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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「国際芸術祭あいち2022を見てきました」

2022-08-08 06:34:40 | アート・文化

名古屋・栄の愛知県美術館で開催中の現代アート展「国際芸術祭あいち2022」を見てきました。
会期は10月10日まで。この日訪れた県美術館をメーン会場として、県内の一宮市と常滑市、名古屋市緑区の有松会場でも催されています。

国際芸術祭には内外から100組のアーティストらが参加。「STILL ALIVE――今、を生き抜くアートのちから」をテーマに、コロナ禍、ロシアとウクライナの戦争、東日本大震災と福島原発事故、内戦、人種差別、性差別、圧政、暴力、人権侵害など、さまざまな現実と向き合い、絵画や彫刻、写真、映像などで訴えています。

現代美術に対する僕の理解力は乏しく、消化不良のまま会場を後にすることが少なくありません。
しかし今回は、作品の傍に掲示されている作家の紹介や創作の狙い、表現方法などの説明プレートが、平易な文と高齢者である僕にも読みやすい比較的大きな文字であることもあって、かなり消化できました。

国際芸術祭では県芸術劇場でも、関連するさまざまなパフォーミングアーツが企画されています。

 

これは展示作品の説明プレート文の一部です

 

 


楽描き水彩画「雨の境内」

2022-08-04 06:33:25 | アート・文化

水彩画教室のスケッチ取材で出掛けた名古屋市東区の古刹、建中寺(けんちゅうじ)での1枚です。

建中寺は尾張徳川家の菩提寺。大戦末期の名古屋大空襲や戦後の復興整理区画事業によって、数分の一になったとはいえ広大な境内は歴史に包まれています。
この日は朝から雨模様。あちらこちらに水溜まりができ、波紋ができていました。10号です。

 


楽描き水彩画「名古屋港の大型貨物運搬船」

2022-07-23 06:27:14 | アート・文化

輸出入貨物扱い高が国内最大の名古屋港は、いつも数多くの大型貨物運搬船が出入りし、ふ頭では自動車や産業機械などの積み込み、積み下ろしが行われています。その一隻を描いてみました。

外国船が出港準備中のようです。
コンテナなどの積み込みや、積み下ろしをする運搬車両が出入りできるように、船と岸壁との間に架けてあった傾斜路「ランプウエイ」が岸壁から離れ、船体後部をランプウエイで蓋をするかのようにワイヤーロープが作動していました。10号です。

 

 


(楽描き水彩画「紙を替えて描く」)

2022-07-16 06:58:23 | アート・文化

同じモチーフや構図の絵を、画用紙を替えて描くことがあります。この「蒸気機関車の連結器」もそうです。
描いたのは、名古屋のリニア・鉄道館にある特急「つばめ」の連結器。地味な存在ですが、何両もの客車を牽引する部分に興味と力強さを感じて描きました。

数カ月前に描いた㊤の絵で使ったのは、黄土色がかった和紙のような薄い紙。中には網目のような透かし模様が入っていました。絵具が紙に滲み、定着しにくく、全体にぼけた感じ。しかし、透かし模様の効果もあって結構面白い作品になりました。

新しく描いた㊦の紙で使ったのは、純白で厚い画用紙。滲みが出ることはなく、連結器が比較的分かりやすく見えます。

 

 


楽描き水彩画「豊川稲荷の大提灯=19日から教室展」

2022-07-12 07:22:13 | アート・文化

教室のスケッチ取材で出掛けた豊川市の寺院、豊川稲荷での1枚です。

歴史を重ねた広大な境内には、本殿や最祥殿など90棟や1000本もの幟が並び、霊狐塚にも1000体の狐像が並びます。
提灯は秋の大祭が「大提灯まつり」と呼ばれ、大小合わせ400個近いとか。

その中から「豊川稲荷」と大書きされた1本を選び、10号で描きました。5年ほど前に新しく取り替えられたそうで、鮮やかな赤。その印象のまま、一気に彩色しました。

   ♢  ♢  ♢  ♢  ♢

   19日から教室展「KAZEの会展」のご案内

名古屋・栄の市民ギャラリー7階の第3展示室で、7月19日(火)から24日(日)まで、「KAZEの会水彩画展」が開かれます。
KAZEの会は、
私が通う朝日カルチャーセンター(名古屋)の水彩画教室。年に1度教室展を開いており、今回が22回目。15人の生徒が10号サイズの作品を中心に、ひとり3点ずつ約45点を展示する予定です。ご高覧ください。

 

 


楽描き水彩画「風車のある風景」

2022-07-07 06:36:30 | アート・文化

以前訪れたオランダ旅行のアルバムからの一枚。定番中の定番「風車のある風景」です。

風の強い日。手前の堤防には、ヨシの仲間でしょう。長い葉と花穂が茎ごと大きく揺れています。運河ですからさほど流れはありませんが、水面にもちょっと強めのさざ波ができていました。

 

 


楽描き水彩画「92歳の現役公会堂通用口」

2022-06-09 06:33:19 | アート・文化

名古屋の鶴舞公園にある名古屋市公会堂の通用口です。
1930年(昭和5年)、昭和天皇のご成婚記念事業として建てられた国の有形文化財。今秋には92歳になる今も、立派な現役です。

黄色と焦げ茶色のタイルを組み合わせた壁面、丸みを帯びた造り。公会堂の3年後、中区三の丸に昭和天皇のご大典記念事業として完成した現在の名古屋市庁舎と同様に、落ち着きと重厚さを感じます。
ただ、それを表現するのは難問でした。

 


楽描き水彩画「フェンスの蔓と赤錆」

2022-05-28 07:00:00 | アート・文化

以前、名古屋市南部の工業地帯で見かけた、有刺鉄線のある鉄板製フェンスと絡まる蔓性植物を描いた2枚です。
㊤は蔓性植物が支柱をと伝わって伸び、
有刺鉄線に届いたところ。㊦は毎年新しい枝が伸び、枯れることが繰り返され、有刺鉄線に塊ができた様子です。

フェンスの向こうにはトラックが止まっていましたが、建物らしいものは見当たりませんでした。
いつごろまで事務所などがあったのか、フェンスの赤錆と蔓のかたまりが歳月の長さを物語っています。いずれも10号です。

 

 


楽描き水彩画「コロナ乗り越え2回目の水彩画個展=名古屋の大坪信之さん」

2022-05-18 06:23:51 | アート・文化

定年退職後にアートの創作を趣味にする人は多いですが、個展を開くとなると――。
それを実現しているひとり、大坪信之さん(75歳=名古屋市名東区在住)の2回目の水彩画展が17日、名古屋市民ギャラリーで始まりました。

小学生時代に絵で賞をもらって以来、描くのが大好きという大坪さん。才能を建設設計の仕事で生かし、退職後もすんなり、絵の世界へ。水彩画教室で腕を磨き、10年目に個展を開きました。
しかし、翌年から2年間はコロナで断念、やっと今年の開催を迎えたというわけです。

会場に並ぶ作品は、8号を中心に、神社や川の流れ、夕暮れ、雪景色など約30点・・・。一枚一枚に、構図はもちろん、色使い、水使い、光と影、それに研究されたマスキングの効果が見事です。

「この景色いいね、と思ったら感じたままに表現しているつもりです」と大坪さん。春の訪れを感じたという雪景色にも、温かな色が入って見る側を惹き付けます。
会場には絵仲間からの賛助出品も4点並んでいます。展覧会は22日(日)までです。

 

 


楽描き水彩画「ブログ仲間と旅仲間の絵画展」

2022-05-11 07:00:00 | アート・文化

コロナが落ち着き、名古屋市民ギャラリーの展示室も、さまざまなアート作品の展示会で埋まるようになりました。今週(10~15日)も、ブログ仲間と絵仲間がかかわる2つの作品展が開催されており出かけてきました。

【第20回墨と水彩 はがき絵 彩青展】

ブログ「折々スケッチ」の塚本紘枝さんが指導する教室の「第20回墨と水彩 はがき絵 彩青展」は、3年ぶりの開催。「相次ぐ中止にどうなることかと・・・。やっぱり、展覧会はいいですね」と、嬉しさいっぱいの塚本さん。
会場には、小さな旅や海外旅行でスケッチした風景、野菜や果物、散歩道の四季、庭の草花など、生徒22人と塚本さんが思い思いに描いた約100点が並んでいます。そこからは、コロナ禍によるブランクは全く感じませんでした。

ここからは、塚本さんの作品です

第1回から20回までの展覧会案内はがきです

 

【第9回アートクルール展】

海外旅行で親しくなった北條俊紀さんら10人の「第9回アートクール絵画展」も3年ぶりの開催ですが、市民ギャラリーでの開催は初めて。
このグループには指導者はいません。月2回、コミュニティセンターに集まり、「みんなが先生で生徒」になって、それぞれ描きたい絵を描きながらコロナ禍を乗り切ってきたそうです。木々の緑や水面の表現を見ても、そうした自習・学習の成果が見事に表れていると感じました。

 

㊤と㊦は北條さんの作品です

 

 


楽描き水彩画「蒸気機関車の連結器と一番大きな動輪部」

2022-05-09 07:55:04 | アート・文化

水彩画教室で出掛けた、名古屋のリニア・鉄道館で蒸気機関車を取材して描いた作品から2枚を掲載します。一枚は機関車の連結器、もう一枚は何輪もある動輪のうち一番大きな動輪部を描いたものです。いずれも10号です。

連結器は前と後ろにあります。列車をけん引するだけでなく、列車を押しての走行や、多数の貨客列車をひっぱるために、他の機関車と連結して走るなどのためです。

子どものころ、駅のホームで連結作業を見るのが大好きでした。ゆっくりと前進、あるいは後進してきた機関車が、客車に近づいてドッキングする様子は、その瞬間の金属音とともに今も脳裏に残っています。

描いたC62形蒸気機関車の一番大きな動輪の直径は1750㍉。こちらも、特急の「つばめ」や「はと」をけん引して、最高時速100キロで駆け抜けた様子を思い浮かべながら描きました。

 


楽描き水彩画「モンマルトルの雨上がり」

2022-05-05 07:55:05 | アート・文化

パリ旅行で、雨のモンマルトルでの1枚です。春や夏だとこの通りも大勢の観光客の姿がありますが、冷え込みが始まった晩秋、しかも雨とあって黄葉が散った石畳の長い通りの向こうに、数人の人影があるだけでした。

小糠雨になり、上がりそうです。雲間からのぞいた日差しが、通りに伸びています。思わずカメラを向けました。10号です。

 


楽描き水彩画「教室のスケッチ取材で豊川稲荷へ」

2022-04-15 07:00:00 | アート・文化

水彩画教室のスケッチ取材で、「狐を祀った寺」で知られる豊川市の豊川稲荷(豊川妙厳寺)へ出かけてきました。
教室の幹事役を離れ、新年度初めての日帰り取材旅行。コースを歩くスケジュールや昼食の時間、場所、会員の動きなどに気を配ることもなく、心地よい一日でした。

名鉄豊川稲荷駅で下車、門前町を歩きます。
いなり寿司、うなぎなどのレストラン、土産物店・・・。店先に並ぶキツネの人形や大きな街路灯などに目を引かれ、カメラを構えました。

樹齢千有余年、厚さ15㌢ものケヤキの1枚板で造られた総門をくぐり、豊川稲荷の境内へ。
本殿、宝雲殿、最祥殿などを回ります。広大な境内にある歴史を重ねた宝塔や伽藍は、約90棟もあるそうです。奉納された千本幟と狐像が並ぶ杉林を抜けて霊狐塚へ。1000体もの狐像が祀られた光景に圧倒されます。
どう描けばいいだろう。
そんなことを考えながら総門を出て、でっかい油揚げがのったきしめんと、いなりずしのセットで昼食をとりました。

 

 


楽描き水彩画「蒸気機関車の動輪」

2022-03-07 07:49:06 | アート・文化

水彩画教室のスケッチ会で訪ねた、名古屋のリニア・鉄道館に展示されている懐かしい特急「つばめ」の蒸気機関車の動輪部を描きました。

東海道本線の沿線に住んでいた子どものころ、列車の走る風景を目にするのは大きな楽しみでした。とりわけ、東京―大阪間を8時間で走る特急の「つばめ」や「はと」が驀進してくる列車の輝きとj蒸気機関車の雄姿に、心をときめかせたものです。

以前、リニア・鉄道館を訪ねた時には蒸気機関車を正面から描きましたが、今回は動輪部などに目を向けました。「つばめ」や「はと」の蒸気機関車は、「シロクニ」と呼ばれたC62形。1948~49年に計49台が製造。最高速度100キロで走る重量88㌧の最新鋭蒸気機関車は、戦後復興のシンボルでした。

シリンダーからの力を伝える主連棒や連結棒などが、大小の動輪につながっています。知識が乏しいので詳しい構造や仕組みは分かりませんが、線路わきで列車が来るのをワクワクしながら待っていた子どものころを思い出しつつ描きました。作品は10号です。

 

 


楽描き水彩画「懐かしい国鉄の3等車両」

2022-02-25 07:01:59 | アート・文化

客車に赤い線と、3本の白い線。少年時代、修学旅行や受験、引っ越しなどなどのたびに乗った国鉄の3等車です。「参等」の文字が入ったのもありました。
水彩画教室のスケッチ取材で訪ねた、名古屋のリニア・鉄道館に展示されている3等車両を描きました。10号です。

かつて国鉄の客車は、1等から3等までの3級制で、車体には1等が白、2等が青、3等は赤の線が入り、切符の色も、そうでした。
座席の硬軟や足元の広さなどが違い、運賃にも大きな差があり、僕らにとって1等車や2等車は手洗いの時に、わざと別の車両へ行き、帰りに「見学」したものでした。
1960年に3等は廃止され、1等と2等の2級制になりましたが、1等やその後の「グリーン車」は縁が薄い存在です。