クーラカンリの登山隊から15年目となりました。
写真は、中村さんのご家族から高橋が受け取らせていただいた、1988年三国友好チョモランマ/サガルマータ登山隊で中村さんんが着用していたアウター。
酸素の残量・流量・時間の早見表を袖に貼る工夫がされています。
世界初、エベレスト山頂からの生中継、中学生だった私は憧れを持って自宅で観ていました。
大学に入り、中学生時代にテレビで見ていた中村さんはじめ当時の登山隊の方々とともに登山をする機会に恵まれ、山に向かう姿勢、細かな気配り、本当に多くのことを学ばせてもらいました。
中村進さんという登山家のこと、彼から学んだことを、今も若い世代の中高生に伝えています。
つい先日のこと、日本のチームがヒンドゥークシュ山脈の未踏峰、ガンバルゾム5峰に初登頂しました。
この登山の様子はSNSや動画サイトにもアップされています。
昨日はLINEで「今フンザにいます」と、下山してたことの連絡が来ました。
中村さんのエベレスト山頂からの生中継が日本テレビの一大プロジェクトだった頃とは、隔世の感があります。
この日本チームの1人は、2008年に私の勤める中学校に入学、山岳部に入部してきた人物。
彼とは夏合宿まで一緒に登山をし、2学期が始まって早々に私はクーラカンリへ向かいました。
クーラカンリから帰国し、心の整理がつかないまま迎えた新年、彼から送られてきた年賀状に汚い字で
「また登山を教えてください」
と書かれていたのを今でも覚えています。
中1の少年が書いてよこしたこの年賀状に、支えられた気がしました。
そんな彼がこうして世界に出て活躍していること、とても感慨深く嬉しく思います。
また、このチームの鈴木雄大さんは早大山岳部の出身。有村の後輩にあたります。
彼らのガンバルゾム5峰でのすばらしい登攀、本当におめでとうございます。
今後の彼らの活躍、そしてそれがまたさらなる若い世代に受け継がれていくことを願っています。