北朝鮮：報道文「卑劣な軍事的挑発にいちいち…」
北朝鮮の朝鮮人民軍最高司令部が今回の韓国の軍事訓練に対して「卑劣な軍事的挑発にいちいち対応する一顧の価値も感じなかった」と報道文を出したという。
韓国軍が12月２０日午後実施した海上射撃訓練に対してのことだが、随分冷静な態度である。
けれど冷静な態度でいられるには、いられる訳が無ければならないのが、こういう時の定説なのかもしれない。
それでなければ、前回と同じような砲撃を北朝鮮は繰り返していただろう。
それをしない理由は、北朝鮮が相手側から何かしらの甘い果実を受け取ったからに他ならないと理解することは園児でもできる。もちろん、相手側というのは韓国のことでないのは言うまでもないことだろう。つまり米国ことだ。
さて、それがどこから何の果実を得たのかというとなんなのでしょうねぇ。。。私にはさっぱり解らない。
しかし、あらためて北朝鮮の外交ってたいしたもんです。
確実に狙ったものを撃ち崩し、かつ戦利品を手に入れただろうから今回のことでは巷間噂されているような臆病者という印象とは訳が違う、と認識すべきだろうと思います。例えて言うなら目的を達成させる能力を見せつけたというのが、大人の見識でしょう。
ふと北朝鮮を見ていて思いだす言葉がある。
韓非子が孤憤で言うように「法術の士、いずくんぞ危うからざるを得んや」という。その感じが増々してきた。
やがて「策士、策に溺れる」というようなことになるのは目にみえているのだから、北朝鮮はタイトロープを渡るのもほどほどにして欲しいと願ってます。
