クーラカンリの事故から9年目の今日を迎えました。
この一年間も、私たちは9年前の事故を教訓として、高橋、桜井、三戸呂3名とも、それぞれの場で「絶対に事故を起こさない」ことを胸に登山をしています。
志賀ドクターも、命を守る現場で活躍中です。
去る9月24日、加藤慶信君を顕彰してその功績を展示していただいている芦安山岳館の塩沢久仙館長が、南アルプス栗沢山にて倒れられ、そのままお亡くなりになりました。
私は引率で来ていた甲斐駒ケ岳からヘリレスキューの様子を目の当たりにし、図らずも塩沢さんを見送る形となりました。
これまで、塩沢さんには、山岳館での加藤君の展示はじめ、私たちには大変温かくせっしていただき、また、南アルプスの魅力を広く伝えることに尽力されてきました。
塩沢さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
今後も、9年前のあの日のことを忘れず、そして加藤・有村・中村・梶田各隊員に恥じぬよう、山に向かおうと思います。
登山隊長 高橋和弘