あれから、今日で10年が経ちました。
10年、長いようで、感覚的にはあっという間でもありました。
今でも、場面場面で「加藤だったらどんな風に登るかな?」
「有村だったら何て言うかな?」
「こんなことをしていたら、中村さんに怒られるな」
と思うことが多々あります。
10年目の命日が近付き、改めて隊員の撮った写真を見ていると、9月30日、事故の前日に中村さんが撮影したものにこんなのがありました。
C1下のモレーンに咲く3輪の花。
まるで、加藤、有村、中村さんのように思えます。
またここに会いに来たいな、と思いながら10年が経ってしまいました。
生き残った隊員の近況です。
志賀ドクターは、最近ウユニ塩湖をバイクでツーリングするなど、一層精力的に活動中。
桜井隊員は、愛知県岡崎市の「暮らしの杜クライミングジム」にて、インドアクライミングのみならず、登山全般に通じるロープワークを学べるジムの店長として活躍しています。
そして三戸呂最員はこの秋、ニルギリ北壁へ挑戦中。
ぜひとも良い結果を報告してほしいと願っています。
そんな隊員たちの活動の一方、私、高橋は、今まで通り細々とではありますが、中高生に「安全に山を楽しむ」ことを伝えております。
これからも、10年前のこの日に起きたこと、そして彼らとともに山に向かった日々を財産として、来年の10月1日には、一層良いことが書けるように生きようと思います。
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