新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

山名沢湖さん 『THINK PINK』

2019年08月11日 | コミック/アニメ/ゲーム
 今日がコミケ最終日なのかな(今年は4日あるらしい)。盆の休み前、通販で届いた山名沢湖さんの『THINK PINK』の奥付の発行日が今日になっている。

 イラスト集だから、「ネタバレ」の恐れは少ないわけだが、全国の山名ファンがお宝を手に入れたところで、感想を記してみたい。

 山名沢湖さんを知ったのは、ある人がブログで紹介していた『委員長お手をどうぞ』がきっかけである。かれこれ14年ほど前だ。

 『THINK PINK』というタイトルになった理由を、山名さんはまえがきでこう明かす。

〈だいぶ前から自分の好きな キャラクターの髪の色が ピンクであることが多いなあと 思っておりまして。
 この度、念願の「わたしの好きなピンク髪キャラクターイラスト集」を作ってみることにしました。〉

 表紙は『まどマギ』のまどか、表4(裏表紙)と表2(表紙の次のページ)と本文1ページめは『ミンキーモモ』のモモ。『ミンキーモモ』が山名さんのソウルアニメらしい。

 郷里に帰ったとき、数十年ぶりに会う従姉妹たちが記憶する私は、「『りぼん』『なかよし』を愛読する変な男の子」ということだった。

 「男の子なのに、少女漫画を読むなんておかしい」

 本屋で立ち読みしていたとき、見知らぬ少年にそう言われたのは、「都会」に出た小学3年生の頃だ。親からも何も言われず、友だちもいなかったから、世の中にそんな考え方があるなんて知らなかった。これ以降、私は原則としてかわいいものには目をくれず、「男」らしく生きようと努めた。『うる星』のOPのラムは、あまりにもコケティッシュで、激しく動揺したが、「これを見ていたら人としてダメになる」と、作品と一緒に、このとき芽生えた感情を封印した。

 「もういいの。もう、いいんだよ」

 と、優しいまどかのように、私の自分本来の性癖をすべて受け止めてくれたのが、山名作品だった。『委員長お手をどうぞ』の三つ編み眼鏡、ツンデレ黒髮ロング、ポニテ読書少女、この本には、私の夢と理想とロマンの全てが詰まっていた。

 私はようやく『うる星やつら』を手に取ることを自分に許した。そして、FATEにハマっていく。今回の本では、『うる星』からはラン、FGOからはナイチンゲールが描かれる。

 そういえば、山名さんは、FATEの弓凛本も出していた。まさか山名さんの凛が見られるとは思わなかったが、今度は何とまどかである。

 『ハートキャッチ プリキュア』のキュアブロッサム(花咲つぼみ)と、『ゆるキャン△』のなでしこも出てくる。この二人は、私にとって、まどかのビフォーとアフターだ。ブロッサムは、最も好きなプリキュアのひとりだ。うめ先生はハトプリ本を出していたけれど、まどかの魔法少女服のデザインは、キュアブロッサムにインスパイアを受けていると思う。あfろファンにとって、なでしこは、『まどマギ』スピンオフ『たむら☆ほむら』のうっかりまどかの転生した姿だ。これについては、明日また機会を改めて。つぼみ、まどか、なでしこの三人を、私をこの生きる喜びに満ちた世界に導いてくれた「萌えの預言者」「百合の伝道者」たる山名さん自ら描き起こしてくださった至福を、みなさんとも分かち合いたい。

 いちばんのタイプは、FATEの桜を思わせなくもない、ラストの見返り美人の制服美少女。「この子だれ?」と検索をかけたが、なかなかヒットしない。もっともイメージから遠そうなタイトルの『ゾンビランドサガ』に登場する源さくらだった(さくらだけは合っていた)。


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