ブログエアコン:停波のアナログテレビ
アナログ電波が止まった。
地デジを見ている。
別にアナログ時代と何も変わらない。
何も便利になってない。ただ余計なお金が出て行っただけだ。余計な出費は政治家たちを恨みたくもなる。
アナログテレビのスイッチを入れてみる。
砂嵐のような画面が写る。
3時間ほど画面を見続ける、すると何かが見えてくる。
それは時に貞子であったり、突然の宇宙人であったりする。このことは停波するづっと以前から、そう二十年くらい前から言われていることだと記憶している。
知っているだろうか、あの発明王エジソンが願望して研究しつくして、財産もつぎ込んみ、それでも発明できなかったモノを。
それは霊界ラジオだったという。
確かに、電波には素人目になにか霊界とつながりそうなイメージがある。
部屋の片隅あるアナログテレビの電源を入れてた。
丑三つ時、または逢魔時(おうまがどき)に砂嵐の向こうから声が聞こえる。
「こっちへ、おいで」
知らない人がアナログテレビの向こうでやさしく呼んでいる。
「こっちに来てはだめよ」
叱咤するように死んでしまったおばあちゃんの声がアナログテレビのスピーカーからはっきり流れてきた。
ある人が言っていたことをふと思い出した。死んだらご遺体を北枕にするように違法廃棄されたアナログテレビはそれに習ったように、みな北を向いているという噂だ。
道ばたに電気も無いのにアナログテレビは電波の変わりに魂を喰らい夜中ほんのりと灯り、死んだ人をまた誘っているのかもしれない。