「バー蓄音機」なんです

浪花の蓄音機隊・隊長のバーなんです
近鉄奈良線・八戸ノ里(06ー4307ー0080) 火曜定休19時〜23時

クリュイタンスのラヴェル

2010年07月17日 00時42分12秒 | 日記

40年来の愛聴盤の一枚である。
ラヴェルの音楽は緻密でありながら透明感のある、また多様な感情が色彩豊かに繰り広げられる。
パリ音楽院管弦楽団を指揮するクリュイタンスは、ベルギー生まれだそうだ。

世紀末から20世紀初頭に、多様で革新的な芸術的変革のなかにあり、ラヴェルはその才能を存分に発揮させたのだろう。
彼が最後に残した管弦楽曲「ボレロ」はあまりにも有名だが、一つのテーマを管弦楽の巧みな変化だけで構成するという、大胆な試みだった。
彼が創造したその緻密なガラス細工が、実はすぐそこまで迫っていた戦火を予言していたかのよう、などとに感じるのは大袈裟だろうか。
いずれにせよクリュイタンスの名演は、ラベルの神髄を正攻法で今に伝えている。

チェリーカクテル

2010年07月15日 20時50分02秒 | 日記

うっとうしい日が続きます。
最近の梅雨はゲリラ豪雨などと称して、情緒も何もないですね。
軒先のアジサイが、しとしと雨に洗われて―、といった風景が懐かしいです。

目にも華やかで、蒸し暑さも吹っ飛ぶ爽やかな味わい。
チェリーを贅沢にあしらった、ビタミンたっぷりのカクテルです。
チーズと生ハムとサーモンのオリーブ盛り合わせと、お楽しみ下さい。
それぞれ500円。

風圧で聴くべし!

2010年07月14日 20時00分01秒 | 日記

カウント・ベイシーは風圧で聴くべし、などと説く方がおられます。
つまり目一杯ボリュームをあげて聴けと言うことらしいです。
マンションなどにお住まいであったり、なかなか多くの方はそんな環境にないかも知れません。
そんな時は、当バーにてリクエストしてください

実際ガンガン聴いてみると、三曲くらいが限度かも知れません。
ちょっとつらいものがありますが、つい聴きたくなる時もありますよね。
誰かに「じゃかましいっ!」と言われるまで、存分にお楽しみ下さい。

もちろんこいつなんかをやりながらね。
Fighting Cock―なかなかいけるバーボンです!

チキンカレー

2010年07月13日 11時58分14秒 | 日記
バー蓄音機の特製カレー、今週はチキンカレーです!
インド製のカレー粉とガラムマサラに、バーモントカレーを隠し味に使います。
トマトとりんご酢を加えて、さっぱりとした夏のカレーに仕上げました!

売り切れごめん。
どうぞご賞味下さい。

民意の彼方

2010年07月13日 01時32分00秒 | 日記
民主党は改選議席を確保出来なかった。
マスコミはこぞって「敗北」という言葉で一面を飾った。

じゃあ勝者は誰?

と、多くの国民が感じているのではないだろうか?
改選議席で第一党の自民党にしても、政党票では相変わらず民主党に水を開けられたままだ。
そもそも今の財政危機や、その元凶ともいえる節度のない官僚組織を形作ったのは、自民党に他ならない。
賭博のような、法的には微罪で厳罰を喰らった大関に比較すれば、政界からの永久追放も妥当だと考えてもよさそうなものだが…。

そこに今のマスコミの貧弱さがあるのではないだろうか?
目先のことに一喜一憂し、公平性や常識からかけ離れた「憶測」や「個人見解」の羅列で世論を誘導する、いわゆるワイドショー的な番組構成は如何なものか。
いずれにせよ自民党政権下で立ち行かなくなった行政システム。
政権交代の正にその時が、疲弊したシステムを大胆に変更する絶好のチャンスだったにも関わらず、民主党の選んだリーダーは、あまりにも国民感覚からかけ離れていた。
菅さんが引き継いだ時も、二回目の、もしかしたら民主党にとっては最後になるかも知れないチャンスだったが、彼らは結局国民のハートを掴むことが出来なかった。
そんな失望感の表れが「みんなの党」の躍進だろうが、民意の受け皿になれるという保証は、もちろんない。

二つの重要な事実。
投票率が58パーセントに満たないという現実。
これはNHKが相撲の実況中継をする事に対して、7割が反対意見を寄せていたが、中止を決めた途端に放送を支持する意見が多数を占めたということと、根の部分で関連しているように思えて仕方がない。

バーのないときは、こんな事を考えたりしています…
月曜日は定休日です。
明日はバー蓄音機の名物カレーを仕込みます!
もちろん政局を睨んで辛口に…

5球スーパーラヂオ

2010年07月11日 18時43分23秒 | 日記

二つのスピーカーをMT管のアンプで鳴らせている。
ナショナル製で「HiFi」と記してあるところを見ると、恐らく後期に近い真空管ラヂオだろうか。
外部入力にミニピンプラグを追加しているため、現在の様々な音源を繋ぐことが出来る。

出力こそ1ワットにも満たないが、なかなか味のある音を楽しむ事が出来る。
懐かしさだけではない、何か音の持つ本質的なモノを示唆してくれているように感じる。
生の演奏が聴きたくなるような、と換言出来るかもしれない。
ただしこのビリー・ホリデーが生きていてくれたら、の話だが…

テキーラ〓

2010年07月10日 18時24分45秒 | 日記

らっきょうを漬けました。
根っこと茎を切ったり、皮を剥いたり、準備が大変です。
ひとつは韓国の唐辛子風味、ひとつはオレガノ風味です。
バーのらっきょうなので、甘さは控えめです。

まだ少し早いのですが、常連さんと試食してみました。
そのお味は…

おお、テキーラ

カルバドスとフラスコ

2010年07月09日 01時39分20秒 | 日記

セーヌ川の河口に位置するオンフルール
珍しい跳ね橋の向こうには、かつてモネも描いた古いドックが現存し、今も懐かしい石畳の落ち着いたたたずまいを残している。
ドックには色とりどりのヨットやボートが繋がれている。
それらは周囲のカフェで、シードルのグラスを傾けるときには、メリーゴーラウンドの微笑ましさと共に、存分に見事な風景となる。

帽子を買った。
ぴったり頭にフィットしたから。
色合いも気に入ったからだ。
ノルマンディーの陽光と、マルシェの空気を存分に吸い込んだこの帽子は、その後穂高にも同行するほど、わたしのいい相棒になっている。

息子が誕生日に買ってくれた6オンスのフラスコ。
こいつにカルバドスを仕込んで、この帽子をかぶって出掛ける時、一瞬こっそり、わたしはフランス人になる。

地球洗い隊

2010年07月07日 19時29分49秒 | 日記
この時季、食中毒やカビの発生に気を使います。
バー蓄音機では、これを使っています。

その名も「大銀穣」!

   http://toreru.com/

東大阪のユニークな企業が開発した、衛生管理用品です。
タブレットに水を加えて一晩置くと、銀と酸化チタン(光触媒)の溶液が出来ます。
食器や野菜やカウンター、水回りやトイレやゴミ箱に、ふりかけています。
除菌作用があり、カビの防止や消臭効果があるようです。

この企業、他にもユニークな商品を開発しているので、是非覗いてみてくださいね。、

鳥の歌

2010年07月05日 21時43分17秒 | 日記

チェロ奏者のパブロ・カザルスはケネディ大統領の招きに応じ、ホワイトハウスの純白の広い舞踏室で演奏した。
1961年11月13日の事だった。
それは、しかし当時としては異例の出来事だったのだ。

カザルスは1898年にマッキンレー大統領に、また1904年にはルーズベルト大統領に招かれ、ホワイトハウスで演奏している。
しかし祖国スペインのフランコ独裁政権に反対する立場から、1938以降アメリカでは演奏活動を行っていない。
それはアメリカが、この独裁政権を承認していたからだ。
カザルスはケネディ大統領をヒューマニズムの指導者として敬愛し、世界の危機的な状況を打開してくれるだろうと期待した。
そうしてカザルスの、平和を願う気持ちの象徴として語り継がれる演奏会が実現したという訳だ。

当時のカザルスが、演奏会の最後に好んで演奏したのが、生まれ故郷カタルニアの民謡である「鳥の歌」である。
彼はたいていこう言ってこの曲を弾いたと言う。
「故郷カタルニアの小鳥たちは、青空に飛び上がると、ピース、ピースと言って鳴くのです」と…

パブロ・カザルス:チェロ
ミエチスラフ・ホルショフスキー:ピアノ
アレクサンダー・シュナイダー:ヴァイオリン