詩 風が吹いてる

2022-07-22 16:01:00 | 
風が吹いている
あれは六月

大学のカフェテリアで
仲間とコーヒーを飲んだ

あの頃の
どうしようもなく
生意気な私が恋しい


風が吹いている
あれは八月

近所のこどもたちと
御堂の前でラジオ体操をした

あの頃の
どうしようもなく
無邪気な私が恋しい


風が吹いている
それは今晩 月の晩

一人
ホッとコーヒーを飲んだ

こんな
どうしようもなく
爽やかな香りに 乾杯!






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詩 始まりの歌

2022-07-21 10:34:00 | 
朝起きて
顔を洗って

鼻歌なんて
歌ったら

それは私の青信号

さっき作った
歌に乗せ

虹色の今日が始まるよ

さぁ 猫よ小鳥よ
聴いておくれ
ヘンテコな歌を





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詩 すれ違い

2022-07-19 15:41:00 | 
ノートにばかり
向かうので
猫がノートを噛みました
タンッと踏んで行きました

君のことを書くんだよ
このノートの真ん中に

遠い春の夜
書いた手紙は
届かないまま

私はノートを閉じました
今 君と向き合うために





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詩 家・喫茶

2022-07-18 10:16:00 | 
ジャズの音量は
控えめに
テーブルには
飲み物を

まるで喫茶店で
おしゃべりしてるみたい。

愚痴から始まったって
歴史のことから
好きな漫画のキャラクターにまで
飛ぶんだから

電話越し
ケラケラ笑って
ケセラセラ。



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詩 猫と朝

2022-07-17 10:52:00 | 
机の前を
ウロチョロする猫。

頭を出したり
引っ込めたりするので
おもしろくて
詩集を開いては、また閉じた。

猫よ、君は
たくさんの遊びを知っているね。

ジャズの
軽快なリズムに乗って

いい朝だ

猫よ。







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