新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

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少年サンデー 高橋留美子さんのこと

2022年10月11日 | コミック/アニメ/ゲーム


『少年サンデー』を買った。高橋留美子さん描きおろしのラムちゃんが目当てである。

何年ぶりだろう。小学生以来かもしれない。高橋さんのデビュー作の『勝手なやつら』掲載号を母が買ってきたのが、かれこれ44年も前だ。まだネットもない時代だったのに、母校の後輩であるとどこかで話を聞きつけたらしい。私は高橋さんのファンになった。

しかし『うる星やつら』のアニメは刺激が強すぎた。

考古学の発掘調査のかたわら、三島由紀夫の影響下に「テクノファシスト」を称していたころで、自衛隊に入り軍人になるつもりだった。OPのあまりのセクシーさ、キュートさに、「漢としてだめになる」と、封印した。

まあ、私の革命的決意も、『ゴーダ綱領批判』ふうにいえば海綿体製にすぎなかった。反米反ソの民族派から反帝反スタの革命派に180度転向した後も、『めぞん一刻』はときどき見ていた。OPソングを唄っていた斉藤由貴さんのファンだったのである。

原作を読んだのはアニメが始まった後だった。24時間営業でない地元のコンビニで、出たばかりの9巻の『VS.乙女』を買ったのがきっかけだった。響子さんと八神の恋の鞘当てのおもしろさ、かわいさ、いじらしさ。乏しいバイト代で一巻ずつ買い揃え、掲載誌の『週刊スピリッツ』も毎週購読するようになった。物語は終盤で、響子さんが実家に帰っているところだった。アニメ版では理想のお姉さんだった響子さんが、実家に帰れば、世間知らずで、わがままな一人娘であるところが、なんともいえず人間味にあふれて、チャーミングだった。

(コミックスは表紙の八神でジャケ買いしたのだとばかり思いこんでいたが、いま調べたら違った。それだけ八神の印象が強かった。八神がいなければ、響子さんと五代くんのふたりは自分のほんとうの気持ちも知らないまま、結ばれることなく終わっていただろう)

『人魚』シリーズや『高橋留美子劇場』は雑誌でも読んだし、単行本も買った。『1ポンドの福音』は全作中最も好きな作品かもしれない。

しかし『らんま1/2』や『犬夜叉』、最近の『境界のRINNE』や『MAO』も読んだことがない。

今回、全くストーリーを知らずに『MAO』を一話だけ読んだけれど、こんな言い方は失礼だけれど、画力にもお話にも衰えを全く感じさせない。読ませる。デビュー当時より今の方が若々しく華やいでいる。うれしい。

『名探偵コナン』もおもしろかった。しかし4年ぶりにコトヤマさんの作品『よふかしのうた』を読んだけれど、つくづくすごい作家だね。これはまたのエントリで。

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