新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

未来・花嫁・ロリータ

2006年09月17日 | 映画/音楽
『未来世紀ブラジル』

 以前ラジオで宇多田ヒカルが絶賛していた作品。

 「一家に一本DVDがあるべきですよ! もちろん『ローマの休日』も好きだけど、私にはこれ!」

 宇多田がそこまでいうならDVD購入。
 婚約者のような少しビョーキがちの娘が、いい感じだ。ヒロインは美人だが、あまりタイプではなかった。未来の情報管理社会は、伝送管やダクトの張り巡らされた奇妙にアナクロな世界。大好きだ。
 しかし同じ監督の『12モンキーズ』と同様、面白さと同時にやり切れなさも感じる。これは夢オチの変種のラストシーンへの不満ばかりではない。

 『コープス・ブライド』

 全てが手作業という、奇跡のようなストップモーション。「死者の花嫁」というテーマは、生命を持たないパペットに、命を吹き込んでいくアニメーションの世界を成り立たせる原理そのものでもある。物語の可能性は、物語の不可能性を通してしか表現できない。冒頭のビクトリアとのピアノのシーンの美しさ。

 『下妻物語』

 予想以上のヒット。完全に期待値のメーターを振り切った。ジコチューロリータ少女の桃子(深田恭子)の出生地がジャージ王国尼崎という設定が、ツカミとして最高だった。ラストへの伏線にもなっている。14歳のイチゴ(土屋アンナ)の眼鏡っ子も、「萌え」である。ピアノを弾くシーンは本人かどうか、チャプターで確認してしまった。
 樹木希林、篠原涼子はじめ、脇を押さえる役者陣もいい。パルコ以上に何でもそろっているジャスコ、たかの由梨ビューティクリニック、牛久大仏、鬼薔薇連合、すべてツボにはまりまくりだった。原作も手に入れよう。

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