新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

なぜミクは愛されるのか 手塚三原則と小林秀雄の無常

2012年09月11日 | コミック/アニメ/ゲーム
 『ミクの日大感謝祭』DVD-BOXで、みっくみくでるっかるか……の予定が、忙しくて、通しで見たのはまだ一回。

 ヘビロテしてしまいそうなのはルカ。「ダブルラリアット」はマジヤバである。しかしルカは声質もルックスも完成度が高すぎて、かえってキャラクターの幅が限られてくるかもしれない(もちろん、たこルカはかわいい)。

 その点、ミクさんは正統派アイドルの『Tell Your World』からニコニコ路線『ぽっぴっぽー』果ては『結ンデ開イテ羅刹ト骸』まで、千万変化のミクさんは最強。不完全ゆえにオールマイティ。不合理ゆえにわれ愛す。

 『ミクの日大感謝祭』PVに対する海外の反応。

 http://goyaku.blog45.fc2.com/blog-entry-463.html

 もちろんボーカロイドなんか知らないとか、アニメなどきらいな人、興味がない人たちは、世界中にいる。関心のない人のほうが多数派だろう。しかしボーカロイドが世界中で受け入れられるのも、やはりマンガ・アニメにおける手塚三原則だな。もちろん手塚も完璧ではなかったし、手塚一人の功績でもないが、そのDNAが受け継がれている。


 中学生の頃、小林秀雄の『無常という事』を読んでも、よくわからなかった。今ならわかる。「生きている人間」は現実に存在する「リアル女」、「死んだ人間」は想像上の動物である「少女」「おにゃのこ」「女性」のようなものだっただね。小林秀雄はさすがだな(ほめてるんだよ?)。

 「生きている人間などというものはどうも仕方のない代物だな。 何を考えているのやら、何を言い出すのやら、しでかすのやら、 自分の事にせよ他人事にせよ、解った例しがあったのか。 鑑賞にも観察にも堪えない。其処に行くと死んでしまった人間というものは大したものだ。 何故、ああはっきとりしっかりとして来るんだろう。 まさに人間の形をしているよ。 してみると、生きている人間とは、人間になりつつある一種の動物かな」 (小林秀雄)


最新の画像もっと見る