あれから、今日で10年が経ちました。
10年、長いようで、感覚的にはあっという間でもありました。
今でも、場面場面で「加藤だったらどんな風に登るかな?」
「有村だったら何て言うかな?」
「こんなことをしていたら、中村さんに怒られるな」
と思うことが多々あります。
10年目の命日が近付き、改めて隊員の撮った写真を見ていると、9月30日、事故の前日に中村さんが撮影したものにこんなのがありました。
あれから、今日で10年が経ちました。
10年、長いようで、感覚的にはあっという間でもありました。
今でも、場面場面で「加藤だったらどんな風に登るかな?」
「有村だったら何て言うかな?」
「こんなことをしていたら、中村さんに怒られるな」
と思うことが多々あります。
10年目の命日が近付き、改めて隊員の撮った写真を見ていると、9月30日、事故の前日に中村さんが撮影したものにこんなのがありました。
クーラカンリの事故から9年目の今日を迎えました。
この一年間も、私たちは9年前の事故を教訓として、高橋、桜井、三戸呂3名とも、それぞれの場で「絶対に事故を起こさない」ことを胸に登山をしています。
志賀ドクターも、命を守る現場で活躍中です。
去る9月24日、加藤慶信君を顕彰してその功績を展示していただいている芦安山岳館の塩沢久仙館長が、南アルプス栗沢山にて倒れられ、そのままお亡くなりになりました。
私は引率で来ていた甲斐駒ケ岳からヘリレスキューの様子を目の当たりにし、図らずも塩沢さんを見送る形となりました。
これまで、塩沢さんには、山岳館での加藤君の展示はじめ、私たちには大変温かくせっしていただき、また、南アルプスの魅力を広く伝えることに尽力されてきました。
塩沢さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
今後も、9年前のあの日のことを忘れず、そして加藤・有村・中村・梶田各隊員に恥じぬよう、山に向かおうと思います。
登山隊長 高橋和弘
加藤慶信登攀隊長、有村哲史隊員、中村進隊員の3人が、クーラカンリの空に昇ってから、今日で七年です。
年々、月日が流れるのが早く感じられるようになり、7年前の10月1日が、つい先日のように思えます。
今年も、残った各隊員は、場面場面で、「もし有村だったら」「加藤が今ここにいたら」「中村さんだったら」どう判断するか、を思い巡らせながら登山を続けています。
そんな中でも、最年少隊員だった三戸呂拓也は、「イッテQ登山部」のメンバーとして、イモトアヤコさんとともに今年マッキンリーに登頂、さらに現在は西ネパールに聳えるアピ峰の未登ルートを目指して、ネパールに入っています。
三戸呂君の登攀を、空から見守っていることと思います。
10月1日は、彼らが注いだ山への情熱、そして「何があっても生き抜く覚悟」を再確認し、また前に進む決意を新たにする日です。
ラサ、パルコルにて 有村(左)と加藤(右)
ザリ村からBCへの途中 中村
BC直下の氷河湖にて 加藤
C1にて 背後はクーラカンリ主峰 有村