月明かりの下の独り言

こちらに舞い戻って参りました。
こちらで、ちょっくら暑苦しく真面目な話題に、取り組んでいきたいと思います。

歩き始めて、また立ち止まり・・・

2008-02-29 | 平和について
歩き始めようと、一歩踏み出そうと、したわけだけれど、それでもやっぱり立ち止まり、あれこれと思案してしまうワタクシです。いろいろ考えていて、筆も止まってしまいました。

9条ピースウォーク。

先日2月26日、呉線新広の駅前から合流し、約15キロほどを呉市安浦まで一緒に歩いてみました。天気はあいにくの雨。最後には土砂降り。やはり、私が何か行動を起こそうと思うと、雨や雪が降るようです。

参加に当たっては、先日のちょっとした決意表明記事にも書いたとおり、こういった活動に対してほんのり懐疑的なワタクシでした。だから、私の態度というか、気持ちというか、おそらく余りにも臨戦態勢というか、構え過ぎていたんだろうなと、思います。そして、歩き終わったあと、今現在の私の気持ちですが、やはりどことなく、消化不良というか、なんというか。まだどう文章にしていけばいいのか、よく分からない、というのが正直な気持ちです。

参加していた人たちの熱い気持ち、は分かりました。そして、歩くことの意味を、否定するつもりは、ありません。ですが、一番気になったのは、参加している人たちの中に、あまりにも地元の人間が少ないんじゃないか、飛び入りで参加しようと言う人たちがあまりにも少ないんじゃないか、ということです。これは、先日のスタートセレモニーを見ていても感じたことですが、このイベントに参加しようと、世界中、日本中から意識の高い人たちが集まってくる。それ自体はけっこうなことです。ですが、どうしてもぬぐえない感覚は、こうやって集まってくる人たちは、もしかしたら「いつものメンバー」ではないか、ということ。このことの責任すべてを、コーディネーターの方々や参加している方々に負わせるというのはお門違いということは、もちろん分かっているんです。ですが、私がとても大切だと思うのは、こういった活動に対して、私を含めて、遠巻きにして、どちらかというとちょっと冷たい視線を送っている人たちに、どう伝え、理解してもらうのか、ということ。前の記事でも少し書きましたが、意識の高い人、9条が大切だと思う人、平和が大切だと思う人が集まってくることは当然です。ですが、そうじゃない人たちも、この世の中にはたくさんいて、そういう人たちに対してどれほど説得的に語りかけていけるのか。恐らく、バカの壁がそこにはそびえ立っているんじゃないかと、私は感じています。

分かり合える人たちが集まって、共感し合い、そして雨の中、ずぶぬれになりながら長い時間長い距離を歩き、充実感を得る。そこで終わってはいけない。それで満足してはいけない。強くそう思います。特に、悪いコンディションの中で歩き続けること、それ自体が苦行のようなものです。それを見て、頑張っているな、私も何かしなければいけないなと感じてくれる、これまた意識の高い人たちも存在するかもしれません。はたまた、参加している人たちが感じているように、その姿を見て何かを気付く人たちも存在するかもしれません。

私はきっと、求めすぎているんだと思います。「かも」では満足できないんです。ここでこうやってグダグダと駄文を書いていることで、もしかしたら誰かに伝わっている「かも」しれない、そんなレベルなのに、それでももっと誰かに伝えたい、分かってもらいたい。そう思ってしまうのです。私自身も含め、こういった活動に懐疑的な視線を向ける人たちに、もっと理解して欲しい。もっと危機感を感じて欲しい。

どうすれば、憲法9条のすばらしさをもっとたくさんの人たちに伝えることができるのか。それは、大臣たちの国会答弁のようになってはいけないんです。憲法9条を持つことのリスクであったり、問題だったりを、きちんと理解し、それも受け止めた上で、それでも平和憲法を守っていくことの大切さを説得的に訴えていかなくてはいけない。そう思うんです。

でも、自分自身で具体的にそんなことをもっと考えなくてはいけない、ここで文章にしていかなくてはいけない、そう思っていても、やっぱり書いている中身は・・・グダグダですね。実に説得力がないわけです。

実際に、歩きながら何人かの人たちと話してみて、私自身気付いたこともたくさんありました。それについてはまた後日。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
問題です。 (濱岡)
2008-03-01 23:21:11
確かに問題です。
私の地元なのに
そのようなイベントがあったことすら、
ほとんどの人が知らないのでは・・・

コマーシャリズムに乗ればいい、
という物ではないのでしょうが
訴求力は必要です。

こういう私にもよい考えがあるわけではないのですが。
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>濱岡さん (くぅ)
2008-03-02 21:38:59
歩くことで道行く人たちにアピールし、考えるきっかけを作ってもらう。全く影響力がないとはいいきれませんが、印象としてはちょっとばかり古典的なように思います。

9条世界会議にもパネリストとして参加される「紛争屋」伊勢崎賢治さんが爆笑太田さんと話していた時に、9条を守り、平和を訴える側がもっとセクシーにならなくては、と言ってらっしゃいました。平和の訴えはいつもどことなく単純でどちらかというとスマートではない。活動のもつ本質的かつ構造的な問題があるような気がします。
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はじめまして (Take)
2008-03-03 09:25:46
実際ごいっしょにピースウォークが前提ですが、それが敵わない全国のピースウォーカーのBlogでヴァーチャルネットワーク(リンク集)でつながろうと思ってあちこちに足跡を着けまくっています。TB貼らせてもらいました。よろしくお願いいたします
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Unknown ()
2008-03-03 21:28:17
わたしはこの春小学校を卒業する娘に、卒業記念に、井上ひさしの「子どもにつたえる日本国憲法」を贈ることに決めました。

くぅさんのこの文章を読ませてもらってそう決めました。



日本中の母親が子どもに憲法のすばらしさをつたえるならこれからの世界は変わるかもしれないですね。などおもいながら…
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>Takeさん (くぅ)
2008-03-04 01:30:12
はじめまして。そちらのブログにもコメントさせて頂きました。こちらへのTBがはれていないようですので、ブックマークに登録しておきました。
さまざまな意見の対立があってこその民主主義。民主主義があってこその平和。どちらも脆弱で維持するのは大変ですが、みんなで考えていくことがまずは第一歩かなと考えております。
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>夏さん (くぅ)
2008-03-04 01:35:39
小さなことでも、少しずつ伝えて行くこと。昨日のまさよし君のエココロにも通じる考え方ですね。
いろんなことを、覚悟して進めていかなくてはいけない大変な時代に、それでも子どもを育て、何かを伝えていかなくてはいけない。環境も平和も民主主義も。いろんなことを知ると足がすくみます。でも、立ち止まってはいられないようです。少しずつ、前に進んで行きましょうね!
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