一から

2014-02-22 09:16:29 | 
古里の町に
バスに揺られて行った

相変わらず
田んぼしかなかったけれど

畦に咲く花が
お出迎えしてくれた

空には雲一つなく

まるでお帰りと
言われているみたいだった

ここに吹く風は
冷たい海風

干拓地の風

遠くの汽笛

また一からやり直そう

そう、ヒバリが歌っていた
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気づけば

2014-02-21 08:23:06 | 
ゆるやかに流れる川に

身をゆだねる

あの花びらのように


気づけば

せかせか歩きすぎていたね

脇目もふらずにね


ゆるやかに流れる川に

身をゆだねる

あの花びらのように


気づけば

トンネルをくぐり抜けてたね

運んでくれたね
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ずっと

2014-02-19 20:45:51 | 
遠くに菜の花畑

田んぼを黄色く染めて

手をふったら

空から光が射してきた

ずっと

そんなふうに

生きていきたいんだ


遠くに顔を出した緑の畑

もうすぐレンゲが咲くのかな

足を止めたら

春の風が吹いてきた

ずっと

そんなふうに

生きていきたいんだ
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梅の実

2014-02-18 15:23:25 | 
はい、梅の実

神社の梅祭りで
5年ものの梅の実を
いただいた

5年前
咲いた梅が

実になり
氷砂糖とホワイトリカーのなかで
夢を見る

目覚めれば
もう一度
人を喜ばせる

カリ、カリ
ほわほわ、ぽかぽか

少し酔っぱらいました
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2014-02-17 18:36:48 | 
悲しみの森をゆく
足音だけが響く

鳥もない
花もない
夢もない
あてもない


涙もでてこない
立ち止まり空を見る

月になる
星になる
そんな夢
みていたわ


悲しみの森をゆく
うた声が聴こえる

鳥のうた
花のうた
夢をみる
もう一度


ぽろぽろと

涙はやがて一粒の
星になり月になる
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