小道

この道は

大きな通り


多くの人が

行き交います


わたしは

歩幅が

小さいので


田んぼの

あぜ道を

行くのです


月の満ち欠け

虫の声


遠くで眺める

大通りは


毎日お祭り

みたいです


たまに

路地を行く

人もいます


土手を

歩く人も…


そんな人に

会った日は

少し

嬉しくなります


もし

大通りの

真ん中で


歩けなく

なったら


小道を

覗いてみませんか？


大通りに

帰る道


田んぼの

あぜ道


路地や

土手に咲く

花が


あなたに

微笑み

かけるでしょう…

見上げて

上へ上へ

行きたがる


わたしの

習性


土の香りの

優しさを

忘れて…


もういいかい？

もういいよね


下へ下へ

降りて行く


アリさん

ダンゴムシさん

こんにちは


野の花

落ち葉の

愛しさに


世の中は

見上げるくらいで

丁度良い

宇宙

ひとつの

不満から


宇宙が

生まれることだって

ある


分かって欲しいは

輝く星



大きく育った

わたしの

星には


宇宙人だって

住んでいる


そんな

宇宙を見て欲しくて


あなたに

望遠鏡を

プレゼントしようと

覗き込んだら


あなたの

星に


宇宙人が

100人いた…

咲いた

わたしの

歩幅は

小さくて


とても

周りに

ついていけない

けど


一歩

一歩

種を蒔いて


出来たことに

目を向けて…


朝から

おはようって

言えたこと


夕ご飯

作れたこと


テレビを

見て

笑えたこと


ふりかえると

花咲いた




夕ご飯 クリームシチュー

朗らか

あなたの

中の


わたしは

どんな人？


わたしの

中の


あなたは

朗らか…


いろんな面が

人にはあって


誰かの良い人は

誰かの悪い人



わたしは

知っている


風になびく

木の葉の

柔らかさ


なびかない

幹の

優しい強さ



もしも

孤独に思ったら


誰かが

あなたの

光を知ってる…