見ていると
見つめたくなって
見つめていると
もっと
見つめたくなった
紅梅
そんな
日々の積み重ねが
眼差しになるのかな?
足元に春が来た
パステルカラーの淡い
靴下
見えないところから
春が広がっていくように
オレンジ イエロー ピンク
さらっと見せて
ちょっと春
窓から見える青空は
段々と
深みを帯びて
夜が支度(したく)をしている
こちらもまた支度をする
じゃがいもを洗い
玉葱を剥く
窓の明かりが
街に馴染む
さて
星も灯り始めたみたい
春になると
家の近くの田んぼへ
お母さんと
ピクニック
れんげ草が咲いて
おにぎりは美味しくて
近所の子供も
やって来たっけ
雲雀(ひばり)が見ていた
昼下がり
冷たい風と
柔らかな日差しが
手をつないで
仲良しこよし
猫の手に似た
小さな蕾も
ふんわり
ふわり
春を招いて
あとからつづく
花の香り