テニス
    20時 友人と呑み
    24時 徒歩1時間の健康ランドにてザコ寝(あまり寝れず)
   
 3日 8時 香川~広島バイク移動
    18時 到着と同時にテニス2時間開始
    20時 呑み

 4日 9時 テニス4時間
    15時 兵庫へバイク帰路
    21時 岡山に寄って友人と飯
    24時 帰宅

 5日 8時 ソフトボール試合トリプルヘッダー
    16時 終了


世間ではハワイだのヨーロッパだの、
まさにゴールデンなWeekだったようだけど。
4日間で、バイク移動距離800キロ。
テニス3回14時間。ソフトボール3試合6時間。それに飲み2回。
徳島ラーメン1回に、さぬきうどん2回。

雲ひとつ、風ひと吹きも流れないカンカン照りのテニスコート。
体はまったく季節の突然の変化についていけず、
フラフラッ、チカチカッと危険信号を送り続ける。
そしてその翌日のバイク長距離移動中、何度も意識が飛びかける。
どんなに薄着にしようが眠気を誘う、生暖かい夏の風。
メガシャキがなければ今はなかった、かもしれない。


それにしても、
こんなに家族連れで満杯のユースホステルは初めて。
自分含め数名のライダーがちょっと肩身狭かったくらいだ。
ホステルのオーナーおばちゃんも、
「こんなにお客くると忙しすぎてやめたくなるわ」
なんて、全然商売ッ気ないことボヤいてたし。

確かにGW前半3日間は、
外れのカプセルホテルですら全て満室。
おかげで自分も健康ランドの床で寝ざるを得なかったのだ。
この健康ランド(の床)もまた、家族連れで混み込みだったのだから、
ユースでも泊まれただけ万々歳だったんだろう。。
高速1000円の龍馬ブーム、恐るべし。
たぶん、来年には古き良き話になってるんだろうけど・・・


真夏を思わせる連日の炎天下も手伝って、
正直なところ、常に"消耗"という言葉が付き纏っていたGW。
20代後半、心の勢いに身体が少しずつ、付いてこれなくなりつつある。
けど逆にいえば、まだギリギリ付いていけているんだと思おう。
まぁ、少々の無理で遠い友人らと多く会ってこれたんだから、
下手な海外旅行よりも意味あるGWだったんじゃないか?

インハイをレフトに捌け

2010-04-20 00:48:38 | スポーツ
それでも少し、遅かったんじゃないだろうか。
腐っても鯛、錆びても鉄人だと、
実質アンタッチャブル化していた金本の欠場決意。
ファンの多くは、彼の偉業に拍手を送りつつも、
これでようやくまともに「勝つ野球」ができると、
ホッと胸を撫で下ろしたのもまた、偽ざる本音だろう。

もう少し早ければ。
記録の数字こそ少しだけ小さくなったかもしれないが、
はるかに大きな喝采とともに、その瞬間を迎えていたはずだ。
これだから、引き際というのは本当に難しい。



テニスかソフトボールかで悩んだ日曜日。
結局、ソフトの試合に出向いたら、
相手はなんと日本人が1人だけという超国際的チーム。
英語と、結構巧い日本語でめちゃめちゃ陽気に振舞う彼らのおかげで、
相当楽しい試合になった。ありがとう。

そんなわけで、今日は仕事中も心そこにあらず。
結果の割に内容のなかった打撃や
二度完成させたスライディングキャッチ刺殺ゲッツーを、
脳裏で何度も反芻し、何度も悔しがり、何度も自己満足する。
そして、次こそはこうやって打ってやろうとか、
こんなキャッチングをしてやろうと、妄想しまくる。
トイレに向かう時なんか、
あの辺に落ちそうなこういう打球なら
ギリギリこうやって滑り込んだら捕れるな、とか。。。

ないだろうか?
ないか。


事実とはいえ、こうやって文字にしてみると、
この大人仕事ちゃんとしろよ、って言ってやりたくなるが、
割と仕事はマジメなので安心してほしい。たぶん。
ヒトの興奮が覚めやらぬうちに来る、月曜日が悪い。
駅のホームで傘ゴルフスウィングに没頭するオッサンって、
きっとこういう気持ちなのだ。マチガイナイ。

・・・まぁ、そんなオッサン、
いそうで実際ほとんど見かけないけど。

ハリボテの若さ。

2010-04-11 14:29:54 | スポーツ
ここ最近、毎晩素振り継続中。
仕事で遅くなっても疲れていても、多少飲んでいても、素振り。
時にデジカメの動画でチェックしながら、素振り。

前々回のソフトでの不甲斐無いスウィングで、
うっかり火がついてしまった。
部屋の中ギリギリでやってるもんだから、
そのうちスッポ抜けて壁を突き破ってもおかしくない状況。
時々、親が「何か音するけどなんや?」と言うけれど、知らんぷり。
バレたら絶対やめろと言われるに決まってるから。

掌のマメは1ヶ月の成果。
俺は今、これまでにない手応えを掴みつつある。



先日のソフトボールサークルにて、
見学に来られてた人(珍しく女性の方)との一幕。

 " ところでkzさんって何歳なんですか? "
 " 今27歳ですけど "
 " え・・・?!あ、そうなんですかー "
 " 何歳くらいににみえてました? "
 " いやっ、てっきり21歳くらいかと・・・ "

21歳・・・大学2年?


昔は嬉しくはなかった"若いね"という言葉。
それを聞いて、少しホッとするようになったということは、
その実、衰えを自覚している証拠なんだ。
だって、今の自分の「若さ」「勢い」なんてハリボテみたいなもので。
例えるなら、メイクで外面若"そう"に見えるだけ。
もっと例えるなら、貧坊ちゃまの家・・・いや、ちょっと言い過ぎか。
だから、衰えがまだバレていないことに、ホッとしてしまうのだ。
女性がスッピンを恐れるってこういう感じなんだろうか(?)

そういえば、先日の四国で友人に再会した際には、
開口一番で「アツさがなくなった」と指摘されて、ちょっぴりショック。
今の自分しか知らない人ならともかくも、
やはり、昔の自分を知る人にはこうやってバレる。


この素振りだって昔は、
手の平中の皮が破れまくって血だらけになっても、
そこから1時間でも振り続けてた時期もあった。
あまりの激痛でバットを持てなくなって、ようやく止める。
真っ暗になってボールも見えなくなって、渋々止める。
明日も周囲も見えなくなるような、超全力。
時にそこまで入り込める「夢中」が、「若さ」だったんだと思う。

今、この掌のマメは、逆に言えば、
皮が破れない程度で"しっかり"ストップをかけている証拠。
だって破れちゃったら、治るまで痛いもんなぁ・・・って。

新社会人(2回目)です。

2010-04-03 18:24:52 | スポーツ
2月から働いていたとはいえ、
ようやく正規職員として社会人再開。
そしてわざわざ、バスで舞子まで移動して歓送迎会。

挨拶する人が皆も揃って、
「非常に厳しい状況となっておりますが・・・」
という度に、「まじか」「やっぱりか」と思う俺。
まぁ、この2ヶ月間の臨時勤務で
この課の激務っぷりはわかってることとはいえ、
そんだけ言われると少々萎える。

ちょっとだけ救いは、
それだけに皆、「職場は楽しくやらなきゃやってられん」
とも、口々に言っていたことくらいか。
確かにここは、人だけは結構いい。



たった今、興南高校が優勝した高校野球。
今大会は1日だけ、日大三×向陽らの試合を球場で観戦。
その日大三の試合前ノックをみてたら、
ほぼここが優勝だろうなと思ったけれど、見事にハズレた。
ともかく、久々に個性全開な興南のトルネードエース。
こういうタイプは、正直プロには敬遠されるんだろうけど、
このスタイルのまま伸ばした監督さんは偉いと思う。


個性的という意味では、
今回やはり気になったのは開星高校の監督。
彼本人は勿論だけど、それよりも、
彼の暴言やTPOをわきまえない服装へ批難一色になった世論に対し、
メディアに登場するゲストコメンテーターらが
「批難しすぎ」「これくらい個性的でいいじゃない」
と気軽に擁護していたことに、正直呆れた。

専門家でもないタレントコメンテーターが、
大衆世論とはあえて真逆の発言をしてみせる。
そうやって自身の存在意義を際立たせようとする割には、
毎度の如く、何の根拠も熟考の跡すらもみえないものばかりで。
例えば、その"個性的"な高校野球の監督が蔓延したら?
それでも「いいじゃない」「問題ない」とキッチリ説明できる、
せめてそれくらいの考えは巡らせたのだろうか。


ニュースの後に司会者が「どうですか?」と振り、
タレントが無責任に尖った"感想"をマジマジと喋る。
そろそろこのパターンは廃れていってもいい。
思想を多様化することと、無闇に掻き乱すことは違うはずだ。



(写真:香川にて丸亀城。デジカメでも一応はボカせるらしい。)
 

ハーフマラソン&スキー

2010-02-17 02:39:11 | スポーツ
 
突如、右足裏外側のみに激痛。
体重を全然かけられなくて歩くのもままならず。
しかし、翌日にはスキーの約束。
「いや、迷うまでもなくキャンセルだろ、普通」
とは思いつつも、結局行ってしまう自分。
まぁ、最悪行くだけ行って滑らないつもりで。
・・・とか言いつつ、時折顔を歪めながらも、結局滑ってしまう自分。

やってみたら歩くよりは滑った方が楽だったのは、
不幸中の幸い、と考えた方がいいのだろうか。

ちなみに、まだ歩行に支障があるのをみると、
やっぱり滑るべきじゃなかったのかもしれない。。。
しれないというか、間違いなくそうだが。



負傷の原因は恐らく、
その2日前の6年ぶりハーフマラソン参加。
「いかるがの里・法隆寺マラソン」

正直、1キロたりとも練習してこず。
とはいっても、タイムさえ気にしなければ
完走くらいはできるでしょと思っていたら、
タイム制限あるのかよ!ってことを当日知る(笑)
しかも割かし甘くないし。(最終2時間15分+足切ポイント2つ)


特に最初の5キロの長さといったら。
ストレッチする間もなく走り出したということもあろうが、
車1台通れるかという路地を、スタート直後の人波が押し寄せるのだ。
抜こうにも抜けず、トロトロ運転で体力だけが奪われる。
結局、たった5キロに30分近くかかっていたので、
素直に早歩きでもしてた方がよかったのかもしれない。
最後の5キロよりも、ここの方が色んな意味でしんどかった。


結果、1時間53分でゴール。
ぶっつけタイムとすれば酷くはないのかもしれないけれど、
ゴールした瞬間に感じた「あ、まだ頑張れてた」。
この、「自分よくやった」と思えない感。
以前初めてハーフ走った時は、
逆に限界以上に飛ばしすぎた結果、15キロで足パンク。
その後ヨロヨロでゴールした2時間8分の方が、
しかし、よっぽど精一杯に自己満足できていたと思う。


「もうこのくらいにしとこうか」
後先のことを考え、保険で余力を残しておこうとする。
身体の衰えよりも、気持ちの衰えなんだろう。
そういう言葉をしばしば許容するようになった自分は、
我ながら少し残念だと思う。


 (一応、負傷は骨の異常とかではなく。
  腱かなんかの炎症ということでした。現在治療中。。)


ハタチとソフト。

2010-01-12 01:03:25 | スポーツ
お昼前の明石駅。
バッチリ髪型を決めこんだ茶髪若者の山を見て、
あ、今日成人式だったっけ、と。
自分達の頃も今も、どういうわけか。
群れて歩く二十歳の男ってのはよく笑う。
大声でゲハゲハと、そう、無意味に(笑)


そんなスーツと着物で溢れる駅内、
ボロの野球パンツとウィンドブレーカーでウロウロ。
それにつけて、この坊主みたいな頭だ。
もし自分が彼らと同じ20歳だったなら、
パーティーにうっかりジーパンで紛れてしまったような、
それくらいの居心地の悪さも感じていたんじゃないか。
そういう年頃なのだ、ハタチというヤツは。


今日は、付近のソフトボールサークルにちょっと参加。
楽しむこと目的の、決して本格的でない雰囲気ながら、
やはり捕って投げて打つ感覚は楽しい。
まぁ、どれもこれも、大ブランクで不安定感満載。
すぐに重くなる足腰の頼りなさも抜群で、
明日の朝目覚めれば、きっちりキテることも請け合い。

まだ正式に続けるかは未定だけれど、
月1、2回くらいでこんな気楽なソフトもいいかもしれない。



最近はテニスに完全シフトしていたからだろうか。
意外にも改めて新鮮に感じられた、
チーム競技サークルの持つ"チーム感"。
って、当たり前といえば当たり前なのだけど、
なんて表現すればいいのだろう?
「自分に加えて他人も気にかける」雰囲気とでも言ってみようか。

テニスを例にとれば、結局のところ個人競技なのだ。
テニスサークルに来る人の目的の9割は、
あくまで個々が上手くなることであって、
他が上達するかどうかまでは、気にするところではない。
親切心から多少アドバイスすることこそあれど、
基本的には、自分以外のプレーはどうだっていいのだ。
それは、自己研磨的な良さをもつ一方で、
集団としての団結感や一体感で、共有しきれない面も出てくる。


ハタチや大学の頃までを振り返れば。
間違いなく個人競技タイプだったはずの自分は、
そんなこと一切、思いも感じもせずに生きていたのだけど。
歳をくうって、こういうことなんだろうか。



どんなもんじゃい!に思う。

2009-12-10 22:20:03 | スポーツ
バイト時代の仲間と梅田で忘年会。
朝まで飲むぞという他のメンバーの声を振り切って、
ひとり終電ギリギリに駆け込んで帰った。
なぜなら、次の日は朝から6時間テニス。
常識から考えれば、終電帰宅は至極当然の判断なのだが、
相変わらずその場のノリで残ろうとしかけてた、自分に苦笑。
日本酒2合は余計だった、とコートで思った。



先日の亀田×内藤戦。
始まる前は確かに、心のどこかで内藤を応援していたものの、
だけど結果、亀田が勝って良かったと思った。
なんか、そう思える試合だった。


程度の差こそあれども、誰だって、
自分を過信し、他人を蔑んだ経験はあるんだろう。
そして、失礼ながらその最たる象徴が、
勝てば官軍と相手を貶し、周囲への礼も失してきた、
以前の亀田親子だったのだと思う。

特に男の子であれば。
不遜な態度がカッコよくみえる時期は、ある。
それでも、子供たちの多くはいつしか、
人として目指すべき輝き方に気付き、歩み出し始める。

が、例年の成人式を見ていてもわかるように。
その気づきが少し遅れてしまう子も、やはりいるのだ。



試合の夜から翌日まで、
素人コメンテータ達にに何度同じ質問をされても、
終始低姿勢かつ敬語で、笑顔で、受け答えしていた彼をみて、
成長と同時に、カッコいいな、と素直に感じた。

チャンピオンという競技の結果だけではなく、
人間的な成長という意味でも這い上がってきた、
真のサクセスストーリーが、ここにある。

だからこそ。
こういうカッコよさへの気づきに遅れた
中学生・高校生たちにしるべを示してやれるのは、
ずっと優等生であり続ける石川遼のような選手ではなく、
こうして同じ遠回りを経験してきた、亀田興毅をおいて他にはないのだ!



先日、今季のロッテドラフト3位の大嶺選手が、
大胆不敵にも店で堂々と飲酒し、入団取消問題にまで発展した。
自分勝手なヤンチャは、子供であり、アマチュアである証。
やっぱりカッコイイもんじゃないのだ。

そういう意味で遂に誕生した、
プロアスリートかつチャンピオン亀田選手。
これからはイチスポーツファンとして、応援していきたいと思う。

テニスとバイク(免許)の両立の日々。

2009-11-17 01:10:54 | スポーツ
多くの人が基本そうだとは思うんだけど、
自分は思いっきりシングルプレー向きだよなぁと思う。
正確性も守備範囲も集中力も、変わりすぎる。
ミスを恐れて守りに入ろうとすればするほど、結局ミスは増え、
逆にミスを減らしたければ、ミスを恐れず攻めること。
シングルでは自然にできてる後者が、
パートナーのいるダブルスだと、どうしてもできない。

3人で夜テニス。
同じくらい打ち合える3人だけってのは、恐ろしく充実する。
2時間が、体感30分くらいで過ぎ去って哀しい。
奇数ゆえに片側は1人になるわけだけど、
誰とやっても、自分がそっちを担当するのはお約束。
一般的に大人になれば疲れる方は嫌がられ、
好き勝手走り回りたい自分には願ったり叶ったりで、
つまり、WIN&WIN。

野球でも個人ノックは好きだけど、
連携守備練習はあんまり好きじゃない。
結論、とりあえず
自分勝手好き勝手にプレーしたいだけなんだろうな。
この人間は。



時間がたっぷりある現状を利用して、
中型二輪の練習場に通ってる、ここ最近。
かつて、チャリとノースリのイメージしかない、
というのが頂ける唯一の誉め(?)言葉だった自分も、
いつしか、チャリに乗らなくなって久しい。
「もうチャリ漕ぐのは・・・しんどいです」
脚が叫んでる。俺には聴こえるのだ。
猪神共に食い荒らされる森の悲鳴が。


ちなみに、この練習所。
普段90000円かかるところ、今ならなんと45000円という安さ。
その分、一見送迎バスかと思って近づいたものが、
実は廃バス再利用の待合室だったりするわけだが。
とりあえずコースと教習員はまともだし、土日も開業、
明石近辺で二輪考えてる人には非常にいいと思う。
(アインカースクール)


ミッション普通車免許は持ってるとはいえ、
オバちゃん方に比肩しうる、スーパーペーパードライバー。
学生時代に免許を取って以来の6年ぶり。
ようやく最近、再び車(AT)に乗り始めたというレベル。

当然、初日はエンストするわするわの嵐。
「半クラやで!」って言われても、
そもそも半クラッチの真意が思い出せないのだから仕方ない。
しかも、原付や自転車の癖でなのか、
ブレーキを利かそうとして思わずクラッチを握りこんで、
「うわわわわわわー!!!!!」も何度か。


でもなんだかんだ、一旦慣れると慣れるもので。
予定では今月中に免許取得できる、はず。
できれば忙しくなる前の3月頃には、
寒さのマシな四国か九州へツーリングでもできたら素晴らしい。

しかし、5,6年後いくつの名前が残ってるんだろう。

2009-10-30 02:15:19 | スポーツ
昔は事前に候補選手のタイプ、経歴をいっぱい調べて、
どの選手をどこが予定して重複があるのか、
そのうちどの選手がヤクルトにきてくれるのか。
しかし、そんなドラフトにもいつしか興奮は醒め、
今年に至っては、上位の選手でもどっち投げどっち打ちなのか、
それすらあまり知らない、関心の低さ。

思い出されるのは、高校時代。
郊外行事中に松坂世代のドラフト、野球好きは皆ソワソワ。
学年唯一のカープファンが密にラジオを持ち込んで、
「松坂西武!」と速報した、あの頃の興奮。

今ならみんな携帯で一発検索。
いや、検索しなくても勝手に待受ニュースが流れてる。
今の自分の醒めっぷりはそのせいじゃないにしても、
あんな時代だからこそ、あんな興奮があった。
それはそうなんだと思う。



一昔前までなら、「希望は巨人」はしょうっちゅう。
そんな選手を今時珍しいな、
と、思う日がくるとは当時思ってもいなかった。

でも振り返ってみれば、あの頃は、
巨人人気がまだ圧倒的だったこともさることながら、
あの逆指名制度があったわけで。
露出度やステータス、引退後の就職に何よりお金・・・
自分もその立場なら同じ選択をしたのかもしれない。
それくらい就職とは、現実を考えさせられてしまうものだ。

だからこそ、
そんな美味しい蜜も薄まった現在において尚、
2浪もして巨人を熱望し続けた長野選手には
打算的でない、逆に純粋ささえを感じてしまう。
企業ならこういう"本気の"愛社精神は大切にしたいところだ。

だが、ラミレス、亀井、谷、脇谷、松本、(高橋由?)。
むしろ既に厚い外野の即戦力という使い辛さ。
巨人もやや層に厚みのないセカンドショート、捕手、
もしくは先発の投手が欲しかったのは、偽らざる本音だろうか。



先の同級生のカープファンの話に限らずだけれど、
アナログで不便だからこそ、喜びや感動の強いものがある。
むしろ、便利になればなるほど、
何もかも存在が身近で当前のものとなり、
当前になったものには特別な感情も擁かなくなる。
行き過ぎた便利は、驚き、喜ぶ幸せを奪う。

未だにドラフト1位のくじ引きが
わざわざ箱中の封筒を手で開けて行われるのは、
そういうこともあるんだろうか。

なんて、ふと、思った。

(って、単純に客観的な公平性を確保するためだと思うけど。。)

金本知憲の正直シンドイ(終)

2009-10-13 20:06:55 | スポーツ
いや、正直しんどいでしょう。
4番とフルイニングは。もう。


ペナント全日程終了。
CSに当然ながら興味のない自分にとっては、
もう今年のプロ野球は終わったにほぼ等しい。
まぁ、皮肉を込めて言えば、
勝率5割以下の我がヤクルトとパ3位ホークスで日本シリーズ。
そしてより支持されないであろうヤクルトに優勝してもらって、
散々物議を醸してもらえば一番いいとは思ってる。
(頑張ってる選手には申し訳ないけれど。。)


それにしても、青木は何だかんだで3割。
出塁率に至っては唯一4割到達してるんだから、大したもんだ。
プロのレギュラーである以上、最高の年度成績をみれば、
皆そこそこ立派な数字を残してるもんだけど、
不調の年は目も当てられないということはむしろ多い。
イチローの安定感まで行くかは不明だが、
青木もこの絶不調シーズンですらこの成績。
逆に彼の実力のホンモノさに、更に感心させられたシーズンだった。



で、本題は金本。

自分は関西人ながら阪神ファンじゃないけど、
サンテレビという超ローカル&虎専門チャネルのおかげで
甲子園の阪神の試合は否応なしに観れてしまう。
そこに映る鉄人にはもう、怖さがない。

守備も、ヨッコラセ感たっぷりだ。
先日のヤクルト戦でダイビングキャッチして、
実況は「ナイスプレイ!」とか叫んで誉めてたけれど、
正直、あの打球を飛びつかないと捕れないのか、と思った。
守備範囲は、おそらくラミレスと同等かそれ以下。(≒マルちゃん!?)
しょうがないのだ、年齢的に。


問題は、彼がフルイニング連続出場という記録を
現在進行形ですすめていることにある。
今季成績、.261 21本 91打点。
ここから4月の大爆発を差引くとかなり寂しい数字にはなるが、
それでも尚、彼がまだレギュラーに値する選手であることには異論ない。
彼が7番あたりに座るようだと最高に怖い。
が、4番というならむしろ安心できてしまう。相手投手が。


それに、同一方向のサードとレフトの守備がスカスカということ。
本当は守備固めをしたくても、
『鉄人』のせいでそれができないのは馬鹿げてる。
試合終盤、チャンスで右打者が引っ張りの打球を放った瞬間、
「正面?!いや、何かやらかすぞ!」
と期待を抱く阪神以外のファンは自分だけじゃないはずだ。

( ちなみに、真弓監督の最大の失敗は、
 おぼつかなさでは中学(いいすぎ?)野球レベルの新井サンを
 よりによってサードに固定したことだと、強く強く思う。
 あの打力でOKなら、不調でも関本を固定しろよって。)


ただ流石というべきか、出塁率は今年も非常に高く.368を記録。
あのイチローと2分程度しか変わらない。
(逆にイチローが打率の割には高くないともいえるが)
しかし、打率.350で出塁率.380の選手と、
仮に打率.260で.380の選手とは決して同じではない。
結果として塁に出す確率は同じだとしても、
投手からみれば後者は全然怖いとは思わないはずなのだ。

(そして、今年の金本の四球が多いという結果には、
 不動の5番スーパー新井サンがいたことは無視できない。)



率直に、連続出場、それにフルイニング連続出場自体は、
特別な価値はない記録だと思う。
いや、語弊なきよう言い直せば、
それだけ長い期間ずっとレギュラーとしてやってきた、
その意味では文句なく素晴らしい記録だ。
とはいえ、別に途中で1試合休んでいたからって、
その価値が変わるもんでもないのも事実。

真弓監督が来年もやるのであれば、
来年以降、彼が名将になるか愚将になるか。
それは、金本の記録に引導を渡せるかどうかに懸かっていると思う。

(あと、新井サンを外すか一塁に戻すこと・・・これ必須。)

クライマックスに申す、アゲイン、アゲイン!

2009-09-25 20:57:28 | スポーツ
なんなのだろう。
この緊張感の全くない優勝の瞬間は。
土俵際でも別に踏ん張る必要のない中日と、
優勝といいながら優勝しきった感のない巨人。
優勝されてしまった屈辱感も、
優勝してやった到達感もない。
ハッキリとした勝者の生まれないレース、
まるで行き過ぎた平等主義の小学校の徒競走じゃないか。


この時期になると毎年言ってる気がするけれど、
何度でも言うしかない。言っても仕方なくても言うしかない。

クライマックスシリーズ、まだやる?



CSで失われたもの。
それは感動の瞬間。

自分が野球を真剣に観だしてから、
CS制度が始まるまでの10年間あまりのシーズン。
贔屓チームでも、そうでないチームでも、
その間全ての優勝の瞬間は、どれも印象的で感動的なものだった。

98年の横浜を思い出して欲しい。
何故あれほどまでに街中が盛り上がったのか。
94年天王山が、何故あれほどの死闘になりえたのか。
ヤクルトファンの自分にとっては、
9回2アウト2ストライクで映し出される高津の顔、
ナインの張り裂けそうな緊迫感は今も忘れられない。


リーグ1チームしか出場できなかったプレイオフ。
つまり、単純計算すれば6分の1、いや、
下位チームにとっては実質10分の1。
たった10年に1度、あるかないかだ。
さらに日本シリーズを勝つのは、20年に1度。
まさに奇跡と言っていい。
だからこそ、人生でもそう立ち会えない優勝の瞬間に、
もしくは上位で激しく争えるというチャンスに、
選手もファンも、ありったけの歓声を大爆発させるのだ。


それが、CS制度の前ではペナントはもはや、
140試合の壮大な"予選"にすぎなくなってしまった。
いや、むしろ存在価値がなくなったとまで言っても構わない。
実質2分の1に入るかの勝負。
後は運で十分優勝できてしまう。

こんなことで優勝資格を与えていいのであれば、
そもそも最初からペナントなんかせずに
12球団でいきなりプレイオフしてしまえばいい。
どうせ巨人なんか最低でも毎年CSには入るのだ。
彼らにとっては尚更、シーズンを戦う必要なんかないだろう。

・・・といえば、どこまで暴論だろうか。


個人的な意見を言わせてほしい。
もし、矛盾を極力抑えた形で
どうしてもプレイオフをやりたいのであれば、
現実的な案としては3つしかないと思う。

 ① 完全にCS廃止して元の形に戻す。
 ② 前期後期制に分けて、優勝チーム×4のプレイオフ。
 ③ 12球団を3リーグ制に分けなおし、
   3つの優勝チームと勝率トップ2位のプレイオフ。

②なんか非常に盛り上がると思うのだけど、
当時の検討案くらいにはあがっていたのだろうか?



断言していい。
CSは近いうち、ファンから必ず見放される。必ず。
プレイオフの+α収入を増やしたいが故に
実に半分のチームが優勝の権利をもらえる、バカげた制度。
ならば是非、今年は広島か楽天あたりに優勝してもらおうじゃないか。
そのまま、毎年3位で日本一3連覇くらいしてもらえばいい。

そしてその瞬間に、一体どれほどの感動が生まれるのか、
本当に彼らをプロ野球最強だと栄誉の拍手を送れるか、
ファンは素直に直視してみればいい。
また、今年1年かけてペナント優勝を果たしたはずの巨人ファンは、
ペナント優勝という、その空虚感に不満をもらせばいい。
感動を失った醒めたプロスポーツなど、価値がないに等しい。


いずれ失敗することがわかっている制度を、
目先の利益と手間に囚われて、本当に失敗するまで放置しておく。
まるで日本のこれまでの政治を見ているようだけど、
本当にそれでいいのだろうか?

恐ろしいのは。
昔ながらのファンで、ペナント優勝の価値を知っている人はまだいい。
制度に振り回されず、ペナントを観ようとしてるくれる人も多い。
(観なくなった人も相当多いとは思うけど)
だが今後、『CSのあるプロ野球』しか知らない世代が中心となった時、
果たして彼らは、CS争い以外の"長い予選"を観ているだろうか?
ましてや、球場に足を運ぼうとするだろうか?


驕れる野球界は心に留めておくべきだ。
一度見放されたら、そう簡単にはファンは帰ってこないことを。


テニス in 広島 × 2

2009-09-22 14:27:06 | スポーツ
つ、、かれた。
こういう『疲労感』をモロに感じてるのは、
久々じゃないだろうか。

わざわざ広島にまで出て、
2日間(3人)でテニス計7時間。
あ、ちなみに瀬野川公園。
当初は4+6の計10時間やろうかと思ってたけど、
他の2人から『アリエナスギル!』と散々批難を浴びた上に、
自分自身、理想どおりには身体がついてこないんだなぁと。
ぶっちゃけ、やらなくてよかったなぁと。


とはいえ、9月下旬にして夏らしいカンカン照り。
ひたすら打ち続けて、温泉行って、「生ひとつ」。
少しメンバーは入れ替われど、
同じ日をデジャブのように2日連続で繰り返す。
これじゃまるで、広島テニス合宿だ。
遠くの友人に会いに行くのに、こんな旅程を立てる人はそういまい。


でも実のところ、今回の2日連続は異例とはいえ、
割とこれが毎年の恒例行事になりつつある。
わざわざテニスラケットを担いで、広島。

だって、やっぱ相当上手な人相手に
タイマンで何時間も根詰めて打ち合うとスゴイ。
まさに、かの著名な『精神と時の部屋』状態。
ここでテニスサークル1年分以上の手応えを得られる、
と言っても過言ではないのだ。

しかも、気心しれた少人数だから、
普段の社会人テニスではやや押さえ気味な
地団駄や雄叫びすらも思う存分出せるのが素晴らしい。
「あ、そういうの、まだ自分失ってなかったんだな」
っていうのがちょっと嬉しい。
大事だね、こういうこと。むしろ『大人』だからこそ。


そんなわけで、
2日目の最後にバツン!と切れたガットを
今から急ぎ直してもらいに行ってこよう。
明日、またテニス3時間やらないといけないから。

MAJORとメジャー。

2009-09-08 12:21:07 | スポーツ
ICHIROの米国2000本安打。
マリナーズのコメント欄を見てみると面白い。
盛り上がってるテーマは、
「プーホルスとイチローどっちが最高の選手か?」
イチローとメジャーデビューを同じくしたプーホルスは、
ここ9年ほぼ毎年3割40本120打点近くを打つ
間違いなく現世代メジャー最強打者。
ざーっと見てると、

 ・やはりプーホルスの方が上。
 ・タイプも役割も違うから比べられない。どちらも最高だ。
 ・最高の打者はプーホルス、最高の選手はイチロー、、、etc

こういう声からも十分凄まじい評価なんだけど、
一番なるほどと思った意見はコレ。

『プーホルスのようなタイプの打者は他にもいる。
 だが、イチローのような選手がどこにいるだろうか?』

イチローの打ち立てた記録を見てみるといい。
ほとんどTOP10傑選手が1900年初期の中、
1人だけ2000年代という異質さが際立ってみえるはずだ。
つまり、日本からの選手はもとより、
メジャー全体でもイチローのような選手が
あと100年間、出てこなかったとしても全く不思議なことじゃない。

イチローや野茂を見てきた世代は、まさに今、
将来の伝説を見てきたと言っても大袈裟じゃないと思う。
そう、もの凄く幸運なことに。



MAJORっていう漫画を知っているだろうか?
50巻くらいまで買い続けていたのだけど、
途中からこち亀級に終わらない悪寒がして買うのを止めた。
これ、サヨナラ本塁打の決着率異常に高いよな。

それはともかく。

先日、"ホンモノのメジャー"の試合で
どこの誰だったかまでは覚えていないんだけれど、
超漫画的な守備を披露したセカンドがいた。


走者1塁で二遊間を鋭く抜けようとする打球。
目いっぱいで横に飛びついたセカンドがキャッチ、
その体勢のまま2塁にグラブトスしてアウト。
・・・って、たまにあるプレーじゃないか、と思っちゃいけない。

声を揚げて驚いてしまった。
だってその選手、飛んで「体が着地する前」にトスしたのだ!
時間にしておそらく0.1秒程度の間に
地上2、30cmの宙を飛びながらキャッチしてトス。。。
あんまりに速過ぎるもんだから、
身体に当たって弾いただけなのかと思ったくらいだった。


そこで思い出したのが、さっきの漫画MAJORの話。
その主人公の小学校時代のある試合で、
『ブラック・トライアングル』なる岡村3兄弟が
まさに同じプレーをしてみせていたわけ。
とはいっても、こっちはもちろん漫画の話(しかも小学生だし)
「ああ、漫画の世界のプレーだな」と思ったそれを、
まさか本当にやってのけてしまう、メジャーの底力。

ここまでとはいわないけど、
ボールの正面に入れ入れとうるさい日本は
曲芸プレーの練習もやらせた方がいいと思うよ。
ギリギリでこういうギャンブルプレーができるかできないか、
もしくはさせてもらえるかもらえないか、
そこが日米の大きな差だと思う。
魅力という意味でも。


ソースの動画がどこかにあがっていないか、
一生懸命探したけど見つからなかったのが残念すぎる。。。
(見つけたら必ずUPします。たとえ求められてなくとも。)

バント論 (其ノ弐) ~Small baseballとは~

2009-09-04 12:18:19 | スポーツ
以前の日記でもバントについて書いたけれど、
今週の週刊ベースボールでまた興味深い記事があった。
それはやはり「日本はバントが多すぎる」と。
まぁそこまで否定的には言い切ってはいないけれども、
十分に考えてみるべき内容であることには違いない。
ってか、読んだプロの選手や監督はどう感じたんだろう。


まず、なるほどもっともだと思った指摘は、
「盗塁とバントの平均成功率はあまり変わらない」。
もうこの一言が、ほぼ全てを物語っていると思う。
成功率が変わらないのであれば、
ただで走者を進められる盗塁の方がいいに決まっている。
当たり前といえば当たり前だ。

メジャーの1試合でのバント数が
日本のそれの半分にも満たない一方で、
クロフォードやレイエスのような盗塁機関車が歓迎されるのは
こういった"合理的"な理由からともいえるだろう。


ただ当然ながら、バントと盗塁のどちらにせよ、
その有効性は個々の選手の成功率によって
かなり変わってくることは言っておかないと不公平かな、と。
成功率が5割を切る鈍足選手の盗塁よりも、
宮本や川相の犠打の有効性が劣るとまではいえないはずだ。

しかし例えば、チームの1番2番打者であれば
盗塁成功率は大抵7、8割には達しているものである。
このようなケース(特に初回)ですら疑いもなく、
成功率同程度のバントを使って送るという『常識』は
やはり合理的な作戦だとは思えない。
それが4番にバントなどとくれば、もはや理解不能。
冷静にみれば無駄な1アウト。
しかし、現実に日本野球ではよく見られる光景なのだ。


ただ、ここでちょっとバントを擁護してみると、
バントの方が少々ながら「平均成功率」は高い。
さらに、失敗したケースを考えてみると、
バントであれば恐らく半分程度の確率で、
打者ランナーが1塁に入れ替わりで『出塁』しているのに対して、
単純に盗塁失敗となった場合はどうだろうか?
カウントを悪くした打者がそこから出塁する可能性は、
よくても2割~2割5分程度にしかならない。
つまり、"失敗時のリスクマネジメント"という意味では、
バントの方に少しながら分があるとも思えるのだ。

 ( そういう考え方をしてみると、
  盗塁もバントも共に成功率が『失敗率』が高いような
  一昔前の巨人みたいなチームであれば
  総合的にバントの方がケガが少なくて済むような・・・
  ・・・と思ったが、そんなチームなら、
  バントも盗塁もしないというのが一番の正解だろう。)



というわけで、
2回に渡ってお送りしてきた(?)バント素人考察によれば、
「メジャーが嫌う戦術なのも納得」という結論に行き着いた。
先の週刊ベースボールによれば、
意外にもほんの一昔前までのメジャーでは、
現在の日本以上にバントを乱用していた時代もあったそうだ。
その後、ホームラン全盛の時代になったせいもあるが、
これだけバントが使われなくなった原因はやはり
その有用性が確かめられなかったからといえるだろう。


個人的に思う。
"スモール・ベースボール"という名称は意味不明だと。
そんなものは辛辣にいえば、
"ビッグ・ベースボール"ができないチームが、
無理矢理自分達をもっともらしく形容した言葉に過ぎない。
バントやスクイズを見てスモールと呼ぶのなら、
現実的にはビッグな長打を量産できるチームの方が
よっぽど数多く得点できるに決まってる。

堅実な守備と抜群の投手陣で相手を封じ、
足と巧打で積み重ねた少ない点数で逃げ切る野球。
それは、"ディフェンシブ・ベースボール"と呼ばれるべきだろう。
そして、日本がそうした野球を目指し続けるのだとしても、
"細かく堅実なイメージ"があるからと
バントを手放しで褒め称える"伝統"とは、≠としていってほしい。


繰り返しになるけれど、
状況によっては、バントが最善の策になる場合も当然ある。
しかし、やはりそういったケースは、
一試合の中でこれほど多いとは思えないのだ。

                               - 完(たぶん) -