学長のひやかし

本(もと)はみな たれもの晒しの白木綿 
染めつよこれつ 末はいろいろ

勇敢な行動

2004年12月15日 | boyaki
 
 ●ドンキ・ホーテ火災事件。

 まだこれからの若い命が犠牲になり、ほんとに痛ましい限りだが
殉職した店員さんはなんと初期消火やいったん避難したあと、逃げ遅れ
た客がいないかどうかを確認するため店内に戻ったというではないか。
 
 最近の日本は、自分のことばかり気にしているいわゆる自己チューが
あふれかえっているが、店員であるという責任感から自分の命を犠牲に
してまでもお客様を心配して、危険な場所へ戻る。頭では分かっていて
も、早々できることはないだろう。3人のご冥福を祈るとともに、勇敢な
行動を称えたい。


 さて、個人的な話になるがドンキの存在はいまいち推奨できない。確かに品数豊富で
深夜までやっている便利さはあるが、近所への騒音、周辺道路の渋滞、そして何より
治安の悪化を招いているようにならない。以前一度深夜に入ったことがあるが、
チンピラ、暴走族風の男や水商売風の女がワンサカいた。必ずしも全店がそう
いうわけではないが、ドンキの存在で街の治安は悪い方向に向かったという感
じがする。消費者は便利ばかりを追求するが、物のあふれるこの世の中少し不
便な状態でもいいではなかろうか。
 コンビニ、スーパー、弁当屋…、今の世の中、深夜だろうが正月だろうが一年中
街の明かりがついている。「いつでも」という概念は、消費者にとっては
ありがたい話だが、人影が減ることをいいことに強盗やいわゆるたまりを誘発し、
少年少女達を非行に導いているようで仕方がない。
 多様化の時代で、様々な生活スタイルのがあるのは分かるし、夜中の客層を得
たいという気持ちは分かるが、いろんな意味で、もう少し24時間営業は減って
もいいのではないかと思う。昔の商店街方式のように20:00閉店22:00就寝という時代
が帰ってこないかと、おじさんはひそかに願う。