新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

久しぶりの神戸

2022年10月16日 | おでかけ
久しぶりに神戸。
用事のあったのは布引なので、新神戸駅で降りようと思い、JRで移動。
JR新快速に乗ってから、三ノ宮の次は神戸で、新神戸は新幹線の駅であることに気づいた。

三宮から歩くことにする。早めに出たので、約束の時間にはギリギリ間に合いそうだ。




「ぁのー、すみません。布引は、この方向でよろしいでしょうか…?
ぁっちですか? ぁりがとうございます…!」

布引は山手なのに、ついいつもの習慣で、浜手の出口に出てしまう。阪急百貨店を見て、回れ右である。しかしビルが乱立して、六甲の山並みが見えないのはいただけない。「先の震災であれだけ苦労したはずなのに、喉元過ぎたらで、こんなに高層ビルばかり建てて大丈夫なのか」とある神戸の方がおっしゃっていた。同感である。

今日のミッションは、成功裏に終わった。じゃ、帰ろうか。



ここが『伊勢物語』にも出てくる布引だよ。ここは生田川に降りられるようになっているんだ。降りてみたい?



滝があって、涼しいねえ! 今日はちょっと暑いからちょうどいいね。




このまま神戸の港まで歩いて行きたいね!
でも、親水空間はここまで。



ん? 銀杏の剪定をしているね。




3年後を見越して、美しいイチョウ並木をつくるためか。
大阪とちがって、神戸には都市のグランドデザインがあるね。素晴らしい。

4年ぶりの神戸だが、そんなに時間が経ったような気もしない。得意先の神戸本社や神戸支店に通ったのも、神戸在住の岡田画伯に呼び出しを受けたのも、つい昨日のことのようだ。まあ、店の入れ替わりなどもあるのだろうが、年に数回来ればよい方の私には、街の変化はわからない。それでも三宮の高架下の店には、シャッターの降りた店舗が目立った。コロナ禍の打撃であろう。

用事が済んだのは15時半過ぎだった。朝はあんみつだけだったので、お腹も空いていた。岡田画伯主催の「神戸をカンヌにしたろ会」の発行した「新聞」に、画伯おすすめのお店リストがあったのを思い出した。オフセット輪転刷りの本格的なタブロイド新聞であった。チェックするのを忘れていたのが残念である。

目当ての店はまだ開店前だった。図書館か喫茶店で時間を潰して、17時の開店を待てばいいのだが、大阪に用事が残っている。

三宮界隈をうろうろすると、一応チェックを入れていた中華居酒屋のお店は営業していた。ビールと麻婆豆腐定食を注文。オプションで餃子も追加した。

先客はパチンコ店の店員らしきグループ6人が、上司らしき2人と、若手の4人のグループに分かれて、昼からお酒を飲みながら食事をとっていた。パチンコ屋の多くは、10時開店、22時ごろ閉店で、ちょうど客の空く15時過ぎが交代時間なのだろう。労働基準法第34条で、労働時間が 6時間を超え、8時間以下の場合は少なくとも45分、8時間の場合なら60分の休憩を与える必要がある。6時間未満に抑えて、休憩を与えず、その間休息なしでフルで働き詰めにさせているのかもしれない。

上司らしき二人組は先に会計を済ませる。この二人は管理職だから、また職場に戻り、仕事を継続するのだろう。「会計は別々?」という店員さんの問いに、「一緒でいい」というので、太っ腹だなと思ったら、5000円足らずだった。部下たち4人も合わせてそれだけ? 部下たちだって、生ビールやチューハイを頼んでいる。実際には上司二人分で、部下たちは各自精算していた。「おごってやれよ」と思うが、会社は経費として認めないだろうし、上司たちだって懐は寂しかろう。しかし制服のままということは、あのまま仕事に戻るのだろうか。

麻婆定食がやってきた。



地元に麻婆豆腐のおいしい名店があるのだが、人気が出すぎて、今は行列ができ、お一人様では入りづらくなった。以来、新たなお店を探して、放浪中である。

某氏と食べた日本橋の四川料理店の麻婆豆腐は本当にうまかった。ただし辛味も強烈で、あまりの辛さに、完全にトリップしてしまい、唐辛子も花椒も、まさしくドラッグだと思った。ときどきお店の前を通り過ぎるのだが、休店だったり、営業時間外だったり、すでに食事を済ませていたりで、あれきりになっている。

このお店の麻婆豆腐は、それらのお店に比べると、可もなく不可もなしといったところかな。なんだか、薬くさい気がした。花椒は健胃薬の生薬だから、それも当然か。餃子を頼んでしまったがために、白米と麻婆の取り合わせを純粋に楽しめなかったのは残念。しかし味噌ダレで食べるこの店の餃子はうまかった。唐揚げも思いのほかおいしく、サラダもボリュームがある。飲み放題や食べ放題で人気のお店らしい。たしかにお手頃である。今後、三宮に来たときの選択肢になると思った。ただ、喫煙可の店のようだから、酔客の集まる夜は避けたい部分もある。

岡田画伯が「新聞」のコラムに、大阪に遊びに行く老人にも「松竹梅」があるという話を書いていたのを思い出した。大阪に遊びに行くとき、「梅」は新神戸から新幹線で新大阪移動、新大阪から集合場所の梅田までタクシー。「竹」は自宅から集合場所までタクシー。「松」は、前日、お抱えの運転手のお車で、新阪急ホテルに宿泊。しかし、「瘋癲老人」の自分は、当日朝、満員の阪神電車で、高齢者の優先席の権利を行使しつつ、梅田に向かうのだというお話だった。

ちなみに、ある人いわく、松竹梅の下のランクは「茸」なんだそうである。

れんちゃん、じゃ、私達も「茸」で阪急電車で大阪に帰ろうか。
また神戸に遊びに来ようね。

 



最新の画像もっと見る