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新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃん姉妹とお父さんの日々。

いま、希望とは 10年後の9・11

2011年09月11日 | 革命のディスクール・断章
 その日の夜は、いつもの飲み屋さんで、ビールを飲みながらテレビを観ていました。NHKのプロジェクトXか、それに類したスペシャルで、法隆寺や薬師寺の修復に取り組んだ宮大工棟梁・西岡常一さんの話でした。  どんな分野でも、技術者の話を聞くのは好きです。ビールを焼酎に切り替えて、テレビの最後までねばっていました。番組は夜の10時前に終わり、切りのいいところで引き揚げました。  あと10分か20分ねば . . . 本文を読む

はてしないたたかい

2011年08月15日 | 革命のディスクール・断章
 この年の8月15日は、震災と大津波で亡くなった方々の初盆でもある。謹んで犠牲者とご遺族の皆様に哀悼の意を捧げます。 ある夏のこと、テレビに全国戦没者追悼式の映像のニュースが流れた。昭和天皇が出てきた。母は、洗濯ものをたたむ手を休めて、天皇が甲高い声で「おことば」を読み上げるのを聞いていた。そして、微笑みながら語りかけた。 「あなたは戦争犯罪人なの。どうして死ななかったの?」 そう語りかけると、そ . . . 本文を読む

網野歴史学

2011年07月11日 | 革命のディスクール・断章
 「士農工商」といわなくなったのも、網野史学の影響でしょう(『私家版 差別語辞典』のレビューへの拍手コメントに)。  百姓=農民なら、漁師はどこに入るのか。学校の先生は教えてくれなかったし、答えられなかった。「浦人」「浦百姓」といったそうです。百姓は百の姓(かばね)という意味で、本来の意味は天下万民。ありていにいえば平民のこと。  昨日のエントリで触れた、藤田孝志先生の講演録より。  『「士 . . . 本文を読む

フーコー マルクスについて語る

2011年06月20日 | 革命のディスクール・断章
 「ブルジョアジーがマルクスに対して築いた最後の防波堤」というサルトルのフーコー批判は有名である。しかし68年革命の過程で、当時非合法化されていたマオイストの弾圧に対する救援闘争では、二人は共闘。1972年ごろには関係はかなり改善していたようだ。  さて、フーコー自身は、マルクス派からの批判にこう答えた。いや、私だって、マルクスの概念や原文はしょっちゅう引用している。ただ引用符をつけたり、出典を . . . 本文を読む

時を超えるマルクス

2011年02月17日 | 革命のディスクール・断章
 マルクス余話続き。  南北戦争ではマルクスは北軍を支持し、 リンカーンに祝電を送ったことはよく知られている。返事をしたリンカーンの方も、マルクスの名前を知っていただろう。マルクスは共和党系のニューヨーク・トリビューンの有力な寄稿者のひとりだった。  なぜだか向坂逸郎の『マルクス伝』の年譜では、このエピソードは割愛されている。社会主義協会はアメリカ帝国主義を認めるわけにはいかなかったのだろう。 . . . 本文を読む

弁証法的権力

2011年02月16日 | 革命のディスクール・断章
 「すなわち現代では、弁証法の唯物論的異解のかたちで弁証法を管理する者たち、すなわち東側の御用思想家連中は、弁証法を無思慮な模写説[反映論]にまで引き下げてしまった。このように、いったん批判的酵母を失ってしまえば、弁証法は教条主義[ドグマティズム]にとってまことに都合のいいものになる。」 (アドルノ『三つのヘーゲル研究』)  「真理」を排他的・特権的に独占する弁証法的権力。「認識論的には真理は一 . . . 本文を読む

廣松先生の教え

2011年02月15日 | 革命のディスクール・断章
ひょうたんからこまで。婚活バスツアー企画の案件。男女ともに出会いの場がほしいというニーズ。 しかしガチ婚活よりは、合コンくらいのノリがいいな。いちご狩りとかいいね。 おれ? 共産主義者は結婚しないのだ。と、廣松渉先生が、五木寛之との対談でそういってた。 廣松先生がお亡くなり後、朝日新聞掲載の絶筆、いわゆる「左翼版大東亜共栄圏」論文が、「晩節を汚した」と批判されものだった。しかしあの論文はそん . . . 本文を読む

島国幻想を捨てよ 一国主義を超えて

2010年11月26日 | 革命のディスクール・断章
さて 北朝鮮は 「南朝鮮(韓国)が無分別な軍事的挑発を行えば、 我が軍隊は2次、3次の強力な物理的報復打撃を加える」 と 警告する通知文を米軍側に送ったそうだ。 新型ミサイルの発射準備も決めているらしい。 さて 抑止力として日米同盟強化が必要だという、排外主義キャンペーンが張られていくにちがいない。 沖縄知事選にも 影響を与えるのは必至だ。 これについては、超左翼おじさんの指摘が正しい。 . . . 本文を読む

婦人民主新聞

2010年10月11日 | 革命のディスクール・断章
必要があって、中央図書館まで行き、婦人民主新聞の縮刷版を読んだ。 いちおうこれも仕事のうち。 ブントや全共闘の記録などは、あまり好きではないのだけれど、60年代までの婦人民主新聞はおもしろい。 新左翼系・代々木系が分裂前で、まだ大衆統一戦線の原則が堅持されているがゆえの、緊張感があるせいだろう。 もちろん、対立・分裂の芽は、そこかしこに感じるわけだけれど。 そんなこんなで、仕事を忘れて、読みふ . . . 本文を読む

二つのアメリカ

2010年09月11日 | 革命のディスクール・断章
 せめて今日は静かに9・11の死者を追悼したい。そして、一般市民を巻き添えにする無差別テロを引き起こしていく、帝国の戦争を過去のものにするために、有効な手段を考えるべき一日である。  しかし世界では憎しみの心だけが目覚め、報復の声ばかりが喧しい。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100910-00000607-yom-int コーラン焼却、牧師が延期を発 . . . 本文を読む