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クラウドフォントとな

2012年09月16日 | 仕事/ビジネス
◆モリサワの「新ゴ」フォントがWebでCMSと連携、クラウドフォントで拡がるWebデザインの可能性とは

http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/09/03/13383


 おさらい。フォントを画像化した場合、altで代替テキストを用意する。検索エンジンも読み上げソフトも自動翻訳ソフトもalt属性を読み上げていくわけだから、これは絶対に必要。クラウドフォントなら、さらに連携もよくなる?

 しかし、デメリットもある。TypeSquareの専用サーバにデータを取りに行くため、インターネットの回線速度が遅いと、表示に時間がかかること。課金体系はページビュー数に応じたシステムなので、急にアクセス数が増えた場合には支払額が大きくなってしまう。あと、Webまでモリサワフォントがデファクト・スタンダードでいいのか。

 たしかにHTMLもCSSもややこしい。しかし特定の企業に依存しないオープンな規格なところがいいのだ。電子書籍の本命のEPUBも、この最先端の技術をベースにしている。

 おさらいその2。HTML4の初版は1997年12月18日、最新版は1999年12月24日。もう13年めだが、現役。Flash問題はあるけれど、まだ生き残っていくだろう。個人ページもブログもミクシィもツイッターもフェイスブックも、全部この土壌の上にできてきた。死屍累々のITの世界で、そのベースになったHTML4だけは、バージョンが変わらなかった。HTML5も勉強しておけばさらにあと10年は食いっぱぐれはないかもしれない。

 しかし今度はWebフォントもモリサワ?デファクトスタンダードですかそうですか。ハーヴェイの『資本の〈謎〉』を読んだとき、思いだしたのは、MacDTP導入以降の業界の激変だった。
 
 <昨日の技術や組織形態は償却し終わる前に投げ捨てざるをえなくなる。労働者が一生のうちに何度も「再訓練」しなければならないとすれば、それは個人的エネルギーの消耗になるだけでなく、公的資源の大きな負担にもなる。……熟練解体と再熟練化を通じて慢性的な雇用不安がつくりだされ、技術誘発型失業がそれに拍車をかける。>

 電算写植の指定の仕方を覚えかけた頃に、MacDTPに切り替わった。まさかMacユーザーになるとは思わなかった。OS9からOSXのバージョンアップでも、転廃業余儀なくされたデザイナーさんは多かった。

 でも、これからはWebですよークラウドですよースマートデバイスですわーそうですか。

 しかし何年も放置プレイの企業サイトって、世の中には結構ある。ケータイでメールとSNSしか読まない世代も増えた。はて、こうしたユーザ達に、やんごとないモリサワフォント様が必要なんだろうか? クラウドフォントは当面は様子見。


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