なまこな日常

インディーズパンクロックと漫画とアニメとゲームが好きなヲタクの日常

潰瘍性大腸炎は難病です。子供の腹痛ではありません。仮病でもさぼり癖でもありません。

2012-09-29 | 日記
久しぶりに、泣きそうなくらい悔しいほど腹が立ったので書きなぐってみました
いつもみたいなおちゃらけてません
真面目に語ります
なのでそういうの興味ない人はスルーしてもらって結構です
でも潰瘍性大腸炎と病気に理解を示してもらえればありがたいです


ことの発端は、とくダネ!でコメンテーターの田中雅子が安部さんのことを
「お腹痛いで辞めちゃった」
「腹痛で辞任した前代未聞の~」
とか言ってたそうで
安部さんへのネガキャンなんだろうけど……

さらに潰瘍性大腸炎のことを「お腹が痛いくらいで」とか「たかが腹痛」とか「たかが病気」とか言ったそうで。

この発言に血管ブチ切れるくらい怒りを覚えました
ネガキャンのことはいいのです
潰瘍性大腸炎のことです

潰瘍性大腸炎は厚生省も指定する難病です
全国で10万人もの患者がいます
それをTVで「たかが腹痛」とか「たかが病気」みたいな言い方はやめてください
偏見が生まれます

実際にうちの祖父は、病気の苦しみと「たかが腹痛」とか「たかが病気」みたいな偏見で自殺未遂までしてます



祖父は腕の良い大工でした
宮大工でした
それが僕が小学生ぐらいのころに潰瘍性大腸炎になりました

その症状は
突発的な激しい腹痛
自分でコントロールできない便意と排泄
下痢と血便
酷くなると発熱して動けなくなってました

手術と5年にも及ぶ薬物治療でかなりよくなったのですがその5年が戦いでした
まず仕事への影響
精密な仕事をしているときに突然腹痛がきて動けなくなるわけです
精度は落ちます
高いところも危ないので仕事の範囲が狭くなります
症状が酷いときは動けないので仕事を休みます
そして、それらについて「たかが腹痛」で「たかが病気」でと陰口言われます

潰瘍性大腸炎になって1年
祖父は仕事を辞めて引きこもってしまいました

宮大工に誇りを持っいた祖父
ずっと一緒に仕事していた仲間達の陰口
その他もろもろ
色々なことが重なってうつ状態になっていた祖父は自殺未遂を……


この後、家族の説得や親身になってくれた主治医さんの協力でなんとか前向きになりまして
手術や薬物治療、食事療法で4年ほどかかりましたがだいぶ完治に近づいてきました
「治ったら大工へ復活だ!」とか意気揚揚としていた祖父でしたが
そのまま大腸ガンを合併して亡くなってしまいました



こんな経緯があるのでこのコメントは本当に腹が立ってしかたないのです

そして一番腹が立つのはTVという大衆の目の触れる場で病気への偏見を正論のように放送していることです
病気への偏見によってうちの祖父は職と信頼まで失っているというのに



最近、アサコールという潰瘍性大腸炎に有効な新薬できたそうで
その薬の効果で潰瘍性大腸炎の人がカツカレーを食べるまでに回復したってのは画期的なニュースなんですが
報道するならそちらをお願いしますマスゴミさん

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1 コメント

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はじめまして。 (千智)
2012-09-30 21:02:54
私は潰瘍性大腸炎になって1年になる者です。

この病気が陰でそんな事を言われているなんて
知りませんでした。とてもショックを受けました。

腹痛、下痢、血便、高熱…
とても辛かった時期がありました。
毎日トイレで叫び、泣いた日もありました。
2カ月入院して、1カ月以上絶食で
点滴生活した日もありました。

この病気の辛さ、痛み、苦しさをもっと多くの人に
知ってもらいたいですね…
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