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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「教室の仲間3人の傑作が並んだグループ展」

2023-06-04 06:34:14 | アート・文化

僕が通う水彩画教室の生徒のうち、3人(山本忠弘、西田正幸、山田里美のみなさん)が所属するグループ展を見てきました。名古屋市民ギャラ―栄で開催中の第12回遊人会展。展覧会は4日までです。

教室でも個性的で力のある3人。遊人会展でもそれぞれの傑作が4点ずつ並んでいました。
山本さんは、名古屋の東山動物園や教室からスケッチ取材に出掛けた名古屋の日泰寺参道での作品。インドサイのゴツゴツしたでっかい尻を画用紙一杯に描き、迫力十分。動物画はよく見かけますが、このような角度から描いたものは見たことがありません。参道沿いの見逃しそうなウインドウを巧みに切り取った作品も、来客の目と足を止めていました。

西田さんは、我々の教室では描く人が珍しい裸体画を、慣れたタッチで描いています。2人の男女を描いた絵の背景には、僕も昨年秋に豊田市美術館で見て感動したドイツ最高峰の画家、ゲルハルト・リヒターの大作を置き、見事な作品に仕上げています。
山田さんは、教室で出掛けた取材の成果を中心に、風景や店頭に並ぶ野菜などを透かし模様が入った和紙のような画用紙に描いています。この紙は絵具の浸透力などが他の用紙と違い、使うのが難しいのですが山田さんはうまく使いこなして味わいのある絵にしています。

(山本忠弘)

(西田正幸)

(山田里美)

 

 


楽書き雑記「立体アート『シャドーボックスアート』の展覧会」

2023-06-02 06:59:01 | アート・文化

名古屋のノリタケギャラリー(西区則武新町)で開かれている、シャドーボックスアートの作家とイラストレーターのコラボ展「COLABO~2nd stage~」を見てきました。シャドーボックスアートなんて聞くのも見るのも初めてでしたが、立体感あふれるアートに見入りました。6月4日まで。

作家らの説明によると、シャドーボックスアートは、フランスの貴婦人たちの遊びが始まりとか。同じ絵柄のカードやプリントなどを何枚か切り抜いて重ね合わせたり、自分自身や画家らが描いた絵を重ねて深みのある額に収めることで、新鮮で生命力あふれる立体作品に仕上げます。

ノリタケギャラリーでの展覧会は、結成して10年になる名古屋や関西のシャドーボックス作家7人の「グループななつぼし」の作品とともに、作家自身やイラストレーターらが描いた原画がずらり。額に収められた立体感と遠近感たっぷりの傑作に、アートの世界の広さと深さを新たにしました。

 

 


楽描き水彩画「第10回アートクルール絵画展」

2023-05-13 19:36:25 | アート・文化

海外旅行のツアーで親しくなった名古屋の北條俊紀さんらのグループ展「第10回アートクルール絵画展」を、名古屋・栄の市民ギャラリーで見てきました。展覧会は14日までです。

2010年秋に出かけたイギリスの旅でのこと。湖水地方やバッキンガム宮殿などを回るうちに、お互いに水彩画を始めたばかりであることが話題になり、作品展などの連絡を取り合うようになったのです。

僕は名古屋の朝日カルチャーセンターの教室に通っていますが、北條さんらのグープは少し違います。
指導者はおらず「みんなが先生で生徒」。月に2回集まって描きたい絵を描き、互いに相談や批評し合って質を高めていくのです。集う場も地域のコミュニティセンターなどを渡り歩くなどの大変さはあるでしょうが、作品展を拝見するたびに、和気あいあいと学び合っている素晴らしさを感じます。

現在のメンバーは8人。展覧会には4点ほどずつ出品されていますが、北條さんの3枚の絵のうち1枚は、何とイギリス旅行で立ち寄ったコッツウォルズでの作品。並ぶ石造りの家と軒先を飾るつる性植物や、周りの木々の緑が美しく描かれており、一度は挑戦しかけて断念した僕も再挑戦したくなりました。

 

 


楽描き水彩画「91歳の新入生も。墨と水彩 はがき絵 第21回彩青展」

2023-05-11 06:53:24 | アート・文化

ブログ仲間の塚本紘枝さん(名古屋市東区在住)が主宰する教室展「第21回彩青展」が、名古屋市民ギャラリーで開かれています。14日まで。

墨と水彩で描く絵画。はがき大から6号ほどのサイズですが、拝見するたびに「絵の素晴らしさは、サイズの大小ではない」ことを知らされます。
生徒は女性を中心に25人。花や果物、旅先の風景など4点ずつ、塚本先生も八坂の搭の2枚を出品しており、合わせて100点余が工夫を凝らした展示場に並んでいます。

「91歳の新入生さんの作品です」。塚本先生からこう説明された絵の新鮮さと、描く喜びが伝わってくる感じに、自身が絵の世界に飛び込んだころを思い、反省もさせられました。
僕は65歳の定年を前にしたある日の深夜、「余生の趣味の1つは大嫌いだったことにしよう」と中学生以来のお絵描きに挑戦しました。はがき大の用紙に、色鉛筆で2時間余もかけて描いた1個のミカン。本当にうまそうだったことは忘れません。なのに今、トシのせいにして絵を続けるかどうか、なんて思うことがある。「こんな事じゃいけないな」。これが反省です。

 

 


楽描き水彩画「教室のスケッチ取材で、名古屋市庁舎と愛知県庁舎の庁内へ」

2023-04-28 07:12:14 | アート・文化



 

水彩画教室のスケッチ取材で、名古屋市三の丸にある名古屋市役所の本庁舎と愛知県庁の本庁舎の庁内を見てきました。

名古屋市役所の本庁舎は1933年(昭和8年)、愛知県庁の本庁舎は1938年(昭和13年)の完成。名古屋市は地上5階、愛知県庁は地上6階の鉄骨鉄筋コンクリート建てで、どちらも重要文化財に指定されています。

絵の素材にしたくなったのは、やはり歴史を感じる重厚感のある階段や廊下、そのデザイン。職員たちが登庁する際の地下鉄の階段、庁舎の窓から見える向かいの建物。錆びて塗料が剥がれた廊下の鉄の扉にも目をひかれました。

 


楽描き水彩画「マスク通学も、やがて思い出に」

2023-04-08 06:47:11 | アート・文化

 

コロナ感染に対するさまざまな規制が緩和され、3年間続いた日常生活でのマスク着用の姿も、少しずつですが減ってきました。描いたような「マスク通学」も、やがて思い出になることでしょう。

創作した絵は、瀬戸内の連絡船が発着する渡船場の朝。船から降りてきた登校生や通勤客、観光客らは全員マスクです。マスクの色は、全て白にしました。20号です。

 

 


楽描き水彩画「スケッチ取材で松坂屋初代社長の別荘へ」

2023-02-09 07:11:57 | アート・文化

水彩画教室のスケッチ取材で名古屋市千種区にある「揚輝荘」に行ってきました。
揚輝荘は大正から昭和初期にかけて、老舗百貨店・松坂屋の初代社長だった伊藤次郎左衛門祐民の別荘。政財界や実業家の交流の場としての面影が数多く残っています。

これまでにも何度か訪れていますが、いつも外国の様式も取り入れた建造物や贅を尽くした庭園に見とれます。それを、どう描くか。課題の重さを改めて思う取材でした。過去に撮った写真も交えて掲載します。

 

 


楽描き水彩画「遊休社有地の塀」

2023-01-18 06:39:53 | アート・文化

名古屋港に近い工業地帯で、以前から見かけてきた風景の1枚です。サイズは8号です。

コンクリートや鉄板の塀で囲んだ社有地。塀の上部には有刺鉄線が張ってあります。長い歳月でカラフルな塗装が色あせ、剥がれたところも。鉄柱も傾いています。

以前に描いたことがありますが、有刺鉄線には春になると塀の下の隙間から蔓が這い上がり、一部には長い間に絡まってできた大きな蔓のボールが見えます。

 


楽描き水彩画「17日から日本水彩名古屋支部の小品展」

2023-01-10 07:31:57 | アート・文化

日本水彩画会名古屋支部恒例の小品展が、17日(火)から22日(日)まで、名古屋市民ギャラリー栄の7階第1,2展示室で開かれます。

今年の創作活動のスタートを切る展覧会。風景、人物、花などを描いた8号サイズの水彩画が並びます。

 

 


楽描き水彩画「並ぶ藍染着衣」

2023-01-08 07:38:38 | アート・文化

豊田市足助町の香嵐渓にある里山の暮らしを知る「三州足助屋敷」という、人気のスポットがあります。水彩画教室のスケッチ取材でも、絵にできるものはないか、と歩いてきた1枚です。

しばらく足が止まったのが、藍染めなど草木染のコーナーでした。
ショールや着衣、傘、きんちゃく袋、買物袋、ハンカチ、飴ちゃん袋・・・。いつもは見過ごしがちなのに、作品の美しさと面白さに見とれました。

これは、さまざまな藍染着衣が並んだ風景です。
いろんな模様をマスキングでつけるなど、結構楽しく描けました。10号です。

 


楽描き水彩画「香嵐渓の岩壁」

2022-12-26 12:40:05 | アート・文化

紅葉どころ・豊田市足助町の香嵐渓にある岩の壁です。巴川に架かる待月橋のそば。散策路から見上げると、大きな岩が重なるような壁があります。

岩が落ちたりしないだろうかと少し心配になりますが、よく見ると幾つもの玉石をコンクリートで固めるなどした防護対策がされているようです。
透かし模様が入った和紙に似た画用紙を使いました。10号です。

 

 


楽描き水彩画「続・三州足助屋敷の草木染コーナー」

2022-12-20 08:54:46 | アート・文化

水彩画教室のスケッチ取材に出掛けた、豊田市足助町にある「三州足助屋敷」の草木染コーナーを描いた作品の2枚目と3枚目です。

着衣や傘、ショール、買物袋、ハンカチなどが並びます。藍染のブルーだけでなく赤、緑、黄、橙など、まさに色とりどり。絵の具を次々に取り出し、水を加減するなどして一気に描きました。いずれも10号です。

 

 


(楽描き水彩画「魚市場のトロ箱」

2022-12-20 08:12:52 | アート・文化

歳末の市場は1番忙しい時期。クリスマスや正月に向けて、食品や花、野菜などが一斉に動きます。魚介類が中心の名古屋・柳橋中央市場での1枚です。忙しく行き交う魚介類を入れたトロ箱を描きました。

トロ箱の魚を覆ったビニールを外して、魚がもっと見えるようにすべきか。バックをどこまで描くか。
結局、市場らしくするためにも、新鮮さを保護するビニールは外しませんでした。場内にあったエビの絵の懸垂幕を入れてみました。10号です。

 

 


楽描き水彩画「赤く染まる川面の光景を2枚」

2022-12-08 07:08:39 | アート・文化

先に水彩画教室のスケッチ取材で訪ねた紅葉の名所・豊田市足助町の香嵐渓で、巴川の水面が紅葉に赤く染まる風景です。ただし、訪ねた時間はこのような光景は目にできなかったので、これまでに何度か出掛けたアルバムから取り出して描いてみました。

アルバムの記録によると、この真っ赤な水面はいずれも2014年11月24日午後2時半ごろ。その光景に息をのんだほどでした。
といっても、美しさを描くのはやはり難しく、いろいろ色を重ねているうちに、色が濁ってしまいました。サイズはいずれも10号です。

2014年11月24日午後2時半ごろの様子です

 

 


楽描き水彩画「水彩画教室のスケッチ取材で紅葉の名所・香嵐渓へ」

2022-11-26 07:12:17 | アート・文化

水彩画教室のスケッチ取材で、豊田市足助町の香嵐渓へ行ってきました。
巴川両岸の紅葉を愛でるとともに、里山の暮らしを知る三州足助屋敷を訪ねて回るコース。私的にも何度も訪ねていますが、絵にするとなると美しすぎて容易でない課題です。

紅葉はちょうど見納めの時期。緑、黄緑、黄、橙、赤の「五色モミジ」が、川面を染め、時おり吹く風に色とりどりの葉がハラハラ舞っていました。

三州足助屋敷では竹細工や草木染め、機織りなどの工房を見学。職人の手さばきと、生み出される見事な作品に見とれました。