浮気

夕闇が昼間の熱気を払拭しきれない時、人は涼を求めてさ迷う羽目に。
ある人は川のある風景を求めて、ある人はクーラーのガンガン効いたところでサムゲタンをすすったり。

まだ人気のない行きつけのバー。
端っこに陣取り、バーボンのソーダ割りで喉を潤す。
自家製のピザをつまみながら…

たまには浮気も…

ペニー・レイン

昨夜はお客様のリクエストに応じて、ビートルズ・ナイトでした！
最適にデジタル化したCDで、初期から晩年までのビートルズを堪能しました。
それぞれ若い頃に親しんだ、と言うか洗礼を受けた音楽があるものです。
それは脳細胞の、一番奥の引き出しに仕舞い込まれていて、何かをきっかけに、いつでも引っ張り出せるのです。

うんちくが絵空事になり、えも言えぬ衝動に体が揺れたら、一番奥の引き出しが開いた証拠なのです！

今週のカクテル

曖昧で魅力的な甘さ。
とことん冷たくしたのは、この酷暑をやっつけるためだ。
リキュールの種類を推理しながら、さて何杯いきますか？

ファジー ネーブル

浄められた夜

美味しいお酒を仕入れました。
冷たく冷やしてお召し上がり下さい。
香りや味わいを飲み比べながら、個性をお楽しみ頂けたらと思います。

「浄夜」はシェーンベルクの初期の作品で、ワーグナーの影響を受けた半音階を巧みに取り入れています。
ロマン派から現代音楽への過渡期にあって、その美しい響きは一つの時代の終焉を感じさせるのです。
後年の無調音階や12音技法の現代音楽ほど難解ではなく、体温と似通った温かみを有しているからでしょう。

わたしのような凡人は、この名曲で心身が浄められる思いです。
もちろん清めの酒も頂かなくっちゃ！

チェット

あ、そうだ、あの時あなたは確かにー
彼女の言葉を遮るように彼は席を立ち、呆れ顔の彼女にはただ屈託のない笑みを返すだけ。
否定とは逆の意味で首を横に振り、一瞬間を置いて彼は真顔になっていた。
戸惑いと歓喜の入り混じった彼女の唇に、そのトランペットは十分な湿り気を与えた。
そう、彼にそれを感じて欲しいと渇望するほどに…

ヘンリー・フランクリン

SUBの西山御大がチェロを担当し、若手が日替わりで参加した3日間。
ヘンリー・フランクリンのベースは、若いミュージシャンに負けずに弾けた。
音楽の重心を下げ、かつ躍動感を与える。
出しゃばらず、心地よくツボを押さえていく。

それにしても、西山さんはヘンリーより７歳年長だそうだ。
恐れ入った！

http://www.youtube.com/watch?v=IDLgGvLNe_k

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

SUB（２０１０.７．２１）
"The Skipper"HenryFranklin(B)
横尾昌二郎(Tp)
西山　満(Cello)
荘司幸恵(P)
中野圭人(D)

降るまで待とう…

雨蛙 降るまで待とう ピーマンの葉で

梅雨が明けて、雨蛙も戸惑い気味なのでしょうか。
晴耕雨読と言う言葉がありますが、人間はどうも自然の成り行き任せには安住出来ないようですね。
でもしょせん人間も数ある地球上の生物の一つに過ぎないのです。
仲良く共生するためには、強引で傲慢な開発（いや、破壊かも）は止めて、立ち止まって再考する時期ではないでしょうか。
雨蛙は、そらちゃうで、とは言いませんが、人間の強引で自分勝手な自然破壊には、憂慮しています。
目がね。

この男凶暴につき…！？

当バーの用心棒です。

どう見てもその筋の人に見えますが、恵ちゃんは実はその筋の人ではありません。
黙ってグラスを傾ける姿には迫力があります。
でも一旦口を開けば、その人柄がにじみ出てきます。
人なつこくて、一途で子煩悩な、とってもいい奴なんです。
曲がったことが嫌いな、正義漢なのです。
酔ってしつこくなるのは…、うーん酔っ払い全般に共通ですが。

カウンターでお見かけの節は、どうぞ怖がらずに仲良くしてあげて下さいね！

あ、14日は巴里祭でしたね

バジルも加えて

今日も酷暑でした。
クーラーのない愛車で荷物運びをしました。
車は快調ですが、人間はオーバーヒートです。
皆さん、こまめに水分を補給して、熱中症にはくれぐれもお気を付けください

今週は大豆のカレーを仕込みました！
食欲の失せる時期ですが、香辛料の香りが食欲をそそります。
蜂蜜にクミン、バジル、オレガノ、生姜に黒コショウ。
最後に秘密の（！）スパイスを隠し味に使っています。

冷たいビールとご賞味下さい。
またはトマトジュースを加えてレッドアイに、また黒ビールとハーブ＆ハーフなど、いかがでしょうか。

Valse Hot（ソニー・ロリンズ）とともに召し上がれ。

実は私…

こう見えても、飛騨高山出身なんです…
藍色と言うんでしょうか、昔はもっと深くて奥ゆかしい色合いだったんですよ。

大阪に連れてこられて、かれこれ20年になるかしら。
毎年こうして花を咲かせているんだけど、すっかり大阪の色に染まってしまいました。
も―、かないまへんわ！

故郷に帰りたいと思ったこともありましたが、最近ではご近所さんに「きれいに咲いてるやん」とか言われて、すっかりこちらに骨を埋める覚悟ができました。

しょせんアサガオ。
孔雀や女にはなれない…
あら、どこかで聴いた歌詞だこと！

まあとにかく毎日暑くてしんどいけど、わたしが元気に咲いてあげなきゃ、一日が始まらないものね。
もうこの歳になったら、欲は言わないわ。
お水と少しばかりの石灰を、たまには頂戴ね。