どーしてもアツモリソウがほしくて、山から掘ってきました。
なーんてことがこれまでは普通にやられていたんですね。実は、今でもやられているんですよ。中国のアツモリソウがその対象です。
写真のは、昨年いただいたもの。異種間交配で作出されたタネをフラスコに蒔いて、それを育てた方が株分けしたものです。
そーです。自然界にないランです。(もっとも、アツモリソウの仲間は自然界においても、比較的種間交雑種が多いほうですが。それで様々なバリエーションの花を生んでいるため、分類や識別が難しいのかとも思いますけど。)ただなら貰うクロの節操のなさを象徴しています。あ、送料の切手代110円は負担しましたけど。ケっ、オケチ。
日本に自生しているアツモリソウは、原則としてその来歴を問わず、許可を受けずに栽培することが禁止されています。鳥には大分遅れをとりましたが、一部の瀕死状態の在来植物と生態系に重要な影響を及ぼす外来植物の栽培を禁止する法律が制定されています。
それでも、アツモリソウを栽培したいという意欲が、外国産のものやフラスコ苗に向けられていったわけです。もちろん、日本のアツモリソウの種子による増殖も試みられていますが、山野草界のトップのような方が最初にまいた種も異種間交配したものでした。
ある意味象徴的な花かもしれません。野草の多くが絶滅の危機に瀕しているのは、やはり無秩序な開発が最大の原因と思われます。でも、アツモリソウなどは、その自生環境が維持されていても、選択的に引っこ抜かれてきたので、開発と同じぐらい栽培趣味が原因とも言えます。
趣味に善し悪しや優劣は基本的にないと思いますが、山野草の栽培は、いい趣味だと思います。少なくとも劣悪で下品な趣味とは思えません。
でも、鉢植えでないと栽培とは言わないという考え方、貴重な花を所有していることやコレクションの豊富さ、自己の栽培技術の高さなどを誇示することなどにあまり重きを置きすぎるといかがなものかなと疑問符がつきます。
山野草界の重鎮がいくら山野草の栽培による自然保護(例えば栽培による種の保存)を主張しても、自然保護活動家などから、容易につけ込まれるのは、その趣味によって自然保護に役立つ部分よりも、その趣味の誤った普及の仕方による環境負荷の方が圧倒的に大きいと判断されてしまうからでしょう。
というわけで、脈絡ない文章になってしまいましたが、皆さんもクロのように節操ない栽培もあまりお勧めはしないということで。(ある意味クロのブログは自己否定のPRなのはうすうすお気づきかとも思いますが。)アツモリソウなんぞは、それこそ、ただで貰った時(在来種は、それでも栽培禁止です)ぐらいに留めておくほうがいいかと。
アツモリソウの栽培技術が向上すれば、種の保存に役立つというのはちょっとした幻想で、栽培技術の向上より、自然界からの搾取のペースの方が早いと判断されたがゆえに、遅ればせながら法律が制定されたのでしょう。(アツモリソウの栽培技術の向上は、確実に種の保存に対する効果を発揮すると思います。でも、それはアツモリソウを育てたいという圧力があるから、それに山採りで応じなくてもいいようにできるという手段として有効なのです。栽培欲求そのものが最初からなければ、栽培技術の向上が遅々として進まなくてもそれほど影響はないかと。)
ちなみに、初花は、早々と切りました。株に栄養をつけるためなんですけどね。でも、来年は枯れちゃうかも。
なーんてことがこれまでは普通にやられていたんですね。実は、今でもやられているんですよ。中国のアツモリソウがその対象です。
写真のは、昨年いただいたもの。異種間交配で作出されたタネをフラスコに蒔いて、それを育てた方が株分けしたものです。
そーです。自然界にないランです。(もっとも、アツモリソウの仲間は自然界においても、比較的種間交雑種が多いほうですが。それで様々なバリエーションの花を生んでいるため、分類や識別が難しいのかとも思いますけど。)ただなら貰うクロの節操のなさを象徴しています。あ、送料の切手代110円は負担しましたけど。ケっ、オケチ。
日本に自生しているアツモリソウは、原則としてその来歴を問わず、許可を受けずに栽培することが禁止されています。鳥には大分遅れをとりましたが、一部の瀕死状態の在来植物と生態系に重要な影響を及ぼす外来植物の栽培を禁止する法律が制定されています。
それでも、アツモリソウを栽培したいという意欲が、外国産のものやフラスコ苗に向けられていったわけです。もちろん、日本のアツモリソウの種子による増殖も試みられていますが、山野草界のトップのような方が最初にまいた種も異種間交配したものでした。
ある意味象徴的な花かもしれません。野草の多くが絶滅の危機に瀕しているのは、やはり無秩序な開発が最大の原因と思われます。でも、アツモリソウなどは、その自生環境が維持されていても、選択的に引っこ抜かれてきたので、開発と同じぐらい栽培趣味が原因とも言えます。
趣味に善し悪しや優劣は基本的にないと思いますが、山野草の栽培は、いい趣味だと思います。少なくとも劣悪で下品な趣味とは思えません。
でも、鉢植えでないと栽培とは言わないという考え方、貴重な花を所有していることやコレクションの豊富さ、自己の栽培技術の高さなどを誇示することなどにあまり重きを置きすぎるといかがなものかなと疑問符がつきます。
山野草界の重鎮がいくら山野草の栽培による自然保護(例えば栽培による種の保存)を主張しても、自然保護活動家などから、容易につけ込まれるのは、その趣味によって自然保護に役立つ部分よりも、その趣味の誤った普及の仕方による環境負荷の方が圧倒的に大きいと判断されてしまうからでしょう。
というわけで、脈絡ない文章になってしまいましたが、皆さんもクロのように節操ない栽培もあまりお勧めはしないということで。(ある意味クロのブログは自己否定のPRなのはうすうすお気づきかとも思いますが。)アツモリソウなんぞは、それこそ、ただで貰った時(在来種は、それでも栽培禁止です)ぐらいに留めておくほうがいいかと。
アツモリソウの栽培技術が向上すれば、種の保存に役立つというのはちょっとした幻想で、栽培技術の向上より、自然界からの搾取のペースの方が早いと判断されたがゆえに、遅ればせながら法律が制定されたのでしょう。(アツモリソウの栽培技術の向上は、確実に種の保存に対する効果を発揮すると思います。でも、それはアツモリソウを育てたいという圧力があるから、それに山採りで応じなくてもいいようにできるという手段として有効なのです。栽培欲求そのものが最初からなければ、栽培技術の向上が遅々として進まなくてもそれほど影響はないかと。)
ちなみに、初花は、早々と切りました。株に栄養をつけるためなんですけどね。でも、来年は枯れちゃうかも。
