「島へ免許を取りに行く」 星野博美・著 ☆☆☆★
九州・五島列島の教習所へ車の免許を取りに行く中年(?)女性の悪戦苦闘記。
免許にまつわる本なんて何で今さらと思われるだろうが、実は今、ちょっと大型二輪が欲しくなっている。
まぁバイクの免許は中型(400ccまで可)を持っているが、「イージー・ライダー」世代としてはやはりバイクと言えばハーレー!
山に飽きたらいつかそのうちアメリカのルート66を走り、モニュメント・バレーに行ってみたいという願望(妄想?)がある。
そのためにはやはり「大型」が必要なのだ!
というわけで、少し前からネットで大型自動二輪を取った人たちの体験記や奮戦記(特に中高年の)を検索して拝見しているが、これがとても面白い!
世の中のあらゆる事に慣れてしまったオジサンやらオバサンたちが突如「バイク熱」に浮かれ「教習」の中で一喜一憂しながら免許を取得していく姿は、クライミングと相通じるところがあると思う。
で、話を本に戻すとこの物語では、「島での合宿」、「そこに集まる個性豊かな人々」さらに「免許取得という自分との戦い」があって、まぁ大した内容ではないのだが、なかなか面白くて一気に読めた。
自分が免許を取った学生の頃は、信号も高速道路も無い「島」なんかで免許を取ってドースル?とちょっと小バカにしていたが、日常生活から離れられない今となっては一ヶ月も自然の美しい島で目標に向かって頑張れるなんて、何とも羨ましい。
ハワイで一週間ぐらいで免許が取れるなら絶対行きたいと思う!