栗田艦隊航海日誌

戦争とプラモと映画で頭が侵されてしまった人のブログ

第四回プラモデル紹介:ハセガワ 1/32 「紫電改のマキ」 川崎 キ61 三式戦闘機 飛燕 1型 “飛燕のお蛍”

2017-02-08 21:35:34 | プラモデル
2月初めての投稿になる。
今回はハセガワのクリエイターワークスシリーズ、1/32 「紫電改のマキ」 川崎 キ61 三式戦闘機 飛燕 1型 “飛燕のお蛍”の紹介だ。
第二回プラモデル紹介の記事で同じハセガワの1/48 「紫電改のマキ」スピットファイア Mk.9 のキットについて取り上げたが、今回も「紫電改のマキ」のキットについて取り上げる。

このキットは野上武志の漫画「紫電改のマキ」(チャンピオンRED連載)に登場する、石神女子高校の義勇部隊「石神新選組」の撃墜王、“飛燕のお蛍”こと古嵐蛍の乗機である「川崎 キ61 三式戦闘機 飛燕 1型」を再現した物だ。
二回目に紹介した「紫電改のマキ」のスピットファイア同様、キットの中身自体は既存キットである「川崎 キ61 三式戦闘機 飛燕1型丙」の流用だが、キット化にあたって新たに制作された古嵐蛍の同スケールのレジン製フィギュアが二体(着座と立ちポーズ)付属している。
川崎 キ61 三式戦闘機 飛燕1型丙(ホビーサーチ)



購入に至った経緯は、ツイッターのハセガワ公式アカウントにてこのキットの宣伝ツイートがなされていたのを偶然見かけたのがきっかけであった。
1/32という航空機モデルでは大きなスケールに加えて、萌えミリコラボのキットではあまり見かけない、同スケールのキャラのフィギュアがキットに付属しているとの事で、半ば衝動買いではあったが購入に至った。
発売から間も無いキットを購入するのは実を言えばこれが初めてだ。

キャラのフィギュアを付属させた萌えミリコラボキットは全く存在しない訳ではなく、ハセガワは以前にも「紫電改のマキ」主人公の羽衣マキの乗機、川西 N1K2-J 局地戦闘機 紫電改を1/32で、羽衣マキのレジン製フィギュア二体付属で
キット化している。
こうしたキャラのフィギュアを付属させたキットが1/48や1/72でも出る事を願っているが、コストや技術云々からして難しいのだろう。

キットの中身。
主翼桁やコクピット、胴体下の冷却器といった部分の再現性はかなり高く、品質も申し分ない。
ただ一つ残念な点は、飛燕の特色である液冷式エンジン「ハ40」が再現されていない点だ。
レベルの同スケールの飛燕1型改やアリイ(オオタキからの再販) 1/48 飛燕1型ではエンジンが再現されていただけに惜しまれる。
レベル 1/32 飛燕1型改やアリイ 1/48 飛燕1型については、またの機会に
取り上げたい。

レジン製のフィギュアはこのような形でキットに包装されている。
コクピットに着座するポーズと立ちポーズの二体が存在する。
レジン製といえども髪の毛や制服のシワ、眼鏡のモールドなどは非常に細かく表現されている。





元が既存キットからの流用故に、おそらく漫画には出てこないであろう陸軍パイロットの人形がそのままキットに付属している。
組んで別のキットに流用したり、改造の素材にしてしまうのもアリだ。



キットの説明書。
スピットファイアのキット同様、キャラが組み立てのアドバイスを行う形だ。
組み立ての工程自体は既存キットの説明書とそれほど変わりはない。





レジン製フィギュアの組み立て、塗装指示。
レジン製部品は通常のプラスチックとは違い、接着には瞬間接着剤を用いる。
塗装に関しても、台所用の中性洗剤でパーツを洗浄し、細かい部分を歯ブラシなどで磨き、市販の樹脂用プライマーを吹いた上で塗装しなくてはならない。
プライマーには、価格も安価で、レジンだけでなく通常のプラスチックやウレタン、金属などにも使用できるタミヤの「スーパーサーフェイサー」の使用が
オススメだ。



キットのデカール。
機体やキャラデカールだけでなく、フィギュアの制服や瞳などといった細かい部分のデカールも多いので、貼る際には紛失に気をつけよう。



余談だが、個人的に飛燕は日本軍機の中で最も格好良いスタイルをした戦闘機だと思っている。
兵庫県神戸市で開催された「川崎重工創立120周年記念展」において、川崎重工の手で復元された飛燕2型を見に行った時は非常に感銘を受けたものだ。
復元された飛燕2型についてもいつかは取り上げたい。