kyoujyuの気まぐれ

ゲーム関連や日々の気になった出来事等を気まぐれで書いていきます。軍事知識は一般人に毛が生えた程度なのであしからず・・・

ロシア軍機の列島周回

2010-11-29 22:04:03 | 軍事関連
朝雲新聞の記事なんかをチェックしていると、たびたび目にするロシア軍機による列島周回。
これは何を意味しているんでしょう?
ということで、11月12日の事案を例に取って見てみましょう。

露爆撃機列島周回 (朝雲新聞記事)2010.11.18付
http://www.asagumo-news.com/news/201011/101118/10111808.html

ロシア空軍のツポレフTu95型爆撃機2機が11月12日、朝鮮半島沖の日本海を南下してわが国に接近、
壱岐、対馬の間の東水道を抜けて福江島沖から東シナ海に進出、さらに南下を続け、久米島、沖縄本島の南を回り込んで
太平洋側に進出した。この後、2機は薩南諸島に沿って北上、四国沖、串本沖を経て房総半島沖から三沢沖を通って北海道に接近、
根室沖から国後島に沿ってオホーツク海に入り、宗谷海峡を通峡してハバロフスク州方面に戻った。
このため、空自の北空、中空、西空の各方面隊と南混団のF15、F2戦闘機などが緊急発進して対応した。

露巡洋艦を確認
11月7日午前1時ごろ、上対馬の東約50キロの日本海を南西進するロシア海軍の「スラバ」級ミサイル巡洋艦
(満載排水量1万1490トン、艦番号011「ワリヤーグ」)1隻を、海自1空群(鹿屋)所属のP3C哨戒機が確認した。
ロシア艦はその後、対馬海峡を南下したことが確認された。わが国の領海等は通過していない。



2010.11.12. 防衛省 自衛隊統合幕僚監部発表

始点から見てみると、実に丁寧に丁寧に、島と島の隙間もしっかり領空に入らないように飛んでいるのが
わかります。日本の領空を侵犯しないよう、細心の注意を払って飛んでいるのでしょう。
しかし、最後のほうを見てください。
今問題となっている北方領土の上空、「国後島」の付近をしっかり飛んでいます。

この飛行は「北方領土はロシア領です。」というメッセージを送っているのでしょう。
その他にも、日本の防空レーダーの性能をチェックする、どのくらいでスクランブル機が上がってくるか。
等の情報収集の意味合いもあるでしょう。

日本政府はしっかりと抗議しているのかなぁ・・・

ちなみにTu-95爆撃機とは、これです。

Tu-95「ベア」


航空自衛隊にスクランブルをかけられているロシア軍機で一番多いのは多分こいつ。
戦略爆撃機でNATOコードネーム「ベア」。最初の量産機は1957年配備と、見ての通りかなり古い。
派生型もかなりある。プロペラ機としては最速で航続距離も長く、後継機も無いため、
今後もロシア軍の主力戦略爆撃機として現役に留まると思われる。

ついでに記事にあったスラヴァ(スラバ)級巡洋艦とは?

スラヴァ級巡洋艦

ロシア海軍 太平洋艦隊所属「ワリヤーグ(ヴァリヤーグ)」


ロシア海軍 黒海艦隊所属「モスクワ」

スラヴァ級の特徴はなんといってもコレ!
甲板上にずらりと並んだ大型対艦ミサイルの発射機。左右で計16発。
これは旧ソ連時代の構想で、軍艦、航空機、潜水艦からアメリカ海軍の空母艦隊に、防空処理能力を超える数の
対艦ミサイルを一気に発射して打撃を与えよう、(ミサイル飽和攻撃)という構想によるものです。恐ろしいですね~
これに対抗して開発されたのが、今や有名になったイージス艦に搭載されている「イージスシステム」です。



ロシア機の沖縄方面への飛行について(統合幕僚監部発表資料 PDF)2010.11.12.
http://www.mod.go.jp/jso/press2010/press_pdf/p20101112.pdf

ロシア海軍艦艇の動向について(統合幕僚監部発表資料 PDF)2010.11.08.
http://www.mod.go.jp/jso/press2010/press_pdf/p20101108.pdf



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