お久しぶりです!長らくお休みしてしまい申し訳ありませんでした。
私事ですが…突然の病で人生、破滅に向かったかと思いましたが(大げさf^^;)暫らく休養を頂き、復活の朝を迎えました。
北山杉の里の春をとても楽しみにしていたのですが、どうやらヤマザクラにも追い越されてしまったようでガックリ…
一気に初夏のような日差しと気温で草花たちも気怠そうにしています。でも、まだまだ自然の愛らしい植物が待っていてくれました。
新たな創造に向けてブログも再開です!
国道161号線を京北に向かって走ると小野郷の手前あたり、左手に北山杉の里総合センターの「ようこそ北山杉の里へ」という表示板が見えます。
道路との間にはせせらぎの音も涼やかに川が流れ、色鮮やかな花々が風にそよいでいました。
ユキヤナギ(雪柳)。
バラ科の落葉低木で雪のように白い花を枝全体につけることからこの和名が付きました。自生種は石川県産ですが、現在絶滅危惧種に指定されています。花言葉は「愛嬌」「気まま」「自由」など。
この雪のように真っ白な可憐な花が絶滅しないように祈るばかりです。
レンギョウでしょうか。モクセイ科の落葉性低木広葉樹です。鮮やかな黄色の花が終わると新緑が芽吹き、また違った姿で見る者を楽しませてくれる力強い植物です。
爽やかな色の小花が咲き乱れています。誰もが一度は目にされた事があるのではないでしょうか?
オオイヌノフグリ。知る人ぞ知る、大きなワンちゃんの〇〇という意味ですがゴマノハグサ科クワガタソウ属の越年草。
中国産という説もあり別名「瑠璃唐草」「星の瞳」。こっちの方が断然、ロマンチックな名前ですよね?
花言葉は「信頼」。見つめていると何故かホッとするような変わらない姿、美しい水色は春の野に欠かせない脇役さんです。
濃いピンク色の花、明らかに豆っぽい葉っぱ。これも幼い頃から目にしているカラスノエンドウ。
正式には「ヤハズエンドウ」という名前で、マメ科ソラマメ属の越年草です。笛にして吹いたのを思い出します。
ご存じタンポポ(蒲公英)。キク科タンポポ属の多年性植物。英語名はダンディライオン、フランス語ではdandelionダン・デ・リオンと読み「ライオンの歯」を意味します。
それはギザギザとした葉っぱの形が鋭い歯のように見えるから。主にユーラシア大陸に分布しますが、タンポポ属の分類は非常に複雑で、学説によって60種からそれ以上に分類されています。
在来種、外来種、それらの交雑種。コンクリートの割れ目から顔をだす強さ、そして綿帽子のはかなさ…さまざまな表情をもつタンポポは漢方薬やお茶、食用にも用いられています。そう言えば小さな黄色い花はお造りの横にも添えられていますね。
セイヨウタンポポの花言葉は「真心の愛」「思わせぶり」二つの言葉は真逆のようですが、それがタンポポらしさかも知れませんね。
さあ、北山杉の里総合センターと向かい合う北山杉たちも日射しを浴びて汗ばんでいるような午後。
小さな谷あいを流れる水も美しく透き通り、枝打ちをした杉の葉ですが生き生きと見えます。
その谷川にかかる丸太の橋をそろそろと渡ると大きな枯れ木が寝かせてありました。何やら秘密がありそうです。
そっと近づいてみると・・・キノコ?
毒きのこではありません。れっきとした椎茸なのです。先日の雨でぐっと成長して立派な傘を開いています。
椎茸は日本・中国・韓国などで栽培されていて、英語でもShiitake、Shiitake mushroom(シイタケ マッシュルーム)と呼ばれています。自然界ではシイ、ナラ、クヌギなど広葉樹の枯れ木に発生しますがまれに杉などの針葉樹にも発生することがあるそうです。
一般的には、ほだ木と呼ばれる原木に種菌を摂取して育てる原木栽培がよく知られていますね。
この椎茸は自然発生ではなく、どなたかが杉の枯れ木に菌を植えつけられたもののようです。菌糸体が広がるまで1年ほどかかり、椎茸の姿は子実体と言うのですが、これが出来るのは菌を付けてから18~24ヶ月もかかります。そして3~4年、春と秋に収穫することが出来ます。
水分を多く含み、あまり日持ちがしない生しいたけ。裏のひだのところが茶色くなってはいけません。このように真っ白なひだが新鮮な印です。
籠に盛って事務所に置いていると「パンケーキみたいやな。」とお客さんがおっしゃいました。
ふっくら肉厚な椎茸。焼いて食べようかしら?お鍋に入れようかしら?いずれにせよ、今夜のおかずの一品が収穫できました^^
大切に大切に育てられている北山杉の周りには、こんなにもたくさんの植物が息づいています。
誰の世話を受けるわけでもなく季節ごとにほころぶ草花たち。その姿は雑草と呼ぶにはあまりにも可憐で、けれど逞しい。
主役の桜をカメラに収めることは出来ませんでした。けれど去り行く春を追いかけながら命のありがたさを感じつつ、小さな頃の記憶を呼び覚ましてくれる野の花たちが絶滅などしないでいてほしいと願ったひとときでした。
山々の緑が美しい季節です。見学や研修にみえるお客様も増えてきました。
花粉症を恐れずに北山杉の里にいらっしゃいませんか?