ある大学の寮には、「トロツキー暗殺40周年糾弾!」という落書きがあったそうだ。今年はすでに72周年である。歳月が過ぎ去るのは速い。
1940年8月20日、トロツキー、暗殺者に襲撃さる。
「1920年のロシア社会の真に悲劇的な特徴は安定へのあこがれであった。……一方、トロツキーの“永続革命”論はその名称からして、生きている間に平和と平穏を期待してはならないという不吉な警告のように、疲れた世 . . . 本文を読む
1945年8月15日正午、昭和天皇の「終戦詔書」を録音したラジオ放送。
この「玉音放送」の印象が強いため、8月15日が「終戦記念日」とされている。
しかし正確には、ポツダム宣言受諾が中立国スイス、スウェーデン駐在の日本公使を通して連合国に通達されたのは、日本時間8月14日午後11時である。
さらにいえば、ポツダム宣言受諾は、降伏の意志を通達しただけで、それで戦争が終わったわけではない . . . 本文を読む
昨日のエントリで触れた、長崎のケロイドのマリア像は、バチカン、ゲルニカ、ニューヨークの国連本部などを巡礼したという。
〈嬉しい?
六十七年経ったけど
原爆を落とした人はわたしを見て
「やった! またひとり殺せた」」
とちゃんと思うてくれとる?〉
両目を失い、顔の焼けただれたケロイドのマリアに、目の見えなくなった『夕凪の街』の皆実が重なる。
こんな記事を見つけた。
The . . . 本文を読む
天に召されるどころか、プルートーの業火に焼き尽くされた被爆のマリア。
1945年8月9日、広島に続き長崎に原爆投下。
「長崎原爆で破壊され、焦げた頭部だけとなった「被爆マリア像」を安置する小聖堂が、爆心地に近い浦上天主堂(長崎市本尾町)で完成した。被爆60年となる9日午前、恒久平和を願って像を聖堂内の祭壇に納める式を営み、一般公開する。
平野勇主任司祭(68)は「亡くなった人々の永遠の . . . 本文を読む
きょうは文化大革命が始動した日でもある。
1966年8月8日、中国共産党八期中全会は「プロレタリア文化大革命に関する決定」を発表。
これにともない、劉少奇は党内序列の第2位から第8位に降格。逆に林彪は第6位から第2位に昇格された。
文化大革命。正式名称は「プロレタリア階級文化大革命(無産階級文化大革命)」。毛沢東首席周辺で生じた権力闘争が、その実情をよく知らされていない人民にも波及し . . . 本文を読む
広島、67年目の原爆の日。
広島や卵食ふ時口ひらく 西東 三鬼
「仕事が終って、広島で乗り換えて神戸に帰ることになり、私は荒れはてた広島の駅から、一人夜の街の方に出た。
曇った空には月も星もなくまっくらな地上には、どこからかしめった秋風が吹いてくる。
私は路傍の石に腰かけ、うで卵を取り出し、ゆっくりと皮をむく。不意にツルリとなめらかな卵の肌が現われる。白熱一閃、街中の人間の皮膚が . . . 本文を読む
LENIN is said to have sneered that a capitalist will sell you the rope to hang him. The quote may be spurious, but it contains a grain of truth. Capitalists quite often invent the technology that des . . . 本文を読む
今回の出張は、徹夜続き、最悪のコンディションでの出発だった。飛行機の中で読んでいたのは、デヴィッド・ハーヴェイ『資本の〈謎〉』。この本について少し。
ハードカバーで400ページ近くもある。スーツケースを空港に宅配便で送ったあと、機内持ち込みの手荷物の荷造りをしながら考え込んだ。しかしどうしても読みたい。
左派にありがちな理性信仰は少ないのがいい。たとえば次のようなハーヴェイのことばは、わ . . . 本文を読む
「三島は季節を間違えたな。桜の季節にやるべきだったんだ。 」 さらに寺山は「三島は演劇を知らない」と言った。 「市ヶ谷の自衛隊で演説したとき、三島は舞台監督の経験がないから、声を隊員たちに伝える手段を考えることまでは思いつかなかった」 「虚構地獄 寺山修司」長尾三郎 著 講談社 1997 よりhttp://ofellabuta.blogspot.jp/2012/04/blog-post.html . . . 本文を読む
「君と世界の戦いでは、世界に支援せよ」
このカフカのことばについて、ときどき考える。もちろん、考えるだけな。同名の加藤典洋の本はタイトルだけで満足してしまい未読のまま。出品者からご購入ください。
世界と戦う自分のほかにも、「世界の支援に回る自分」がほかにいる。分身の術を使えば簡単な。そのことに気づいたのは、忍者村で特訓を受けたときのこと。でも、太りすぎた。特に水蜘蛛のばか。忍者村の . . . 本文を読む