理事会・理事会・そして福島へ ～3日目～

昨日の夜になりますね。
理事会終了後、東北道羽生インターへ。
そう！福島です。
（株）はなつかさんへ直行です。
昨年、工事した無縁塔に追加で付ける
仏像の台座を取りに行ってきました。
量も少ないし
（４切ぐらいだからなんとかステップワゴンなら積めるから）
埼玉方面への配達が無いと言ってたけど
それは悪いよという社長の言葉を振り切り
こっちが行くと言い切っちゃいました。
なにより、震災の一ヶ月前に行ったのが最後だったので
自分の目で報道されている飯舘村を見たかったから。

順調に東北道を北上して
寝るポイントの安達太良SAに着いたのが
午前０時半。





回り大型のトラックばっかり。
エンジン切って寝ていたのですが
暑くて２時に目が覚めてしまったので
エンジンかけてエアコン付けて爆眠。

そして７時にSAを出て二本松ICから下道で向かいます。
飯舘村に入る手前の川内村に
前回来た時には無かったプレハブの建物が。
よ～く見ると臼石小学校と・・

あれれ？これって（株）はなつかさんの向かいにあった小学校。
そう！ここで子供達は授業を受けているようです。
段々と現実味を帯びてきた。

そして飯舘村にはいった瞬間目に入って来たのが
「第２保管所」と書かれた看板とカードマンの姿。
除線の為の土が入ったｔパックの山とそれを覆うブルーシートの山。
まさにニュースで見ていたあれです。
未だにきまらない中間保管施設のための仮・仮置き場ってやつです。
なんだこりゃっていうくらいのもの凄い量でした。
そして、至る所でガードマンが付いて住宅の除線作業が行われています。
墓地の土をとっている所もあったな。
前回、僕が来た時の飯舘村とは違う異様な光景でした。
それさえなければ、のどかな変わらない景色なんですが。

（株）はなつかさんに到着。
そこで社長の甥っ子の哲也君と再開！
「おおっ～久しぶり～！」

時間があったので社長が山へ連れってくれるというので
山へ。





別段と変わった様子はないのですが、しいて言えば小割の石が山積みに。
答えはすぐ分かりました。



南相馬の津波被害のあったところへ持って行く
消波ブロックの為の小割材だったのです。
朝の９時の段階でこのダンプ　もう２便目だそうです。
ここから南相馬って40～50キロあるのですが。



そして社長が見せてくれたのがこちら。
震災前に来た時にはこんなものありませんでした。
なんだかわかりますか？



そしてこっちにも



石に文字書いてありますよね。
これって再開してから毎月、県が立ち会いで放射能等の測定をしているそうです。
この一つの石が検体で六面全部で計測しているそうです。
まったく問題ないそうですけどね。

工場に戻って積み込みしてる時にも
自動研磨機がセッセと磨いておりました。



今までには、いらなかった事務処理や検査など余計な仕事
増えちゃったみたいだし、色々あったせいか
若干、社長も疲れた様子でしたが
失礼とは思いましたが、軽く背中をポンと叩いてお礼を言って
出発しました。

帰りの車のラジオで原発再稼働がどうのこうので
安全基準うんぬんとかいってましたけど。
そう言っている政治家や、原発停止に反対した東電の株主って
こうゆう現状をなんて思ってるんですかね。
まだ飯舘村は完全復活までには何十年かかるかもしれない。
それ以上に人が入れないような地域がいっぱいあるわけですよね。

昨日の理事会での話での、津波被害も大変悲惨なことです。
同じように、見た目には何も変わらない原発被害で苦しみながらも
一生懸命、前に向かおうとしている福島の人達のこと考えると
悔しいのと悲しいのでなんか目に涙が浮かびました。
今回の選挙って今までと違った意味を持ってくるような気がします。

僕が今日、目にした物ってほんの一部分だと思うんです。
あの震災がもたらした明らかな人災。
のど元過ぎればの感覚で、まだ安全だと　のたまう人。
それに苦しめられバスに乗って離れた仮設校舎へ通う子供達。



福島最後の、阿武隈PAでたばこを買った時に
「疲れてるね。これ持っていきな」と言って
梅の飴をくれた売店の福島弁のおばさん。
車に戻ってもらった飴を口に含んでしばらくぼぉ～としちゃった。

そうそう！着信があったみたいだったので
昨日、埼玉に来ていた米田の雄樹君にイヤホンマイクで電話してみた。
実は今、福島にいて帰りなんだと会えなかった理由話して
「あと230キロぐらいで着くわ」
と言ったら
「こっちはあと600キロ強ですかね？」だって！
遠いわぁ・・
お互いに気をつけてと締めくくり
何とか無事に家に到着。

娘が熱中症で早退してました。
ちゃんちゃん！