ああはなるまい

紀伊長島へ行った日記なんか読んでいると、
幸せな家族、というイメージが浮かぶと思いますが、
実は案外そうでもありません。

決して不幸せではありませんが、
ある部分、辛く悲しい。

私のお母さんは病気です。
いわゆる「片付けられない病」です。

お店の紙袋とか、包装紙とかが捨てられないのはわかる。
そんな物は当然のことながら「いつか使うかも・・・」のレベルではない、
「生涯誰も使えない汚い物」とかも全部捨てずに取ってある。
それってゴミでしょう？

私が小さい頃から家の中は乱雑としていたけれど、
５人家族だったし、仕方ない部分もあったと思う。
でもそれが、年々、益々、エスカレートしてきました。

お父さんは昔は比較的きれい好きだったはずなのに、
病気のお母さんに片付けを求めるのは、もうあきらめたのかも。

片付けられないだけならまだしも、
「片付けて欲しい」と言おうものなら
「そんな事言うなら家を出て行きなさい！」
などと言って、両親揃って逆切れ。
他にも理不尽な事で頻繁に怒られました。よく殴られたし。

「片付けて欲しい」で怒られて殴られる。
これは、虐待と同じです。

私に彼が出来て、本当に家を出てしまうかも、という頃には、
私には言って来なかったけどね。本当に出たら困るから。

そうして私は親の反対を押し切り、実家を出ました。

それから約１０年、ほとんど実家には帰った事はありません。
あまりにもひどい家の中を見るのも嫌だし、
それを言って、逆切れされて、不快な思いをするのは私の方だから。

おじいちゃんとおばあちゃんが亡くなって
紀伊長島の家に私の両親が移り住みだしてから、
そっちの家もだんだん荷物で大変な事になってきました。
田舎だから家はとっても広いのに。。。

言うと逆切れされるのがわかっているので、今回は何も言わなかった。
せっかく遊びに行ったんだから、楽しい１日を過ごしたいしね。


そんな家庭で育っているので、
私も確実に溜め込み型、片付け下手だけど、
ああはなるまい、と気を付けて生活しています。

でもねー。同じ血が流れてるからねー。
自分が怖い。