天候:時々 単独
行程:日陰沢橋7:12-矢駄沢橋(出合)-15m二条大滝10:00-稜線11:50-檜洞丸12:20~50
-日陰沢橋13:42
この週末も家の都合で遠出ができないためインドアでお茶を濁そうかと思ったが、ジムも場所によっては意外と暑いので、涼を求めて丹沢へ。
今回行くのは神ノ川流域の矢駄沢。
ガイドブック「丹沢の谷105ルート」では、「人気度☆☆、滝のグレード2級」と何ともショボイが、ネットで調べるとけっこう記録が出てきてそこそこ楽しめるようだ。
ロープも不要、天気も安定しているようなので、オスプレーのトレラン用ザックに行動食、トポ、カメラ、ヘッデンにメットという必要最低限の物だけ持って出かける。
自宅から車で2時間弱。
神ノ川林道終点の日陰沢橋へ着くと、けっこうな台数が停まっている。が、既に人影無し。
まだ朝の7前なのに、皆さん早いのね。
駐車スペースから沢靴を履いて出発。
ゲートを越えて林道をほんの少し歩いて最初の橋が矢駄沢の出合となる。
矢駄沢出合
いきなり堰堤が4つほど続くので、右手の伐採作業道から越す。
適当な斜面から沢床に下りると、小振りながら綺麗で深い釜が迎えてくれる。
釜を越えると巨大CS二条の滝。ここは右手の水線突破。
早くもゴルジュ状となってくる。
このところ、そんなに雨は降っていないと思うが、意外に水量は豊富。
人の多い表丹沢と違って、ワイルド感が強い。
30分ほど進むと、最初の大物F1(12m)。
滝は鋼鉄のような岩の間を轟々と落ちており、直登は不可。
登るなら人工になるだろうが、残置のかけらさえ見当たらない。
左手から小さく巻く。
F1(12m)
抜けると、すぐにF2(10m)。
こちらも見事な滝で、やはり登られている形跡は見えない。
F1が男性的なのに対し、F2はどことなく女性的な優しさを感じる。
こちらも左手から簡単に巻ける。
F2(10m)
左の巻きの途中から見たところ。
この先でゴルジュ状となり、F3(二段10m)が現れる。
水量多く、正面突破はキツそうだったが、何とか水線左際を、取れそうでしっかりしたフレークを頼りに突破。
途中、X字状の小滝が現れるが、こちらは正面からだと水どっカブリとなるため、無理せず巻く。
F3。水流左際から越える。 X字状の滝
さらに進むと右から涸沢が入り、奥に大きな堰堤が見える
本流はやや左にそのまま延び、Y字状の滝(F4?)が立ち塞がるが、こちらがまた水量が多く厳しそう。
トポで確認するが、どうも実際の地形とトポの記述が違っているようで、しばし悩む。
念のため右手の堰堤の真下まで近づいてみると、こちらは平成14年造成で「丹沢の谷105ルート」の時にはできていなかったようだ。
仕方なく、覚悟を決めてY字滝に取り組む。巻き道は見当たらず。
Y字滝(F4)。水流右際から越えるが意外と厳しい。右は落口から見下ろしたところ。
釜から近づき水線右際の薄被りの壁に取り付く。
乾いたボルダーなら何てことないが、ホールドも濡れて滑りやすく、ロープによる確保もないので、そこそこ緊張。
ガイドブックでは滝のグレード2級となっていたが、Ⅳ-はあるように感じ、私としてはここが一番の核心だった。
その先で、沢は「く」の字で右に折れ、快適なスダレ状ナメ滝が続く。
やがて二俣となり、右手は涸沢の中に堰堤が続く大笄(おおこうげ?)沢となり、本流は左。
石積堰堤を脇のハシゴ段を使って越え、橋の下を二回潜る。
中間地点でこれらの人工物は何とも興醒めだが、小休止がてら橋の上の林道に上がってみる。
林道の脇には土砂崩れ防止のため膨大な量のセメントで固めた壁があり、野田知佑氏ならずとも公共事業の無駄遣いには言葉も出ない。
車の通れない舗装された林道、水がすっかり涸れた沢の中に延々と連なる堰堤。これはもはや文化的価値のない「遺跡」としか言いようがない。
セメント壁は高さ50m超。壁のあちこちにある排水抗にカムを咬ませれば世界最大級のスラブの人工壁として楽しめるし、林道だってサイクリング・ロードとして整備すれば、かなりの観光資源となるはずである。
ま、夢物語はこのへんにして後半戦。
この先しばらく見事な渓相と快適なナメ滝が続き、
やがて15m二条大滝となる。
15m二条大滝
「~105ルート」ではF5となっているが、こちらのトポではよく見るとF3が二つあり、本来、二条大滝はF6とすべきだろう。
登れそうなルートは三通り。
①左の水流脇、②正面やや左寄りの階段状、そして③右側水流のシャワークライム。
酔狂の私はあえて滝を浴びる③番の苦行を選択。
おかげですっかり身体が冷え切ってしまったが、気持ちよく突破。
Ⅲ級程度で、先ほどのF4よりは簡単。
ここを超えると急速に水が涸れる。
右手の岩から滴り落ちる岩清水で最後の補給をする。
その先、稜線に至るまでのゴーロがけっこう長く、沢の全行程の1/3ぐらいを占める。
上部の巨岩ゴーロ帯
矢駄沢の人気度☆☆というのは、人工の残置物がやたら目に付くのと最後のゴーロの長さに起因していると思う。
前半2/3の滝の見事さ、沢の美しさはけっこうイケてるだけに実にもったいない。
ようやく稜線に出て、静かなブナ林と木の階段を30分ほど歩いて檜洞丸へ。
晴れた日曜日だというのに、この日は途中の道も含めて三人ほどしか出会わなかった。
下りは熊笹ノ峰から神ノ川へ下る。
一応、地図では登山道とされているが、途中ちょっと不明瞭な箇所もあり夕方遅くやガスの時は注意した方かいいかも。(赤テープは有り)
とりあえず下界の暑さを逃れて震えが来るほど涼を味わえ、満足でした。
帰宅後、計ってみたら体重59.4kg、体脂肪率8.7%
小川山に行ってきました。秋の空気で、夕立の気配はほぼなく、快適な陽気でした。もう秋ですね。
D君、かの案件、無事にRPしました。返す刀で、ストリートを宿題としておきました、、、
足の捌きに進歩が見られ、10b(a/b)もトライして、ほぼMOSでGetしました。年末位には
10後半も触れる位になると、セッションが楽しみです。
私の方は、5級一本、10cFL一本と、さして期待していなかった割には、まずまずでした。
週末ZENをのぞいてみます。
P.S 黄蓮谷はいかがでしたか?