間もなく12月。「秋バラはもうおしまいかもしれない」と思いつつ、名古屋では有数のバラ園がある庄内緑地公園へ出かけてきました。ところが意外や意外。満開時とは比較にはなりませんが、花殻摘みなどが行き届いた園内は遅咲き品種を中心に色とりどりのバラが迎えてくれました。
バラ園は約4.9㌶。80種約2,100株のバラが栽培され、園を囲む落葉樹の紅葉とバラが見事な初冬の風景を演出しています。
写真の通り、これから開花する蕾もいっぱい。しばらくは楽しめそうです。
間もなく12月。「秋バラはもうおしまいかもしれない」と思いつつ、名古屋では有数のバラ園がある庄内緑地公園へ出かけてきました。ところが意外や意外。満開時とは比較にはなりませんが、花殻摘みなどが行き届いた園内は遅咲き品種を中心に色とりどりのバラが迎えてくれました。
バラ園は約4.9㌶。80種約2,100株のバラが栽培され、園を囲む落葉樹の紅葉とバラが見事な初冬の風景を演出しています。
写真の通り、これから開花する蕾もいっぱい。しばらくは楽しめそうです。
花の姿がめっきり減った庭で、ピンポン玉大の花と光沢のある濃緑の葉が魅力のヤツデ(八手)。別名「天狗の羽団扇(天狗のハウチワ)」が存在感を見せています。
数年前にも書きましたが、ヤツデという名前なので深い切れ込みのある葉の手は8枚と思いきや、図鑑などによると、実際の葉の数は7~11枚。ただし、そのうちの8枚や10枚という偶数はないといい、庭のヤツデにも見当たりません。
マンリョウやナンテンと同様に、ヤツデも大きな手でたくさんの人を招くということで縁起のいい植物。花言葉も日の当たらない場所でも育つので「健康」だそうです。
幾つかの鉢植えの中で一番気にかけているのは、シクラメンの鉢植えです。シクラメンの夏越しをしたのは初めて。花屋で購入してクリスマスや正月を飾り、花が終わればポイ、がいつものことでしたが、今年こそ夏越しに挑戦してみようと思ったのです。
「葉と花があるうちは水を与え、徐々に減らして、夏には雨があたらず風通しのある涼しいところに置く」「夏が終われば水やりを再開、鉢はひと回り大きなものに替える」など。
ネットで読んだ夏越しの仕方に従って鉢を軒下に置き、ひと回り大きな鉢への植え替えもしました。今夏は大変な猛暑続きが不安でしたが、何とか乗り切ることができたようです。
シクラメンは葉の数だけ花が咲くそうですが、今のところ葉は昨年より少なめ。でも、幾つかの蕾が伸びており、昨年と同様に白とピンクがコラボした花がクリスマスや正月を飾ってくれるだろう、と期待しています。
庭の露地植え菊が満開です。
菊花展で目にするような大輪などではなく平凡な小菊ですが、強い繁殖力で他の植物を追いやるようにして増え、狭い庭の主役になっています。
品種名は分かりませんが、淡いピンクと黄の2種。なぜかこれまで数えるほどだった黄色が大幅に増え、一部が囲いの外へはみ出しています。
一時は大木ごと枯れてしまうのではないかと思われた名古屋の都心・伏見大通りの御園座を隔てて生えている樹齢250年以上のタブノキが、養生のかいあってほぼ元の姿を取り戻しました。
タブノキはクスノキ科の常緑広葉樹。江戸中期からここにあり、戦火は免れたものの大型台風にやられたのか、樹高10㍍の幹は途中で2本に分岐され枝張りは10㍍ほどあります。
しかし、老化のせいか2019年夏、常緑であるはずの葉が一斉に枯れる無残な姿に。管理する名古屋国道維持第1出張所が地中に薬品や肥料を注入するなどの養生作業をしていました。
その結果、翌年から若葉が少しずつ出て新しい枝も伸長。通りかかるたびにその回復ぶりを確かめてきましたが今回、久しぶりに見ると、ほぼかつての姿にまで戻っていました。
19年8月ごろの様子です
養生によって回復効果が出始めたころです
秋バラの季節。15日、名古屋・鶴舞公園のバラ園を覗くと、見ごろになってきました。
一週間前に立ち寄った際は物足りなかった花数が、一気に増えていたのです。
区分けされた園に色、形さまざまなバラが十数種類ずつ植えられ、競演するように開花。バラ園に隣接するプラタナスの大きな葉も色づきを増し、周りの花壇ではクリスマスや年始に向けた花の植え替え作業が行われていました。
雑木林を行く散歩道で、白い花を咲かせる樹高3㍍近い木が目に止まりました。
ツバキの侘助を一回り小さくした花で、雄しべが目立ちます。チャノキです。
ここは名古屋市とはいえ、ひと昔前は農村地帯。野生化したシュロやカキ、クワなどが少なくなく、チャノキもそのひとつです。
庭の暗がりに明かりを灯すように、ツワブキが咲き始めました。
日本や朝鮮半島、中国が原産の常緑多年草。白やオレンジ色もあるようですが、我が家のはポピュラーな黄色だけながら半日陰の庭には貴重な存在です。
それにしても、律儀な花です。何年も前から放りっぱなし。肥料をやることもないのに「草の一生ってこんなもんさ」と言わんばかりに、同じところで過ごしています。だから花言葉も「謙虚さ」「困難に負けない」「先を見通す能力」などが並びます。
8日午後、名古屋・鶴舞公園の温室を訪ねると、緑の間に垂れる白とピンクの束のようなものが目に止まりました。プレートに「月下美人」とあります。温室に通じる展示室には、月下美人開花の時間経過の様子とホルマリン漬けされた束が展示されていました。
年にひと夜だけ咲き朝には萎んでしまう、その名も儚い月下美人。以前、開花した姿を見たことはありますが、開花前後の姿は見たことがありません。
この束の姿は開花の前か後か。自宅に帰ってネットを開いても確信が持てず、園内の緑化センターに電話で尋ねました。
「開花後です。4日夜から5日朝にかけて咲いたものです」。
つまり、萎んでから3日後というわけ。それにしては随分艶めかしく見えます。やはり萎んでも月下美人ですね。
名古屋城の東門を出て藤棚の通りをお堀に沿って歩き、名城公園域に入ると真っ先に迎えてくれるのが企業や大学がスポンサーになった花壇です。
デザインされた通りを、鮮やかに飾るベゴニアなどの草花たち。色づき始めた周りの木々も加わり、秋が深まります。
草丈が5㍍にもなるダリアの王様「皇帝ダリア」が、名古屋の名城公園でも開き始めました。メキシコや中米が原産で寒さには弱いですが、霜が降りたり地中温度が5度以下にでもならない限り、12月上旬まで咲き続けます。
「乙女の真心」「乙女の純潔」といった花言葉の通り、花の色や姿が魅力的なので以前は我が家の庭にも植えてありました。でも、2階まで届く大きさを持て余し栽培を断念したものです。
庭の赤と白のフジバカマが、この時期になって咲いています。しかし、この夏の猛暑による被害のため大幅な開花遅れと、花数の大幅減。楽しみにしていたアサギマダラの今年の来訪はあきらめました。
4年前、フジバカマをタテヨコ30㌢ほどの鉢に植えたところ、翌年、翌々年と1頭ずつですがアサギマダラが飛んできてびっくり。昨年からは鉢植えと露地植えの二本立てにしました。
ところが、今夏のとてつもない暑さ。なのに、「フジバカマの繁殖力は半端じゃない。乾燥には弱いといっても1日や2日ぐらいなら大丈夫だろう」と水やりを怠ったのが間違いでした。
鉢植えのフジバカマはげんなり。慌てて給水したものの、ほぼ全滅でした。露地植えの方も多くが葉焼けし、傍らのホトトギスを追いやるほどだった勢いはどこえやら。逆にホトトギスに支えられるようにして咲いているのです。
名古屋市農業センターの畑に広がる「赤いじゅうたん」。赤蕎麦の品種「高嶺(たかね)ルビー」です。
この花の故郷は標高4000㍍近いヒマラヤの麓。日本の気候にも適し、やせ地でも育つとともに、「花をより赤くより美しく」と品種改良が進められ、12年前に誕生。真っ赤な花の色から「ルビー」の名前が付いたそうです。
紫の斑点が印象的な庭のホトトギスが花数を増しています。ホトトギスにとって我が家のような半日陰の庭は好適地のはずですが、さすがに今年の夏の猛暑には参ったようで例年より開花がやや遅れ気味です。
日本の特産種であるホトトギスには黄やピンクなどもあり、全部で10 品種もあるとか。我が家は1種だけですが、外見は筒状に見える6本の紫の斑点入り花弁を青空に向かって突き上げる姿には楽しくなります。「永遠の若さ」。いくつかある花言葉のひとつです。
先に一部オープンされた名古屋農業センターの売店前にある円形花壇。いつも季節の花が咲いていますが、この秋は一部オープンを祝うように賑やかな寄せ植えで飾っています。
夏から咲き続けているカンナやケイトウ、緑から赤へと色変わりを楽しめるコキア、爽やかな香りをふりまくセージなど、まさに満艦飾です。