花の詩山の詩

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このブログは「花と山とを友として」の続編です

茨城県の希少種クチナシグサの花

2015年04月26日 09時18分47秒 | アウトドアー

クチナシグサ、ゴマノハグサ科クチナシグサ属
花冠は筒状で長さ約1cm、上唇は2裂して反り返る
下唇は3裂し、中央の裂片には黄色の隆起した斑紋がある


茎の上部の葉は、細く披針形で対生し、両面に毛がある
花は葉腋につき短い柄がある

萼は先が4片に裂け、筒の部分には縦に走る4つの稜がある
長さは筒部よりも長く葉状で約1.5cm
花後はさらに長くなって実を包む。
朔果は長さ8~9ミリの卵形で花の後 大きくなった
萼に包まれる。

萼の基部には葉状の苞が2個ある。


クチナシグサの株の様子
茎は根元近くで数本に分かれ細かく横に広がる
長さは20~60センチになる、この部分を訂正した
「野に咲く花」では、15~16センチとなっていたが
鈴木昌友先生のかかれた「茨城の野草春~初夏編」では20~60センチ
と書かれていたので、その説を採用した。
茎の下部の葉は鱗片状の葉で多数つく。
この花は、ほかの植物に半寄生する越年草だそうです。
(半寄生とは、寄生する植物も葉緑素を持ち、自分でも光合成を行うが
栄養の一部を他の植物からも取り込む形態をいいます)

クチナシグサの和名は、果実の形が「クチナシ」の実に似ていることによる

別名をカガリビソウと言う、これは実の形が「かがり火」のかごの形に似て
いることによるという。
また一説には、赤い色の若葉を「かがり火」に見立てたとも言われている。

茨城県では、自生している地域が少なく、つくば市では珍しい野草であるという
森ボラでお会いした「つくば環境フォーラム」の代表の方に、自生地まで
案内していただいた。感謝!!

(お詫び、私の腕前とカメラでは、おしべの形を撮れませんでした。ごめん)
追記
尚、花の長さや大きさは、各図鑑によって違いがありますので
この記事は参考程度としてください。


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なかなか山に行く時間が取れず、時期を失した感もあるが今年も
筑波山の「緑二輪草」をなんとか撮影した。
花が痛んでいる点はお許し頂きたい。












1本の茎に背中合わせで二輪さいたニリンソウ

ようやく時間が取れたので、本日は臨時でブログを更新、やれやれ
更新を中断している間も、訪問してくださった皆さんに感謝!!

芝桜やネモヒィラが見頃になっても出かけられないのが残念です。