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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「石徹白(いとしろ)の神域へ」」

2020-10-05 06:21:01 | アート・文化

 

岐阜県郡上市白鳥町の石徹白(いとしろ)地区は、福井県境の小さな集落。白山山麓の標高700㍍にあって住民270人の自然と歴史に包まれたまさに別天地です。

3年前に白鳥踊りを未明まで楽しんだ朝、「ここまで来て石徹白へ立ち寄らずに帰るなんて考えられない」と、名古屋から一緒に出掛けた「踊り子」たちとタクシーを割り勘でチャーターして訪ねた際の写真から描きました。

特別天然記念物の石徹白大杉(樹齢1800年)に代表される杉の古木・巨木林や渓流、白山信仰と関わりが深い白山中居神社などへ。夜通しの踊りで短時間しか寝ていなかったことも忘れ、歩き回ってきました。

描いたのは神社の神域に通じる山道で撮ったひとコマ。左右に並ぶ古木・巨木の小路です。
視線の向こうの中央部分にもう一本背の高い樹木がありましたが、ちょっと横へ動いてもらいました。10号です。

 

 


楽描き水彩画「味噌蔵の庭 ②木桶の中と木桶のタガ」

2020-09-25 06:28:09 | アート・文化

 

愛知県岡崎市にある八丁味噌メーカーの味噌蔵で、次の仕込みに向けて中庭に並ぶ木桶と重石を描いたもう一枚と、木桶のタガの絵です。

6㌧の八丁味噌を2年間かけて熟成する木桶は直径、高さとも約2㍍。ざっと100年間は使用されるといわれ、まさに八丁味噌の命です。

桶の中は差し込む光の強弱や角度によって随分違って見えます。長年使い込まれて微生物が定着した木桶の内側の板面は、外側以上に色の変化があるように見えます。

木桶を締めるタガは割竹を編んだのと金属が使われていますが、それぞれの経年変化も絵になるなと思いました。

 

 

 


楽描き水彩画「味噌蔵の庭①」

2020-09-06 05:46:48 | アート・文化

 

教室で出掛けた岡崎市の八丁味噌製造現場の風景です。味噌蔵と味噌蔵の間にある広い庭に、木桶と重石が並んでいます。
次の仕込みに向けて、木桶のタガのゆるみや底板のメンテナンスもあるようです。

熟成中の現場では、木桶の上に積み上げられた重石は丸い形がほとんどのように思えましたが、よく見ると四角形や三角形などもあります。
バランスよく円錐形に積み上げるには、形の異なる石でなければならないでしょう。地震でも重石が崩れたことはないそうです。


6㌧の味噌が入った高さ、直径各2㍍の木桶の上へ積む石は約3㌧。職人たちは「石には顔がある」「石を載せるのではなく積むのだ」と言い、石積みができるようになるには10年ほどの経験が必要、と聞きました。10号です。

 

 


楽描き水彩画「刻々と変わるオランダ風車の羽根車の影」

2020-08-31 05:48:06 | アート・文化

 

名古屋城に接する名城公園のシンボル「オランダ風車」です。1988年、園内にフラワープラザが開館したのを記念して設置されました。

高さ11.4㍍。四季折々の草花に囲まれ、スケッチする人の姿もよく見かけます。
風車は動いてはいませんが、見ていて面白い風景に気づきました。

風車小屋の板壁に大きな羽根車の影が映り、ゆっくり動いているのです。もちろん晴れた日でないと駄目ですが、影の位置や形は日差しの角度で刻々と変わるので、季節や時間によって絶えず変化しているわけです。絵は10号です。

 

 


楽描き水彩画「八丁味噌。ただいま熟成中」

2020-08-23 06:07:50 | アート・文化



先に水彩画教室のスケッチ取材で出掛けた愛知県岡崎市の特産・八丁味噌の味噌蔵での1枚です。

八丁味噌の原材料は全て豆。直径、高さとも約2㍍の6㌧入り木桶に仕込み、2夏2冬(2年間)熟成させます。

使い込まれた木桶と円錐形に積まれた重石が並ぶ風景。いわば定番中の定番ですが、木桶と重石の色や質感を出すのは難しいですね。

 

 

 


楽描き水彩画「名も知らぬ遠き島より=室戸岬に漂着した樹木」

2020-08-06 05:53:46 | アート・文化



昨年夏、高知県の室戸岬を訪ねた際に目にした風景の1枚です。
黒潮が打ち寄せる岩場に、木肌がむき出しになった1本の樹木が横たわっています。見た瞬間、脳裏に浮かんだのは子どものころ歌った「椰子の実(やしのみ)」でした。

名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ
故郷(ふるさと)の岸を 離れて
汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)

島崎藤村が民俗学者・柳田国男から椰子の実の話を聞いて作った詩に曲が付けられ、東海林太郎が歌って大ヒットしたこの歌。
椰子の実が流れついたとされる渥美半島の愛知県田原市の海岸には記念碑が立っています。

室戸岬の岩場に打ち寄せられた丸太も、遠い南の島の海岸か流れ込む河川沿いの森林にあった樹木が台風などで倒れ、流されてきたのでしょうか。

太平洋の荒波に揉まれ、岩礁に擦すられ、枝はもぎ取られ、木肌もむき出し。上部は折れ、根元は太い根の一部が残っています。
故郷の岸を離れて幾月・・・いや、もっと長い道のりだったかもしれません。

長い旅をした1本の樹木、室戸らしい豪快な波と岩場、太平洋の水平線。欲張りすぎとは思いましたが、室戸の思い出と勝手なストーリーを楽しみながら描いてみました。20号です。

 

 

 


楽描き水彩画「緑の中の石段道」

2020-07-11 06:08:18 | アート・文化

奈良県の山の辺の道周辺へ出かけて見かけた風景です。何度も横道に逸れたりしたので詳しい場所は分かりませんが、寺の土塀が見える登り道です。

周りの木々、植え込み、それに石段や脇の石積みも苔むした緑の中を歩きました。10号です。

 

 


楽描き水彩画「赤目四十八滝の1枚です」

2020-07-02 06:01:33 | アート・文化

 

以前出掛けた三重県名張市にある赤目四十八滝の一連の滝の中で、瀑布の1つを描きました。

赤目四十八滝は約4キロの渓谷に大小の滝が連なります。
各地の名だたる山や滝と同様、名張の赤目四十八滝も山岳信仰の聖地で修験道の修行の場として知られますが、それ以上にここは伊賀忍者の里。さまざまな忍び術や掟を身に付ける訓練道場だったと言われています。

描いたのは連なる滝の中では比較的小柄な滝。落差もさほどありませんが、左右の岩々を覆う緑のコケや流れが滝つぼではなく大きな岩に落ちる迫力を描きました。6号です。

 

 


楽描き水彩画「サクラの幹を覆う白い斑点模様」

2020-06-11 06:40:49 | アート・文化


ゴツゴツしたサクラの幹が、白い斑点模様で覆われた様子を描きました。

斑点の正体は着生植物のコケ。「地衣類」という菌類と藻類が共生しているのだそうです。
古木の証明とも言え、ウメの古木でも多く、生花などで使われているのをよく見かけます。

描いたのは、名古屋市農業センターの起伏のある芝生広場に立つソメイヨシノ。ちょっとコケの量が多過ぎではと思うくらいですが、木が枯れる心配はないとか。むしろ、コケが生えるには風通しがよく適度な空中湿気などが必要だといい、環境の良さの証明でもあるようです。10号です。

 

 


楽描き水彩画「コロナ自粛の日の1枚」

2020-05-31 06:22:10 | アート・文化

 

「この恰好、あいつたちと同じだな」
コロナ自粛で時間を持て余し、ソファーに寝そべっていて浮かんだ1枚を描きました。

「あいつ」とは名古屋・東山動物園のカンガルーです。
カンガルーは軽快に1㍍以上も飛び跳ねるように走る様子とは裏腹に、寝姿には「何だこりゃ」と吹き出したくなります。

絵にしたカンガルー君は優等生的ですが、多くの寝姿は直視するのが憚られるほど。
陰部丸出しで仰向けになり、手足を大きく広げたり、空に向かって突き出したり。太陽が眩しいのか、それとも恥ずかしいのか手で顔を覆っているカンガルーも。
マッチョなボクサースタイルのオッサンであろうが、若い女の子であろうが変わりありません。

ピョンピョンと追いかけっこをする子どもたち。傍らでは数頭が何やら話し中。その1頭が痒いのか体のあちこちをボリボリ。群れを離れ、フェンスに手をかけて遠くを見つめる、ちょっとカッコいい若者も。
時の経つのを忘れさせるカンガルーたちです。

東山動物園のカンガルー舎は昨年場所が変わりましたが、描くために使った写真は以前の園舎で撮ったものです。絵は6号です。

 

 

 

 


楽描き水彩画「散歩コースの緑陰」

2020-05-21 07:13:51 | アート・文化


愛知県は新型コロナによる緊急事態宣言が解除されたとはいえ、しばらくは都心歩きは控えて、自宅周辺の散歩が続きそうです。
健診の度に医師から「歩いていますか。とにかく歩いてください」と念を押される身。「猛暑続きなので」「寒くて 寒くて」なんて言い訳できる季節でもありませんから。

いくつかの散歩コースから選ぶのは、今日も郊外暮らしならではのコース。雑木林、竹林、池、川、公園・・・。道端の草花にも目が向くようになりました。
写真を撮り、時にはスケッチ、帰ると水彩画の制作に。この10号の絵もそんな1枚です。

散歩コースには同好の夫婦連れや家族連れ。これまで見かけることがなかった若いカップルの姿も。でも軽く会釈を交わすくらい。「三密」なんてありません。

 

 


楽描き水彩画「新緑の小路」

2020-05-02 06:20:35 | アート・文化


木々の緑が映える季節です。
公園の散策路で行く手にこんな景色を見ると、思わず立ち止まって新緑の美しさに魅入ります。

名古屋でも都心を離れた散歩コースでは、ひと昔前までこのような風景に出会うことができました。
しかし先日、散歩の足を延してみると以前あった雑木林と竹林が消え、新しい住宅が建ち並んでいました。絵は4号です。

 

 


楽描き水彩画「ドラマ『麒麟がくる』の舞台・岐阜城(稲葉山城)を描きました」

2020-04-17 06:24:32 | アート・文化

岐阜へ出かけた水彩画教室のスケッチ取材で訪れた岐阜城(稲葉山城)です。訪れた2月には花はなかったのですが、満開のサクラを描き込んでみました。

岐阜へはこれまでも来ているので、岐阜城はパスする予定でした。しかし天気は上々、時間もたっぷり。
現地解散して希望者だけで向かうことになり、僕も「岐阜城に挨拶せず帰るわけにはいくまい」と金華山(329㍍)のてっぺんを目指しました。

といっても、金華山ロープウエイを利用しての登城です。
4年前に近江八幡市へ出かけた取材では、信長が築いた安土城跡に歩いて登り「高齢者軍団ここにあり」を自賛したのですが、今やそんな自信はとてもありません。それに、岐阜城は安土城以上に難攻不落の城ですから。

案の定、山上駅からの石段路は「もう若くはない」を自覚させられましたが、城は大河ドラマ「麒麟がくる」の舞台とあって黄色いのぼりが立ち、平日にも関わらず多くの観光客の姿がありました。

眼下を流れる長良川や広がる濃尾平野。城を攻略した信長が天下布武の思いを強くしたのが分かる気がしました。絵は10号です。

 

 


楽描き水彩画「勢いよく飛び出したタケノコを描きました」

2020-04-13 05:30:00 | アート・文化


タケノコのシーズンです。名古屋市の農業センターの竹林で、地中から勢いよく飛び出した1本を描きました。
新型コロナ感染対策の緊急事態宣言でこのセンターも休業。花木園や宿根草園の花たちもにぎやかに咲く季節だけに残念です。

休業前の先週、センター内の売店で比較的大きなタケノコを購入しました。まさに産地直営の「朝採り」です。
炊き込みご飯に始まり煮物、吸い物、あえ物・・・。ほぼ定番メニューですが、それでも食べきれず翌日の3食もタケノコづくしでした。

背後の竹藪は省きました。6号です。

 

 


楽描き水彩画「教室展の中止に続きグループ展も中止」

2020-04-11 06:25:25 | アート・文化

試し刷りした展覧会の案内はがき。コロナのため中止になりました


新型コロナ感染防止のため、カルチャーセンターなどの受講生らによる教室展や発表会なども各地で中止が相次いでいます。
朝日カルチャーセンター名古屋の風景水彩画教室で学ぶ我々も、名古屋市民ギャラリーで3月後半に予定していた教室展を中止、5月の第2週に開催する予定だった教室の有志によるグループ展も中止を決めました。
どちらも年に1度の展覧会。中止すべきかどうか、まさに苦渋の選択でした。

教室展「風景水彩画KAZE」展は、1年間に宿泊スケッチを含めて計4回ある各地へ出かけてのスケッチ取材で描いた10号大の作品を中心に各自3点ずつ選び、会場いっぱいに展示しています。

ことしも案内はがきを各自が友人らに発送、搬入日に飾りつけをしてくれる専門スタッフの手配なども終えていました。しかし、会期が翌週に迫ってもコロナ感染の収まる気配はありません。
「年に1度の機会。何とか開けないだろうか。でもコロナ感染拡大の場にはできない」。幹事は中止を決断せざるを得ませんでした。

「風の游子展」と名付けたグループ展は教室の有志6人で企画。今年13回目の展覧会を5月12日から開く予定でした。
10~50号の作品を各自8点ずつ選び終え、「実力が着実にアップしているのを見てもらおう」と張り切っていました。
ただ、コロナによる中止も予想されたので、メンバーが作成した案内はがきの試し刷りにも「来場の際は事前に催し案内を掲載している会場のホームページで確認を」との添え書きをアドレスとともに記載してありました。

しかし、政府が東京都など7都府県を対象に来月6日までの緊急事態宣言を発表。愛知県は対象地域に入らなかったものの、感染者数は全国5番目、感染経路不明も増えており、独自の緊急事態宣言を出しました。
このため6人で話し合った結果「宣言期間が予定通り終わったとしても、5月第2週の催しが安心して開けるとは思えない」と中止を決めたのです。